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魔道具の素材はキラキラな高級品

いやいやいや‼

嘘だろ。俺の気のせいかな?

いや、まさかぁ。

ゴロンと渡された鶏の卵程の大きさの真っ赤な石。

それでは、と先生が言った。

「今日はルビーを使いましょう。」


マジかよ! やっぱり、ルビーだったあああああ!


「お手元の彫刻刀でこの黒板の文字をそのルビーに彫っていってください。」

や、やめっ。

ゴリッ、ゴリッ。

そこかしこで削る音がする。

ミーテも彫刻刀でルビーに文字を彫り始めた。

いやぁぁぁぁ。やーめーろーええええ!

てめぇら、ルビーの相場を知っているか?

200g、1カラット1000円から5万位するんだぞ!

そ、それを削るか普通!?

「魔道具の素材は今のところ確認されているのはアメシスト、ターコイズ、エメラルド、サファイア、ルビーの五種類です。

これらに一定の記号を入れることで、薬指だけでは不可能だった新しい魔法を発動する事が可能となりました。

金や銀などにもできると考えられていますが、今のところまだ解明出来ていません。

ルビーで可能な魔法は位置知覚のみとなっており、最も少ないです。」

位置知覚?

もしかして、GPSって意味か?

そういや、俺の首輪にも赤い石がぶら下がっていたよな。まさか、これ、ルビー!?

俺今までルビーぶら下げていたのか!

うわぁ。どうしよう。学園内なら盗む奴はいないけど、外に出たら泥棒に取り囲まれそうだ。

「逆に最も可能な魔法が多いのはアメシスト。次はターコイズの順です。」

意外だな。ダイヤとかじゃないのか。

「魔法陣はこれらの石を砕いて繊維と混ぜ合わせ、その上に記号を書いた物です。回復と毒消しの魔法範囲を広げ、結界や転送の魔法を作ることができます。」

魔法陣って記号描いたら終わりじゃないのか!

じゃあ、保健室の床とか魔法陣の紙とかには磨り潰した宝石が入っているのか?

なんて贅沢なんだ。

ふと、俺は黒板の文字に見覚えのある記号を見つけた。

あれ、は、、、。

インドから伝わってきたあれだよな?

梵字じゃん。

懐かしいなぁ。現世で占い師(詐欺)やっていた時とか、適当にPCに梵字入力して印刷した紙を売ったりしていたんだよなぁ。意味は阿弥陀とか不動とか位しかわからんけど。つーかググれば分かったし。

へぇー。梵字彫っているのか。皆これが梵字って知ってんのかな?

「もんじゅ、、、かな。」

え?

ミーテ?

今ボソッといったよな?

文殊って、この文字の意味の文殊菩薩の事だよな?


先生は黒板の文字を指しながら言った。

「因みにこの文字は英語と同様遥か昔に使用されていた文字ですが、意味は解明されていません。未だ研究段階です。」

んんん? 研究段階?

じゃあ、さっきのミーテの言葉は、、、俺の聞き間違いだな。

気のせい、気のせい。

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