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生徒会メンバー

エマリカ学園構造

(┼は空白です)

┼┼┼┼男子寮┼┼┼┼

┼┼┼┼┼↑┼┼┼┼┼

┼┼┼┼北門┼┼┼┼┼

┼|塔| ̄5階建て ̄|塔|┼

┼| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄|┼

┼|6|ベンチ┼┼┼|6|┼

西|階|┼┼中庭┼┼|階|東→

門|建|┼┼噴水┼┼|建|門

┼|て|┼┼┼ベンチ|て|┼

┼|_|______|_|┼

┼|塔|_5階建て_|塔|┼

┼┼┼南門(正門)┼┼┼┼

「1回生 生徒会 会長 エドワード・ブーレン・グレー・キングブカム。」

「はい。」

壇上に上がったのは、王子ー!

やっぱりそうだよね。まさしく生徒会会長って感じだ。

会場は静まり返った。

皆が息をするのも忘れるほどの美しさだからだ。

皆が惚けている。圧倒されている。

仮面を着けていない素顔もまた、いや何倍も美しい。

吸い込まれる様なスカイブルーの瞳は仮面越しとは比べ物にならないほどに目映く、鼻筋の通った端正な顔立ちは男女問わず美しいと表現するだろう。

スラリとした細身の身体でありながら自身に満ち溢れ、堂々とした振る舞いから生まれもった気品が香る。その輝きは全身から出されるものだろう。

神がつくりたもうた創造物。いや、神だ。後光が見える。

暫くするとそこかしこで息が漏れた。呼吸を思い出したようだ。


「副会長 スチュワート・イクス。」

「はぁ、はい。」

なんか、めっちゃ嫌そうなんだが。やりたくなかったのかな?

次に壇上に上がったのは、褐色の肌に彫りの深いエキゾチックな顔立ちの黒縁眼鏡を掛けた青年だ。

此方は王子の晴れやかな空の瞳とはまた違った、深海のように暗い青の瞳だ。近い色で言ったらプルシャンブルー。髪色も瞳と同じだ。

王子が世界を照らすような美だとしたら、此方はゾクリとする様なミステリアスな美と言ったところか。

気だるげな雰囲気、、、!あああああ!!!!


思い出したあああああ!


スチュワート・イクス

【過去に囚われた Heavenly Maiden】の攻略対象の一人の確か、秀才!!

物凄く頭が良くていつも成績2位か3位。頭が良いのに何故1位ではないのかというと、1位はめんどくさいから。わざと間違えたりして2位や3位にしているのだ。

主人公ミーテは彼に勉強を教えてもらい、そこから愛が生まれて、、、だったかな。

ざわざわと会場がざわめいた。

「あの方はどこのご出身なのかしら? イクスという貴族など、見たことも聞いたこともありませんわ。」

「それにあの肌の色は初めて見ましたことよ。」

「もしかして、外国の方かしら?」

「カッコいいですわ。」

ざわめいた会場にマーリン学長の声が響いた。

「彼は隣国のシロリア王国から留学生として此方にやって来たのじゃ。エマリカとしてもシロリアから留学生を迎えるのはこれで三度目になる。彼はとても優秀であるゆえ此度わしが副会長に任命したのじゃ。皆仲良くしてやってほしい。」

ざわめきは収まった。

「風紀委員長 ベレニケ・フェレニケ・アレキア・サンドラ。」

「はい。」

くるんくるん巻き巻きカールの黄色い髪の女性が壇上に上がった。なんか、凄く女王って感じの雰囲気がある美人さんだ。


「書記 ウォーゲル・アマデウス。」

「はい。」

此方はカーキ色の髪をした背の高い青年。

「書記 ミクラー・アマデウス。」

「はい。」

此方は背の低い水色の髪色の青年。

姓のアマデウスが同じだけど二人は全く似ていない。親戚かな?

「ではこの四人には一人ずつこれからの抱負を語って頂こう。」

マーリン学長に促され、まず始めにエドワード王子が前に出た。

「私はエドワード・ブーレン・グレー・キングブカム。皆の知っている通り私はこの国の第一王位継承者ですが、皆とは壁を作ることなく共に学び、お互いに高め合いたいと思います。生徒会会長として、そしてこの国の王となる者として皆を導いていけたらと思います。」

王子の言葉が終わると会場から盛大な拍手がワッと巻き起こった。


次にスチュワートが前に出た。

「えっと。頑張ります。」

、、、終わりかい!!

疎らな拍手がぱち、ぱち。


直ぐに後ろに引っ込んだスチュワートに代わってスッと進み出たのはくるんくるん女王だ。じゃなかったベレニケだ。

「ご機嫌よう。皆さん。私はベレニケ・フェレニケ・アレキア・サンドラ。皆さんご承知の通りエドワード様の婚約者です。美化委員長として、そして未来の王妃として恥じぬように、学園の規律を守っていこうと思っていますわ。皆さんどうぞ、宜しく。」

王子にひけをとらないほどの拍手が起こった。

へーー、王子の婚約者か。

てことは、ミーテはもしかしてこの婚約者と剣呑な雰囲気にこれからなっていくのだろうか?

でもミーテはジョナサン一筋だし、大丈夫だろう。

てか、ライバルならライバルとして俺の記憶に入っている筈なんだが、あ、そうか。

ベレニケは王子のある意味幼馴染ポジションだったから、ミーテとガチンコ勝負とかはせず、勝ちを譲ったような、、、?

なんか、変だな。もっと大事になるはずだろう。一国の王子だぞ。

あれ? ベレニケが婚約破棄されたなんていう内容は無かったよな。自ら静かに身を引いたのか?

ミーテの王子ルートって結婚式まで行くのもあったよな?

結婚式ルートではベレニケは、、、あれ? 身を引いたとか、婚約破棄したとか記憶がないのだが。かといって争った訳でもないよな。

考えている内に次の人が進み出た。

「ウォーゲル・アマデウスです。生徒会を支えて皆さんの学園生活を豊かなものにするために尽力していこうと思います。どうぞ、宜しくお願いします。」

パチパチパチパチ。普通の拍手だ。

「ミクラー・アマデウスです。兄弟で生徒会メンバーに選ばれるなんて不思議ですね。ふつつかものですが皆さんどうぞ、宜しくお願いします。」

き、兄弟なのか!!?

双子?全く似ていないなぁ。

こちらも同じく普通の拍手が起こる。

「以上で入学式は終了じゃ。受付で資料を貰い、女子生徒は後ろで手を上げているデデリーン先生に従って東門を出て女子寮へ。男子生徒は、、、彼処でピースをしているミハエル先生に従って北門から男子寮へ向かっておくれ。」

後ろを見ると、手を上げている背の高い赤縁の三角眼鏡を掛けた女性の教師がデデリーン先生のようだ。

ミーテは鞄(俺が入っている)を持ち上げ、ミネルバも誘ってデデリーン先生の方へと向かった。


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