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04

Climax Phase


GM: というところで、登場していいよ!

一同: 登場!!

GM: では“雷雲”が、彼が倒れている領域に踏み入った君達に対して、エネミーエフェクトの《異能の継承》を使用します。

ゆいか: どんな効果?

遊馬: (ルールブックを見ながら)使用時に、このエネミーが取得しているエフェクトから1つ選択する。対象は選択したエフェクトをそのシナリオの間使用できる。エフェクトのレベルは取得レベル以下で、GMが任意に決定する。――――対象は?

GM: 遊馬に。《妖精の手》を渡す。

遊馬: 俺、もう《妖精の手》持ってるよ!?

GM: あ、じゃあ上書き出来ないから、ゆいかの方に使用。

遊馬: ゆいかも侵蝕率高いのに!?

GM: だって、他2人は全然知らないもの。

ゆいか: まあ、そうですよね(笑)。ここで“雷雲”にロイスをとります!

GM: というわけで、“雷雲”の力を、彼が仕込んだ因子から受け取りました!

ゆいか: こ、この力は――――!? ……って、何レベル?

GM: 5レベルです。

ゆいか: ……らじゃー。

遊馬: というところで、――――そろそろ、その足をどけてもらおうか。

GM: それを聞くと、より強く踏みつけるよ。

遊馬: 演出で《守りの弾》だ。坂崎の足元を撃つ!

GM: ではそれを軽くステップしてかわす。


 坂崎は、長い髪を鬱陶しそうにかき上げながら言う。

「折角平穏な日々が続いていたというのに、これは一体どういうことなのかしらね?」


遊馬: その平穏な日々ってのが終わりを告げたってことだろ。

GM: 「(肩を竦めて)あら。UGNは日常を守るのが仕事だったのではなくて?」

遊馬: ああ。――――だが、大切な友人も守らせてもらう。

GM: 「(ため息をついて)あらそう。……まあ、仕方ないわね。では――――。」


 坂崎がパチンと指を鳴らすと、変異をしてしまってはいるが、コンクリートのような無機物的な雰囲気を纏ったジャームと植物的な雰囲気を纏ったジャームが姿を現した。


ジョン: このタイミングで、坂崎静流に憎悪でロイスをとる!

ヴァレリオ: 自分も坂崎にロイスをとります。

ジョン: (坂崎に)――――大変UGNの品位を下げてくれたな。

GM: 「踊ったのはあなた方。私は何一つしていないわ。」

ジョン: 踊らせたのは君だ。

GM: 「全く無様な踊りだわ。こんなところであなた達のような者が来るなんて……。」

遊馬: 本当だ。お前を追い詰める為だけに、3年間踊り続けたんだからな……。

GM: 「(面白くもなさそうに口の端を上げて)ま、御託はいいわ。すっきりしましょう?」

ゆいか: ――――お前が、全ての元凶のくせに……っ!

GM: ではここで、衝動判定をして下さい!! ここで、《堕落の誘い》を使います!

ヴァレリオ: 失敗したら侵蝕率が100%になるのか……。

一同: 成功!!

ゆいか: 達成値21だったので、仇敵を目の前にして、何故かすごく冷静です(笑)。

GM: はい(笑)。じゃあ侵蝕率を2D上げてね!

遊馬: (ダイスを振る)よし、5!!

ヴァレリオ: (ダイスを振る)13か……。117%まで上がった。

ジョン: (ダイスを振る)4。現在侵蝕率85%。

ゆいか: (ダイスを振る)10上がって、今153%。

ヴァレリオ: 何!? この侵蝕率の差!?

ゆいか: ホントだよ(笑)。

GM: えー、ジャーム2体は、君ら4人とエンゲージしてます。で、坂崎だけ後ろに単独で居る。無機物的な方のジャームを「壁」、植物的な方を「草」と呼称しましょう。こちらの行動値は坂崎が7、草が7、壁が8です。


 ●第一ラウンド

GM: では、セットアップです。

ヴァレリオ: マジェスティコート! 4人とも行動値+3だ!

遊馬: てことは、ヴァレリオが19、ゆいかが18、ジョンが16、俺が12だな。俺はセットアップで坂崎静流に対して《サーチアイ》! 坂崎静流の思考パターンを読んでいます。

GM: ではこちらは坂崎静流が《アクセル》! +12!!

ヴァレリオ: てことは19か! 俺と同値だな!

GM: くそう……。

ヴァレリオ: てことで、俺の番! まずは露払いをする!! エンゲージして来てるジャーム2体に《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《小さな塵》《死の紅》《血の宴》!(ダイスを振る)48……。

ゆいか: “雷雲”から借りた《妖精の手》!!

ヴァレリオ: ありがとう!(ダイスを振る)これで、78!!

GM: 草が回避を宣言!(ダイスを振る)はい、失敗。なので、壁が《グラビティガード》《崩れずの群れ》《命のカーテン》で草をカバーリングします。

ヴァレリオ: ダメージが(ダイスを振る)41点! あと、装甲値-9と放心ね。

GM: こちらは(ダイスを振る)11点止めた。……けど、そうか(笑)。

遊馬: これは、火力が足りないな……。

GM: 次は同じ19で坂崎の番だね。……よし、必殺技を使ってしまおう。後手に回るとまずい。《止まらずの舌》《封じ手》《言葉の刃》《ポイズンフォッグ》《アウトブレイク》《コンセントレイト:ソラリス》! 対象はシーン(選択)!!

遊馬: いや、対象は俺だ。――――Dロイス・守護者(ガーディアン)を使用!


 坂崎の方から甘い匂いが漂ってくる。

「教えて頂戴? 貴方達の一番怖いものは、何かしら――――?」


遊馬: そこで俺は一歩皆の前に出て……おっと待ちな。その前に教えてもらおう! お前の一番怖いものは何だ――――?《浄波璃の鏡》! 同じ攻撃をすることで、攻撃を無効化する!! 技能は<回避>だけどね(笑)!

GM: こちらは(ダイスを振る)26で止まった!?

遊馬: 坂崎に対するドッジは+2Dされてるんだ♪(ダイスを振る)48で回避っ!!

GM: 「(目を見開いて)――――あなたも捨て身なの!?」

遊馬: さぁな。ただ、アイツとは肩を並べて戦っていたことがある。

GM: はぅー……。さて、次の方は……。

ゆいか: 私か! ……マイナーで《ハンドレッドガンズ》。これで160%になるので、エフェクトレベルが上がる! ……これ、坂崎に攻撃しちゃダメかな?

遊馬: いいんじゃない? ようやく追い詰めた黒幕なんだし。

ゆいか: ありがと! ……今、Eロイスって何個使ってる? 7つくらい?

GM: 8個ですね。

ゆいか: てことは、期待値が40ちょっと……。残りの私のロイスは4つだから……大丈夫か。メジャーで《急所狙い》《コンセントレイト:ノイマン》《戦神の祝福》!! これで侵蝕率が一気に180%を超える!(ダイスを振る)……あれ? 15!?

ヴァレリオ: 自分に《妖精の手》だ!

ゆいか: そうだね。自分に《妖精の手》!(ダイスを振る)よし、46!!

GM: 《言葉の盾》《完全抗体》《リフレックス:ソラリス》!(ダイスを振る)20、30……よし、40!!

遊馬: その出目、1!(←《支配の領域》)

GM: ……てことは、ダイス目が31。と、<交渉>が10レベル。

遊馬: じゃあ41か!!

ゆいか: こっちが46だから……危ない!! 何とか当たった!!

遊馬: そして俺も、160%の大台を突破したぜ。

ゆいか: ダメージは11D!!(ダイスを振る)61点ダメージ!!

GM: それで落ちます。

ゆいか: そして?

GM: 《アクアウィターエ》を使用して、【HP】30で蘇る!

ゆいか: (坂崎を睨みつけながら)……これは、“光の防護陣”の分。

一同: おぉー!!

GM: おぉふ!? ヤバイ……。

ジョン: 俺は《サイバーレッグ》の効果で、マイナーでエンゲージを離脱。メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》《マルチウェポン》! 坂崎を狙う!! ドッジ-2D!(ダイスを振る)25で止まっ……。

ゆいか: それ10!!(←《妖精の手》)

ジョン: (ダイスを振る)49か! 惜しい!!

GM: さっきも40くらいは、いったんだ……! 邪魔が入らなければいけるんだよ!!(ダイスを振る)20、30の、よんじゅ……。

遊馬: あ、それ1ね。(←《支配の領域》)

GM: ひぃーん(泣)。……達成値42です。

ジョン: (ダイスを振る)ダメージは45点!

GM: うそだぁー!? まさかこんなことになるとは……。

ゆいか: 《蘇生復活》で立ち上がる?

GM: です。【HP】1で蘇る。……なんで隠し玉使う前に、こんなに追い込まれてるんだ!? って、(裏返った声で)ちょっと待て。次、誰の番?

遊馬: ……俺のこの銃を攻撃で撃つときがやって来たようだな(一同笑)。ねえGM、坂崎倒したら、戦闘終了?

GM: うん、終わっちゃう……。ちょ、待って! 待って!! イニシアチブで《加速する刻》を使用!

ゆいか: おぉ!?

GM: ……一生懸命回復します。《癒しの水》だけで。

遊馬: それは防げないなぁ。回復していいよ。

GM: うるせーよ!!(一同笑)(ダイスを振る)……ダイス目が27だから――――。

遊馬: ま、38点くらい回復してんだろ。

GM: ――なんで大体合ってんの?(一同笑)で、遊馬の番だよ。

遊馬: 俺、待機。38点は落とせねーよ(笑)。

GM: (裏返った声で)つ、次の方、どーぞ。

遊馬: ああ、次は壁と草の番だよ。

GM: よし、よし!! 来た!! ……えーと、壁はマイナーで《シールドクリエイト》。もう草はいいからメジャーでエンゲージを離脱して、坂崎を守りに行く!

遊馬: まあ、そうだろうな。

GM: 避けるつもり満々だったのに、全然避けないんだもん!!

ゆいか: 避けないんじゃないよ、避けさせないんだよ。

GM: ほんとヤだ(笑)。で、草は《骨の武具》……(涙)。

遊馬: 泣かないで?(笑)

GM: (裏返った声で)えーと、エフェクトどこに書いてたっけ? あ、あった……《伸縮腕》《コンセントレイト:エグザイル》で――――(落ち着いた声で)さて、誰に行こうかなぁ?

遊馬: 俺? 俺にする?

GM: んー、コイツは知能がないので、ダイスで決めよう。(ダイスを振る)遊馬だ!?

遊馬: はーい。

GM: もうヤだ……。でもダイスは16個振るんだ。

遊馬: 結構強いじゃないか(笑)。

GM: (ダイスを振る)こちらの達成値は35!

遊馬: うーん……いけるかなぁ? いつものコンボで!(ダイスを振る)……22で止まったので、《勝利の女神》! 達成値+15で、37!! 避けっ!!


 ●第二ラウンド

GM: では、次のラウンドのセットアップです!

ヴァレリオ: マジェスティコート! ジョン以外の3人は行動値+3で!

GM: では坂崎がここで《ヴァイタルアップ》!

ゆいか: ぶっ! 持ってたんかい!?

GM: 一回くらい倒れて《ヴァイタルアップ》つかって【HP】増やした後に、最後の切り札で《蘇生復活》使うつもりだったんよ。

ゆいか: 先に切り札切っちゃったんだね……(笑)。

遊馬: 多分、侵蝕率200%くらいある感じだから、【HP】が100点増えたかな?

GM: だから何で大体合ってるのかと……(一同笑)。160%から戦い始めて、現在侵蝕率205%。なので【HP】143ですね。

遊馬: そして侵蝕率が300%いったね! エフェクトレベルもアップだ! ……これは勝てるかどうか、怪しくなってきたなぁ。

ゆいか: あの化け物怖いー……。

ヴァレリオ: とりあえず先に、壁を倒そう。《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《小さな塵》《死の紅》で! 坂崎のロイスを切って、クリティカルを下げる!(ダイスを振る)……56!!

GM: ガード!

ヴァレリオ: (ダイスを振る)ダメージが45点!! 装甲値はさっきの攻撃で-9になってるよ!

GM: …………(無言で壁のポーンをどける)。

遊馬: やったー!!

ヴァレリオ: ロイス切って良かったー!! 次はゆいかさんの番!

ゆいか: はーい。……これ、帰ってこれると思う? 今192%なんだけど……。

遊馬: ロイスは残り幾つ?

ゆいか: 4つ。

遊馬: じゃあもうギリギリのラインだね。

ゆいか: ぬぅ。……でも、行くしかないか。《急所狙い》《コンセントレイト:ノイマン》のみかな。

ヴァレリオ: 《オースドウェポン》は?

ゆいか: あれ、【HP】ダメージを食らった相手にしか効果発揮しないんです。で、私、坂崎氏には何もされてないので――――(一同笑)。

GM: し、シーン攻撃したもの!!

ゆいか: いえ、何もされてないですよ?(笑)

遊馬: (大笑いしている)。

GM: 腹が立つ……!(笑)

ゆいか: ってことで、コンボ名「クリティカルバレット」を坂崎に――――(ダイスを振る)23……なので自分に《妖精の手》使って、30……(ダイスを振る)あ、ダメだ。35。

遊馬: 《勝利の女神》で達成値+18!!

ゆいか: じゃあ53だ! そして侵蝕率は200%!!

GM: 53っ!?(ダイスを振る)……20、30の……。

遊馬: あ、それ1かもしんない(←最後の《支配の領域》)。

GM: じゃあ当たったよ!!

ゆいか: ゴメンね、ありがとう! ダメージ(ダイスを振る)……おぉ!? でかいぞ。50点!!

遊馬: よし、三分の一削ったぞ!!

GM: ……何故、私の前に壁が居ないの?(一同笑)

ゆいか: ――――……これが、おねえちゃんの分。

GM: その君の一撃で、坂崎の片腕が吹き飛んだよ。

ジョン: じゃあ俺の番か。マイナーでジェネシフト(ダイスを振る)……19上がった。で、坂崎と四方山市へのロイスをタイタス化して、クリティカル値は5! いつものコンボで! あぁ……侵蝕率が120%までいってしまった。(ダイスを振る)40、50……53!?

ゆいか: それ10!!(←最後の《妖精の手》)これで私の侵蝕率は204%!!

GM: ええぇぇ!?(一同笑)

ジョン: (ダイスを振る)70、80、90……100! の、105!

GM: (ダイスを振る)それはさすがに……避けれません(笑)。

ジョン: ダメージは11Dか。

ゆいか: 頑張って……倒して! じゃないともう、私ホントに何も出来ない……!

ジョン: (ダイスを振る)お? 67+22で、89点!!

遊馬: 惜しいぃーっっ!!

GM: あと4点!! ジョンの攻撃で、もう満身創痍だ。

遊馬: 俺は待機!

ゆいか: じゃあ、坂崎さんの番だ。

GM: 《ポイズンフォッグ》《封じ手》《言葉の刃》! ――――大丈夫だ。当たればあいつらくらいトばせる……!(ダイスを振る)あ、れ? 26?

遊馬: 《原初の緑:守りの弾》《リフレックス:ウロボロス》!!(ダイスを振る)42!!

ゆいか: すごいなー。

GM: お前の《守りの弾》が外れたところを、俺は見たいよ(笑)。

遊馬: そしたら、いや! それ違うんス! 現実じゃないんス!! って言うから(一同笑)。さて、草の番だよ。

GM: さっきと同じコンボで。対象は(ダイスを振る)……ヴァレリオだ!!

ヴァレリオ: さあ、来なさい! まだ侵蝕率120%しかないから余裕だぜ!

GM: くそー……(ダイスを振る)40!!

ヴァレリオ: 一応回避。(ダイスを振る)はい、9!

GM: ダメージを出すところで《力の霊水》!(ダイスを振る)――――。

遊馬: (ダイス目を一瞥して)はい、倒れたー。

ゆいか: 計算させたげてー!?(笑)

ヴァレリオ: “光の防護陣”のロイスをタイタス化・昇華して立ち上がるよー。

GM: すんすん(涙)。


 ●第三ラウンド

GM: では、セットアップです。

ヴァレリオ: マジェスティコート!

GM: 《アクセル》――――。これでこちらの行動値は21だ!

ヴァレリオ: えっ!? あ、そうか! エフェクトレベルが上がってるから――――!

GM: ふっはっはっはっは! いつものコンボいきます!!

遊馬: じゃあ銃身を人差し指でトントン叩きます。

GM: え? まだあるっけ――――? あぁーっ!?《現実改変》かっ!!

遊馬: (にやり)。

GM: (ダイスを振る)……42!!

遊馬: じゃあ《現実改変》!! どんな感じの攻撃?

GM: 言葉攻めです。「――――いい加減、そろそろ息が上がってきたんじゃないかしら? 私はまだ余裕だけど……。」

ゆいか: もう満身創痍だよね!?(笑)

GM: もう負け惜しみくらいしか言えないんだよ、GMの脳みそが!!(一同笑)

遊馬: ……だがしかし、よーく考えてみろ。彼女も必死だ。なのに、「私はまだ余裕だけど」と言っている。これは――――! 萌え要素に違いない!!(一同爆笑) 達成値-20!! そして俺は《守りの弾》のコンボを使う!!

ゆいか: (腹を抱えて笑っている)。

GM: (机に突っ伏して笑っている)はい、どうぞ。こちらの達成値は22ですよ。

遊馬: 侵蝕率209%~!!(ダイスを振る)……っ、18!? ~~~~っ、これ、10!!(←エフェクトレベルが上がったので使えるようになった《妖精の手》)(ダイスを振る)……はい、25で回避ね。……今、213%。ジョンに対して、ロイスを取りました。

ジョン: え? 俺に? 今更?(笑)

GM: さて、次はヴァレリオの番ですね。

ヴァレリオ: これを外すとマジでやばいので、ジョンさんのとミコさんのロイスをタイタス化・昇華して、クリティカルを5に!! いつものコンボで!(ダイスを振る)40、の42!!

遊馬: 《勝利の女神》! +18!!

ゆいか: 大丈夫!? 戻ってこれるの?

遊馬: 大丈夫、いける!

ヴァレリオ: じゃあ達成値は60だ!

GM: こちらもいつものコンボで回避!(ダイスを振る)30、40……50の、52なので、62っっ!!

ヴァレリオ: ここで、ゆいかさんのタイタス切ります! そして達成値を足す!!(ダイスを振る)3っ!?

遊馬: いや、でも63だ!! 当たった!!

ゆいか: 危なかったぁー……。

ヴァレリオ: ダメージは(ダイスを振る)出目が53なので、67点!!

GM: はい。ではそれで、倒れます。

ヴァレリオ: はぁ~……よかったぁ。


 ヴァレリオに撃ち抜かれた坂崎は、歪な笑顔を浮かべたまま、塵となって虚空に消えていった――――……。

複製体で、体組織が不安定なまま長時間活動をしていたため、細胞に限界がきたようだ。


遊馬: ……お前も、捨て身だったんだな。

ジョン: しかし困ったな。証拠が塵になって消えてしまったぞ。

ヴァレリオ: まあ、この研究所内を探せば、証拠くらいいくらでも出てくるだろ。それよりも今は、(遊馬とゆいかを指して)あの2人を休ませないと――――。



Back Track


GM: ではここで、バックトラックに移ります。今回のEロイスは8個です! まず、これを振るか振らないか選んでください。

遊馬: 俺は219%なので、当然振るよ!

ゆいか: 振ります! ……50くらい出てくれ。

ヴァレリオ: 俺も振りまーす!

ジョン: 俺も振ろう。(ダイスを振る)うん、もう大丈夫。

遊馬: (ダイスを振る)49!

ヴァレリオ: (ダイスを振る)42! 自分はもう戻った!

ジョン: あ、ロイス分は絶対振らなきゃいけないのか(ダイスを振る)……69%まで戻った。

ゆいか: (ダイスを振る)……ぴったり40でやんの。現在164%……。

遊馬: ちょっと、大丈夫!? ゆいか。

ゆいか: とりあえず、2倍振りします。(ダイスを振る)……42か。

遊馬: 俺も2倍振り!(ダイスを振る)78! 戻ってきたよ!!

ヴァレリオ: おお! まさかの!!(笑)

ゆいか: 私、今121%なので、4Dで追加振りしますー。

一同: おおぉぉぉぉっ!?

遊馬: ちょ! 期待値以上出さないと!!

GM: ギリギリすぎる……。

ゆいか: (泣きそうな声で)帰りたいよぉ~。白石さんの為にも帰りたいよぉ~!!(ダイスを振る)――っ!

GM: (出目を見て)あ。

ゆいか: これ、は……小さいな。(計算して)19――――だから102%か。

遊馬: うわーぁ……。



Ending Phase


01 後始末        シーンプレイヤー:九重ゆいか


GM: では、坂崎との決着が着いた直後です。すぐそこに、昏倒状態になっている侵蝕率120%の“雷雲”が居るんですが、戦闘が終了したことにより、起き上がります。

遊馬: 大丈夫か?

GM: 「――――いや、私はもう戻れない……。」

ジョン: そんなことはない! 気持ちさえあれば戻れるはずだ!

GM: 「(首を横に振って)――――残念だが、三年前の生き残りはここで全滅のようだ。」と、ゆいかに手を向ける。

ゆいか: 私は、世界の全てに対する憎悪をぶつけるような目で“雷雲”を睨みつけながら、おもむろに銃を作り出します。

GM: “雷雲”は「――――お前達に預けたぞ……!」と、君ら三人の方を見もせずに雷を発生させます。


 “雷雲”の放った電撃は、遊馬達が倒したジャームの死骸や“雷雲”自身、そしてこれからジャームになるであろう九重ゆいかを焼き尽くした。


遊馬: ――――っ、そうか……。と呟いて、俺は銃をホルスターに納めて、後ろを向く!

ゆいか: 私も“雷雲”と同時に銃を撃つんですが、その弾丸は、“雷雲”の身体から逸れて、遥か虚空に飛んでいく。そして私は、一筋涙を流しながら倒れます。

GM: プラズマに焼かれて、こと切れる前に、倒れゆくあなたを“雷雲”が抱きとめます。


 「間違うなよ――――……。」

ゆいかの死体をその腕に抱いたまま、最後に“雷雲”が呟く。

その言葉を最後に“雷雲”の身体からも力が抜け、地面に倒れ伏した――――……。


一同: …………。

GM: そして、倒れた“雷雲”の胸から賢者の石が1つ、転がり落ちます。

一同: おー……。

GM: そこにミコが現れて、その石を拾う。

ゆいか: おぉ!

GM: 更に、ゆいかの胸ポケットからは、黒のIDカードと……もう1つ、ゆいか自身の形見になるようなものって、あるかな?

ゆいか: ポニーテールにしてたから、髪留めとかかな。

GM: じゃあ、君が髪に着けてたバレッタを大切そうに拾い上げます。


 2人の「遺品」を拾い上げたミコは立ち上がり、動かなくなった2人に優しく声をかけた。

「お疲れさま。」

 そしてミコは遊馬達の方に振り返り、こう告げた。

「私は生まれてからずっと人間を見てきました。色んな人を見たけれど、人間はとても暖かくて哀しい生き物。」


一同: …………。

GM: 「でも、私は人間が好き。この気持ちを伝える為に、これから、かかさまの元に戻ります。」


 黙って話を聞く遊馬達の前に、ミコは拾い上げた遺品を差し出した。

「私達とは違って、あなた達はこれとは話が出来ないのだろうけれど――――要る?」


ジョン: ……今回の証拠の品だから、押収させていただく――――というのが、仕事上の話だ。

GM: 「(ジョンの瞳をじっと見つめて)――――そう。じゃあ、あげない。……(遊馬に)あなたは?」

遊馬: ……賢者の石じゃなければ欲しいんだけどなー。(ミコに)――――なあ。それ全部一つにしてさ、持ってちゃダメかな?

GM: 「あなたが?」

遊馬: ああ。

GM: 「(賢者の石をつまみ上げ)――――危険、だよ?」

遊馬: ああ。大丈夫。俺にはどんな攻撃も効かないから。

ヴァレリオ: すごい説得力だ(一同笑)!

GM: じゃあ、しばらく遊馬の方を見てるんですが、ちらっとジョンを見た後に、遊馬に渡す。

遊馬: さんきゅ。

GM: 「(噛みしめるように)思い出は、ちゃんと――――あるから。」

遊馬: …………。


 「あなた達も、やがては何処かは行くことになるのだろうけれども、何かが遺せるといいね。」

そう言ってふっと笑うと、ミコは一人、奥にある採掘場の方へと、歩いていった……。


02 新支部発足      シーンプレイヤー:ジョン・アダムス


GM: では残りの皆さん、ちょっとこの後の動き方をお聞きしたいんですが。

遊馬: お?

GM: まず、ヴァレリオと遊馬なんですが、障害はどうにか一通り跳ね除けることが出来たということになります。

遊馬: そうですね!

GM: 神城に対してもアドバンテージを握った状態になれてると思うんですが、ここで君達は、2人の力で支部を作るか、それとももう少し本部エージェントに協力を要請するか。

遊馬: よぉし! まずはダミー会社作りだ!!「遊馬探偵事務所」って看板を作ろうかなー。

ヴァレリオ: ジョンには、もし可能ならしばらく居て欲しいんだけど……。

遊馬: 本部エージェントがいると、お堅い製薬会社とかになっちゃうよ!?

ジョン: んー……寿司屋がいいかな。

遊馬: 寿司屋ぁ!?(笑)

ジョン: ここは工場町。きっと労働者がたくさん居る。鉱山で働くと、大変お腹が空く。

遊馬: …………うん。

ジョン: 現実的に考えよう。――――やはり寿司屋がいいんじゃないか。

GM: 言うと思ったよ!!(一同笑)

ヴァレリオ: そして寿司を握っている奴には外国人も居る! つまり、多国籍な寿司の味が楽しめるというわけだ!

遊馬: なんでこの寿司屋はポテトを握ってるんだ、って話にならねーか? それ。

ヴァレリオ: なかなか面白いと思うが、どうだろう?

ジョン: 我々の知り合いには、触っても全く寿司ネタがあったまらない奴が居たと思うんだが……。おーい、ミコ!(一同笑)

GM: ここで出てきたら台無しだろぉ!? 「――――呼んだ?」(一同笑)

ゆいか: 出てきちゃったー!?

GM: 「求められたから来てみましたが、何か?」

遊馬: いや、実は寿司という食べ物がある。これを是非食べて欲しくて。

GM: では、首を傾げながら《無上厨師》で寿司を作り出して「……これ?」って聞く。

遊馬: 形はそれだ。

GM: (ぐいぐいと作った寿司を遊馬の口に持っていく)。

ヴァレリオ: 食えって言ってる(笑)。

遊馬: お、美味しいのかな……?

GM: 《無上厨師》は、丸々その味を再現出来ます。

遊馬: う、美味い……! これを使えばレネゲイド寿司が――――って、バカ!!(一同笑)本部エージェント!! これは良くないだろ、UGNとして!!

GM: じゃあ、ミコは玉子寿司を作ってジョンに渡す。

ジョン: うむ……。私は仕事は淡々とこなす方だが、この味は格別だ。

ゆいか: ハマってんじゃねーよ!!

遊馬: 落ち着け! まず、この支部にこれからも本部エージェントが必要かどうかだ。

ヴァレリオ: まだ問題が無くなったわけではないからな。神城の威力が無くなったわけでもないし。

ジョン: まあ、神城グループとの交渉が終わったら、私は本部に帰ってもいいかなと思っている。

遊馬: そこが妥当なところだろうな。――――ということで、本部エージェント様には、ある程度交渉の目処が立ったら帰ってもらいます!

GM: はい、了解です。まあ、今後の方針を聞きたかっただけなので、さっきまでのは、そういうシーンがあったわけではなく、これからシーンを作るということで! さて、事後処理中か、事後処理が終わって旅立つときか、どっちがいいですか?

ジョン: じゃあ、事後処理中がいいかな。一回霧谷の所に戻るってのもいいけど。

遊馬: ああ、霧谷エンドもいいよねー。

ジョン: じゃあ、新事務所開店記念に、霧谷に来てもらおう!

GM: はい。――――で、結局事務所は?

ジョン: 俺は何故か霧谷と2人で席に座りながら、なんで事務所がこうなったんです? とか聞かれてる。

ヴァレリオ: へい、お待ち!

GM: 結局、それでいいんだ!?(一同笑)

遊馬: ヴァレリオ! お前はまだ厨房に入るなと言ったろう!!

ヴァレリオ: へい、すいやせん! 兄貴!! ……あれ? おかしいな。立場が逆になってる(笑)。

GM: じゃあ例外的だけど、<芸術:寿司>で振って。

遊馬: よし!(ダイスを振る)5……(笑)。

GM: じゃあ、達成値5の寿司をもそもそと食べて、霧谷は言います。「……ここって、山の中ですよね?」

遊馬: うん。山の奥だ。なんでこの魚を捌いているのか、俺にも分からん!(一同笑)

GM: 「(ジョンに)何でですか?」

ジョン: いいか? ここには保食神というのが居てだな。その保食神は、全ての食材を出すことが出来るんだそうだ。

ゆいか: だから……そういう力を日常的に使うなというんだ……(笑)。

ジョン: やっぱりちょっと無理があったかなあ?

GM: 「まあ、あなた方がそう決めたのなら、それで構いません。それで――――。」と、かっぱ巻きを食べながら霧谷は続ける(一同笑)。「それ以降、神城との交渉は如何ですか?」

ジョン: そうだな。そこに座ってる奴に聞いたらどうだ?(笑)

GM: 神城の重役、居んの!? 寿司屋に!?

遊馬: ちゅーす! 縣さん!!(笑)いつも悪いっすねー。

GM: じゃあ縣さんは居心地悪そうに同席している。「アダムスさんにご提示頂いた資料で、我々が踊らされていたことは充分承知致しました。」

ジョン: うん。

GM: 「ただ、彼女が我々にとって不利益になることを何一つしていなかったことも確かです。現段階では。」

ジョン: 君達にとってはそうだろうな。

GM: 「しかし、私達は莫大な富と引き換えに、数名の優秀な科学者の命を失っています。」

ゆいか: ああ、行方不明になってるっていう研究者?

GM: そう。彼女のことに気付いた研究者は消されています。

ゆいか: なるほどー。

GM: あとは、彼女によって今回ジャームにされてしまった研究員も居るので、その部分でも、被害は甚大だね。

ジョン: うん。

GM: 「ここ数年の繁栄と差し引きをすると、――――こんな話をするのもなんですが、それでもお釣りは来ます。……しかし、このやり方は、私としても許容出来ない。」

遊馬: …………。

GM: 「二度とFHが入って来ないように、是非、協調関係を改めて作って行きたい。」

ジョン: ――――引き続き、よろしく頼む。

遊馬: しゃーねえ。玉子寿司やるか。ほれ、ヴァレリオも座っとけ。

ヴァレリオ: あざーっす。

GM: ということで、霧谷と本部エージェントが居る前で、神城の反会長派の重鎮が話している、と。

遊馬: いやあ、素晴らしいね! これをやる為に寿司屋にしたんだね!!

ゆいか: 嘘つけ(笑)。

GM: 「ただし、我々としては、現会長のやり方、UGNの方針にただ従うつもりもありません。」

ヴァレリオ: …………。

GM: 「我々は企業体です。あくまでも企業としての利益を追求していきたい。そういった姿勢であることはお忘れなく。」

ジョン: それが望むべき、協調の形なんだろうな。しかし、今回はご支援頂いた支部の形を寿司屋にしてしまったが、もう少し考えた方がいいんじゃないだろうか?(一同笑)

遊馬: いや、これはこれで悪くない! 何故なら、我々UGNとしてはまず、この地に根付くことが目的であり、近所の人の顔と名前を覚えられるのは非常に都合がいい。

GM: というところで霧谷が「申し訳ありませんが、そろそろ時間です。」と言う。

ジョン: しかしあれだな。やはり日本に来ると情にほだされてしまうな。――――この辺で私は失礼しよう。

GM: 「では、また何かあった時にはよろしくお願いします。」

ジョン: ああ、よろしく頼む。


03 仕事      シーンプレイヤー:ヴァレリオ・アルファロメオ


遊馬: ちゃんと、支部として仕事してるシーンが欲しいなぁ……。

ヴァレリオ: ちゃんと仕事してるじゃないか。

遊馬: そうじゃなくて、任務してるところだよ!

GM: ……台無しにしてもいい? だったら――――。


 ジャーム発生の報を受け、板前の格好をした遊馬とヴァレリオが閑古鳥の鳴く店の中で「へい、らっしゃい!」と声を上げる。


遊馬: なんてことだ!?(笑)

ヴァレリオ: ホントに台無しだー!!(一同笑)


 店の壁がくるりと回転し、2人はスロープ状の床を滑り降り、勢い余って一回転してから、すとんと垂直に落ちる。

そこはリノリウムの床とコンソールに囲まれたUGN四方山市支部。

2人が席に着くと、ジャームの発生地点がコンソールに素早く表示される。


ヴァレリオ: (真面目な声で)さあ、仕事を始めようか――――。

遊馬: ヴァレリオ、これは無理だ!!(一同笑)

ヴァレリオ: いや、悪くないと思うぞ。

遊馬: 魚と包丁を持った状態で、こんなトコに来ても、無理だ!!

ヴァレリオ: 俺は白い割烹着を着てます(一同笑)。

遊馬: もう一回考え直そう!?

GM: というところで、シーンを切ります(笑)。


04 思索      シーンプレイヤー:遊馬九十九


遊馬: GM! 俺は財産ポイント2点を使って、思い出の一品を取得します。

GM: はい。

遊馬: で、ミコにもらった3つの遺品の欠片が入ったお守りを首から提げています。

ヴァレリオ: 真面目だ(笑)。

遊馬: で、UGN支部の屋上で、俺は一人煙草をふかしてる。

ジョン: 板前が煙草を吸うなッッ!!

遊馬: 煙草くらい吸うよ!? 俺はUGNエージェントだ!!(一同笑)

ゆいか: あぁー……もう、ひどいなぁー(笑)。


 「何か遺せるもの――――か。……ま、この店じゃないことは確かだな。」

そう呟くと、遊馬は寿司屋の看板がかかった屋上の柵にもたれながら、紫煙を吐き出す。


遊馬: これは現実じゃないんだ! 本当のエンディングは、こんなんじゃなーいっっ!!

GM: と、叫んだところで、シーンを切りましょう(一同笑)。


05 近くて遠いもの        Master Scene


GM: さて、最後に、ゆいかさんのシーンです。

ゆいか: お?

GM: お墓のシーンですね。

ゆいか: 誰が立ててくれたんだろう? もう血縁者も居ないのに……。


 姉・九重かれんの墓の横に建てられた、真新しい九重ゆいかの墓。

逆隣には、同じく最近建てられた白石賢治の墓がある。

その2人の墓に、ミコが花束を捧げている。

「――――人間って不思議。これで本当に、魂に祈りが届くのかしら……?」

一人ごちるように言うと、ミコは墓を後にする。

しばらく歩いた後、ふと振り返ったミコの目に入るのは、ビルの屋上に掲げられた、青空に映える寿司屋の看板だった――――。



                                 The End.

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