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カフェ・ルミエール  作者: 舞夢
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合唱コンクール(3)

さて、学園の合唱部は全員揃って、コンクール会場に到着した。

会場には、既に他の高校の合唱部が多数集結、あちこちで発声練習などを行っている。

「さて、慌てることもなし、声を出さずとも、いいよ」

「とにかく体全体をリラックスして、本番の集中力にかけよう」

「つまり、思いっきり歌おう」

合唱部の岡村顧問は、本当に合唱部全体の身体と心の緊張を和らげる。


そんな岡村と合唱部の集まる所に、榊原先生と超有名ピアニストの内田が顔を見せた。

「さあ、楽しみだ」

「思いっきりな」

榊原先生は、いつもの通り、おおらかな笑顔を見せる。


内田先生も合唱部全体に声をかける。

「大丈夫、一度録音を聞かせてもらったけれど、素晴らしいもの」

「だから、他の学校は気にしないでいいよ」

「全ては岡村先生と史君のピアノにまかせて」


合唱部員とて、モーツァルトの権威、国際的にも有名な内田先生の言葉、感激しているようだ。


「ああ、それからね、史君」

榊原先生は、ここでニヤリと笑い、史を見る。


「え?何?」

少しボーっとしていた史が名前を呼ばれて榊原先生の顔を見た途端


「史くーん!」

「応援に来たよーーー!」

「がんばーー!」

ものすごい応援の声である。


「えーーーー!」

驚く史が、声の方向を見ると、数十人の「おそらく音大のきれいなお姉さんたち」である。


「マジ?」

真っ赤になる史、ようやくカチンコチンである。


そんな史に合唱部の女生徒はアセリ、里奈は顔を下に向け・・・

姉の由紀は「シメシメ・・・ようやく」で、史の頭をポカリ。

「ああ!スッキリした!」

由紀の顔にようやく元気が戻った。

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