表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/109

生まれて愛を知って、、、①

目を開け、、、れない!目が開かないぞ!


俺は何かを探してはい回っていた。


感覚からしてこれだ!と思いしがみついて、、、空腹から満腹になったとき、ふと冷静になった。


そうか、俺は生まれたての犬にされたのか!


そして今母犬からミルクを頂いたのだ。


犬とわかったのは閻魔との会話を思い出したから。


生まれたてなので目はまだ開けることはできないのだ。


耳をすますと他にもどうやら何かがじたばた動いている。


恐らく、犬の兄弟達だろう。


とりあえず手足をじたばたさせてみた。


「クンックンッ。」


声を出そうとしたら可愛らしい鳴き声が出た。自分の声だと思いたくない。


鳴いたら母犬の気配が近づいてきた。俺の首辺りがくわえ上げられ、すぐさま兄弟達の元に運ばれた。




寝て起きて寝て起きてを繰り返してしばらくたったある日。


その日は俺がようやく目が開いた日だった。周りにはまだ短い茶色の毛の子犬達、恐らく俺の兄弟達と恐らく母犬、、、トイプードルじゃねぇか。


閻魔の嫌がらせか?


じゃあなんだ、これからトイプードルになるのか?


だが今日まで優しく育ててくれた母犬に対してなんだか不思議な気持ちが心を満たしていた。


なんだろう。この気持ち。


そのとき頭上から怒声が響いた。


「なによこれ!こんなに増えちゃって!」


見れば目を吊り上げたメイドさん?がいた。


しかも3人。

さらに向こうから箒を手にした執事?がやって来た。


「全く、困ったものだ。坊っちゃんが餌付けなんかするから。しかも子犬までうんでるじゃないか!あっちへ行け!」


執事は箒を勢いよく振り下ろした。


途端に母犬は


「グルルル!」


と唸り執事に飛びかかった。


その時、執事の後ろから赤い火の玉が飛び出し、母犬に直撃した。


母犬は火の中でもがきながら、、、ガクッと力尽きた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ