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自己中心的に生きてみる。  作者: 南壬 創名
プロローグ~引きこもりの神様である自分~
2/14

ライン・オフ②

俺はスマフォを傍らに置き、パソコンの電源を入れる。

パソコンは、俺がいつも使っているものと同じノートパソコンだ。

が、電源を入れた瞬間、何の読み込み時間もなく、デスクトップ画面が出てきた。

早っ!ファミコンかよ!

昔のテレビゲーム機並みに、直で来るとは。

待ち時間がないのは楽でいいけど、8ビットな中身は勘弁してもらいたい。

そう思ったが、画面はかなりきれいで、最新のテレビ並みの画質があった。

デスクトップ画面は、自分がいるこの世界を上から見下ろす様な映像がバックグラウンドになっていた。

なんとなく画面を指で触れて動かして見ると、映像が拡大したり、視点が変化する。どうやらタッチパネルになっているらしい。

思ったより全然高性能だな。これって世界の様子を確認するためにあるのだろうか。…今はあまり意味ないけど。

画面の右上にはメニューアイコンがある。それを指で触れると、いくつかの項目が出てきた。

『世界情勢確認』

『世界創造・改変』

『自己情報確認』

『自己改造』

『道具生成』

『術実行』

『その他』

色々気になるが、とりあえず一番上にある『世界情勢確認』から見てみようと、画面をタッチしてみる。

すると、様々な項目が画面一杯に広がった。

どうやらこの画面では、世界の情報を表示するものらしい。現在の世界の面積、知性ある種族の支配領域や人数とそのグラフ、各地域の属性力の数値など。

属性力って何だろうか?画面には火、水、風、土、光、闇、聖、邪、秩序、混沌と表示されていて、現在は光と秩序が1だけあり、それ以外は0になっている。

ファンタジー的に考えるに、その場所に存在する属性の量とかかもしれない。ライトノベルとかだと、火属性と風属性の強い地域は砂漠地帯になっていたし、水属性と土属性が強い地域は森林になっているとかいないとか。

そう考えて見ると、光と秩序が1だけっていうのは、結構異常じゃないか?

闇がないってことは、もしかしたら夜が来ないっていうことかもしれない。まぁそれは時間が来ればわかることか。

土属性がないってことは、外の地面が土じゃないということかも。触れた感じ、何か作り物の感じというか、土の匂いもしなかったし、靴で地面を擦っても砂ぼこりがたたなかったし。

推測ばかりしてもしょうがないか。後で調べてみよう。

次に、『世界創造・改変』を押してみる。

すると、新たなメニュー画面が出てきた。

『世界拡大』

『地形変更』

『種族創造』

『属性操作』

『天変地異』

『代神投入』

『世界複写』

意味がわかるやつとわからないやつがあるな。『天変地異』とか凄い危険な香りがする…。

『世界拡大』は文字通り世界を広げるってことでいいだろう。『地形変更』は山とか海とか作るものかな?『種族創造』は名前からして生き物の作成だろうな。『属性操作』は属性の操作、つまり『世界情勢確認』で表示されてた属性を増やしたり減らしたりするものだと思う。

ただ、そのあとの項目がよく分からない。

『天変地異』って何のためにあるんだ?

もしかして自分の作った世界の増えすぎた生き物を間引きするためとかじゃないだろうな?…嫌すぎる。

『代神投入』と『世界複写』は全然意味が分からない。説明書的なものはないのだろうか?

俺はキーボードを押したり、画面にタッチしてみたりとヘルプ機能がないか探してみる。

すると、『天変地異』の項目の右上に「?」と表示された吹き出しが現れた。

…ん?これかな?

俺はその「?」にタッチしてみる。

どうやら当たりのようだ。

『天変地異』の下に大きめの吹き出しがが現れ、そこに説明書きが書いてあった。

それによると、生物の存在している地域の地形を変更しようとすると、世界の歪みなどを避けるために、時間をかけて徐々に変更していくようになるらしい。それが天変地異を使うことで短期間で行うことが出来るらしい。ただ、その際、その地域に存在している生物の安否は保証しないので、生物の減少やその地域に住む生物への罰などの役割もあるらしい。なにそれ怖い。

『代神投入』については、広くなりすぎた世界の管理の一部を、自分以外の存在に任せるために、すでに存在している生物の中から選んだり、それ用の生物を造った上で神格化したりする項目らしい。例えるなら、世界というお店の経営で、バイト雇って簡単な仕事を任せるようなものか?

また、『世界複写』は、自分の世界に実在する世界、物語の中の世界、ゲームの中の世界などをコピーして貼り付けるものらしい。つまり自分の好きなあのラノベを再現したり、元の世界で俺金持ち、権力持ち、能力チートでハーレムウハウハな感じにもできるということか?

…夢溢れるな、それは。

色々妄想して緩んでしまった表情を引き締めて、最初のメニュー画面に戻り、次の『自己情報確認』を見てみる。

これは想像通りだな。体力やら、精神力やらゲームでよく見る項目に数字が表示されている。俗にいうステータス画面ってやつだな。

他にも種族、属性、身体能力値を表す項目、取得スキルなどが表示されたりしている。

ただ、その数値が高いのか低いのかが分からない。見た感じかなり低そうにも見えるけど、何というか、能力の相場みたいなのがないと強いのか弱いのかが判断できないな。

…まぁ、ゲームに当てはめると、レベル1~5ぐらいに見えるけど。桁数は10桁程のスペースがあるのに、体力値以外全部1桁だしなぁ。

俺ってこんなに弱かったのか、と落ち込む俺。

ただ、種族が人間ではなく、神人となっていたのでちょっとだけテンション上がったのだが。

スキルの方は、不老不死、肉体の最適化、剣術レベル0、体術レベル0となっている。

不老不死と肉体の最適化は身に覚えがないので、おそらく神人としての種族特性なのではないかと思う。

剣術と体術に関しては、レベルが0なら表示する必要がないと思うのだけど。

子供の頃に剣道と空手を習っていたことがあったから、その影響か?

完全な素人ではないが、スキルを所持していると認めるほどではありませんよ、とかそんな感じなのだろうか?

まぁ、とりあえず横に置いておこう。

次に『自己改造』を選ぶ。

改造というからには、自分の能力を強化するとかそんなやつか?

…思った通りだった。

この項目は、自分の身体能力を上昇させたり、新しいスキルを修得したり、スキルのレベルを上げたり。

スキルの種類は幅広く、戦闘に関するスキルから調合や料理など生産系、様々な耐性を得るもの。

それからなんと!魔法を覚えるスキルまであった。

…魔法か。ものすごい興味あるな。

ラノベ読んでる人間なら、異世界に行ったらまず魔法を使ってみたいと思うだろう。

ああ、派手で誰もが畏れひれ伏せる様な、そんな大魔法を使ってみたい。

空を自由に飛び回って見たい。

さすが異世界。夢あるな!

色々弄ってみたい衝動を抑えて、次の項目を見る。

『道具生成』は何故か使用できない。

何度選んでも、『現在、道具を作成することはできません。道具生成用の備品をバージョンアップしてください』と表示される。

しょうがないから諦めて次に進む。

『術実行』はパソコンから直接魔法を使うものらしい。

メニューを開くと、地・水・火・風・雷・溶・木・氷・光・闇・聖・邪・星・月・秩序・混沌・無と17項目が現れた。

これは魔法の属性、かな?

とりあえず、『地』の項目を開いてみる。

おお、すごい量の魔法名が出てきた。

地の魔法だけでもすごい量があるんだな。

何か使ってみようか?

…ただ魔法名の右側に数値が表示されているのが気になる。

これはおそらくあれか、使用するのに必要な魔力的なやつか?

しかし、単位が『E』になっているのがよく分からない。

『M』だったら『マナ』的なのだろうと推測できるのだが。

何かしら減ってはいけないものを消費してしまうのではなかろうか?

…とりあえず保留にしておこう。

最後に『その他』を開いてみる。

すると、

『チュートリアル』

『検索』

『設定』

の項目が表示された。

『チュートリアル』は何となく分かるから後回しにしておいて、先に『検索』を選んでみる。

…文字を打つ画面になった。

適当に『食料 調達』と打って『検索開始』を押してみる。

すると、『設定』画面が勝手に開き、さらに『バージョンアップ』という項目が開いた。

『現在のところ、以下のものがバージョンアップ可能です』

『備品一覧』

『ゴミ箱』

『クローゼット』

『冷蔵庫』

『冷凍庫』

『電子レンジ』

『炊飯器』

『電気ポット』

『テレビ』

…食料調達と何が関係あるんだ?

バグが何かかと一瞬疑ったが、一覧の下に『冷蔵庫や冷凍庫を神仕様にバージョンアップすると、食べ物や飲み物を生成できるようになります』という表示があったのを見て、なるほどと納得した。

検索は記入したワードに適した画面の表示と、その補足の説明をしてくれるらしい。結構便利だな。

しかし、これで食料問題はほぼ解決するな。

俺は『冷蔵庫』を選択してみた。

『バージョンアップにはエクシスが3000ポイント必要になりますがよろしいですか?』

…『エクシス』って何だ?

頭上にハテナマークが浮かぶ俺。

うーん、よく分からないから、とりあえず保留にしておくか?

一通り確認してからもう一度選ぼう。

次に『設定』を選ぶ。

『バージョンアップ』

『表示選択』

『機能選択』

『バージョンアップ』はさっき見たな。

『表示選択』はデスクトップ画面で表示する内容を選べるものらしい。

とりあえず放置。

『機能選択』はこのパソコンで行える機能をOn・offできる項目だ。

しかし、現在のところ何が必要で何がいらないか分からないので、これも放置する。現状、何も困らないからな。

『設定』画面から戻り、『その他』のメニュー画面からまだ選んでいない『チュートリアル』を選んでみる。

『チュートリアルを始めますか?』と、表示されたので、『はい』を選択する。

『ようこそ!始まりの世界へ!』

…自分の意思で来たわけではないけどな。

『あなたはこの世界の創造神であり、世界を創造する役割を与えられた『代表者』です』

うん、それはさっきニャルラトホテプから聞いた。

『このチュートリアルでは、この世界の創造・運営を行うための基本的な操作法について解説していきます。

それでは、始めにあなたがこの世界で暮らしていく上で、非常に重要なエネルギー『エクシス』について説明します』

『エクシス』って、冷蔵庫をバージョンアップしようとした時に出てきた、何かの単位っぽいやつだよな?

『その1 存在力エクシス

世界に有るすべての存在は、存在の固定、自他への認識のために存在力というものを自己生成・発現・発散しています。存在力がないと、存在は自らを固定できず、虚無となり消滅してしまいます』

へー、そうなのか。何かずいぶんファンタジーっぽい設定のような気もするが。

『また、存在力は生物だけでなく、鉄などの物品、精神や魂などにも存在しています。さらに世界そのものにすら存在力が備わっています。

ありとあらゆる存在を存在させるための力、それを存在力、通称『エクシス』と呼びます。

その2 『エクシス』の使用

あなたがまだ、始まりの世界へ訪れたばかりであるなら、あなたが現在いる場所は、『世界の種』と呼ばれる世界の中心であり、別名『神域』という創造神が住まう地です。

もちろん、創造神とは、あなたのことです』

それはもういいから、早く『エクシス』について教えてくれ。

『『神域』では、そのほとんどが『エクシス』を使用することで生活していきます。

通常、人間などが生活する地上界では、大地があり、海や川があり、食料となる動植物があり、それを調理するための火があります。地上界では、すでに存在している様々なものを利用して生活していくことになりますが、『神域』では、それらほとんどのものがありません。故に、空中に拡散され充満している『エクシス』を消費して、様々なものを創り生活していきます。例えば、水が必要なら、『エクシス』を水に変換して創り出す、食べ物が必要な場合は『エクシス』を食べ物に変換する、といった具合です』

…要約すれば、『エクシス』はお金の代わり、といったことか?月々の水道代の代わりに『エクシス』を出すとか。

…何か違うな。

すべてが『エクシス』で賄うのなら、電気とか、服とかも『エクシス』で支払う、あ、そういえばスキルとかそういった自己強化とかも『エクシス』を使うってことか。

『あなたが消費する『エクシス』は、あくまで世界に充満しているものだけで、世界そのものの『エクシス』を消費するわけではありません。よって、『エクシス』がなくなったからといって、世界が存在を保てなくなり崩壊する、といったことはありませんのでご安心下さい』

なるほど。ということは貯まった『エクシス』はすべて使いきっても問題ないんだな。

『その3 実際に『エクシス』を使ってみましょう!

さて、『エクシス』についてはある程度ご理解いただいたかと思います。そこで実際に『エクシス』を使って何かをしてみましょう。

まず、現在どれだけの『エクシス』があるか確認しましょう。

トップ画面の右上をご覧ください。そちらに現在の『エクシス』保有量が表示されています。もし、表示されていない場合は、『その他』『表示選択』の中から、『エクシス保有量表示』をONにしてください』

トップの右上って、デスクトップ画面のことだよな?

最初に見たときは全く気づいてなかったが、よく見れば、確かに『41188E』って表示してあるな。

…どれだけの頻度で使っていくかは分からないが、多くないか、これ。自分の感覚で考えると、4万って結構な量になる気がするんだが。

まあ、その辺の感覚は、使っていくうちに分かっていくだろう。

…ところで、その横にある『0年1月1日 AM10:23』というのは、年月日と時間なんだろうけど、年月日は未設定だからこういうことになっているのだろうか?

『ちなみに現在の『エクシス』表示の隣には、あなたが認識している種類の時間表示です。初期設定では、神域の誕生から現在までの時間を表しています。変更する場合はデスクトップ上の時間をタッチして『時間の変更』を選択して変更してください』

そういうことか。おそらく俺がこの世界に移転したのが深夜の12時で、その時点がこの世界の始まりだったということなんだな。

俺はスマートフォンを開き、パソコンとの時間の差を確認してみた。すると、年月日は全く違うが、時間の方は同じになっていた。

やはり。予想通りだ。

『現在、あなたが保有している『エクシス』量を把握できましたね?

それでは、はじめに身の回りの備品をバージョンアップしてみましょう。

あなたが住んでいる部屋は、もともとあなたが存在していたものとほぼ同じになっています。

しかし、上下水等の水回り、電気エネルギーを供給するシステム、神との連絡をとるための通信ツール、世界とあなた自身の管理を行うためのデバイスは、神域での活動のために神域作成時点で神仕様にバージョンアップされています。ですので、それら以外の備品のバージョンアップを行いましょう。

まず、『その他』『設定』『バージョンアップ』を選択して下さい。』

俺は先ほどのように選択し、『バージョンアップ』を開く。

『現在のところ、以下のものがバージョンアップ可能です』

『備品一覧』

『ゴミ箱』

『クローゼット』

『冷蔵庫』

『冷凍庫』

『電子レンジ』

『炊飯器』

『電気ポット』

『テレビ』

先ほどと同じバージョンアップ選択画面が出る。

『『備品一覧』が出ましたね?それではあなたが一番神仕様に変えたい備品を選択してください。神仕様は、現在のものより確実に性能が良くなり、さらに半不壊属性がついています。不壊属性とは、その名の通り、壊すことができない性質をもった属性です。それの『半分』である半不壊属性は、破壊は不可能ではないがとても難しい、また時間や消耗などによる劣化・故障が発生しないというものです』

…それは良いな。運がないからなのか、俺が買った電化製品は、初期不良というか、短い期間で何かしらの不具合が発生する商品が多かったからな。まぁ、もしかしたらそれらを設置している環境に問題があったのかも知れないが。

さて、何を選んで見ようか?

…そうだな、さっき選ぼうとした冷蔵庫でいいか。

俺が冷蔵庫を選択すると、3000ポイント使用しますかと聞かれたので、今度は『はい』を選択する。

ピロリロリーン♪

なにやら安っぽい音が聞こえた。

なんだコレ?

画面に『冷蔵庫を神仕様にバージョンアップしました』とメッセージが表示された。

何か変化があったのかと冷蔵庫の前に行き、扉を開け閉めしたり、冷蔵庫のフォルムを観察してみたが、見て分かる変化は何もない。

本当にバージョンアップしたのか?

パソコンのエクシス表示は38192Eと確かに減っている。3000丁度でないのは、消費してから若干時間が経って補充されたからだと思うのだが。

とりあえずメニュー画面の『道具生成』を選んでみた。

前回選んだときはエラーメッセージみたいなのが出たが、今回は『道具生成』の項目として、『冷蔵庫』が表示されるようになった。

『冷蔵庫』を選択してみると、画面一杯に飲食物の名前とそれらを生成する必要エクシス量が表示される。

凄い量があるな。色々見てみたが、アイス等の冷凍食品やマグロ一匹とかはなかった。

冷凍食品は冷凍庫の神仕様で生成が可能なんだろう。

マグロ一匹は大きすぎて入りきらないからに違いない。

色々たくさんあるが、何か選んでみようか。

いつも食べなれているカップ麺でも生成してみよう。

カップ麺は冷蔵が必要な食品ではないのだが、関係ないらしい。

俺はいつも食べている安価なカップ麺の項目を探した。同じカップ麺でもメーカーや味の種類がたくさんあって、探すのが一苦労だ。

これって、俺が元々いた日本で販売している食品を、すべて網羅しているんじゃないか?

いやぁ、便利な世界に来たもんだ。

俺はカップ麺を生成し、冷蔵庫に入っているのを確認した後、取り出して冷蔵庫の上に置いた。

…せっかくだし、もっと豪華なものにすればよかったかな?

…いや、まぁいつでも作れる訳だし、とりあえずいいか。

『備品を神仕様にできましたか?とても便利ですので、備品は早めのうちに神仕様にバージョンアップすることをお勧めします。

次に、世界の創造について説明します』

と、ここまでチュートリアルを見たところで、俺は一旦チュートリアルを消した。

なぜかって?

…もう面倒臭くなってきたからだ。

とりあえず、エクシスとやらを使うことで、この世界の大概のことができるみたいだし、後はまた分からなくなったときに見ればいいか。

俺はさっき生成したカップ麺を食べ、味がいつも通りだったことに安心し、これからどうしようか考える。

世界を創ることが今の俺の仕事みたいなものだが、急ぎではない。さっきはラノベやゲームの世界を創ってみたり、可愛いあの娘やこの娘を創ってハーレムウハウハとか考えてみたが、実際に世界や生物を創るとしたら、生半可な気持ちで創るのは、創ったものに対して無責任すぎる。俺も人間だしな。元だけど。

ニャルラトホテプは言った。究極の世界を創るのが目的だと。

俺みたいな凡人にそんなものが創れるとは到底思えないが、最終的に目指す先はそこでありたい。

ただ、何をもって究極というのか。人、いや、神や代表者によってそれぞれ究極というものの定義が違うだろうし、それを目指している奴等がどれだけいるのか?

まぁ、会ったことも見たこともない相手に対して色々思うのは、何か申し訳なく思うところもあるが、ゲーム感覚でやってる奴はきっといるだろうな、と思う。

とりあえず、俺にとって何が究極なのかを決めてから世界の創造をしよう。

他にも魔法を使ってみたいし、身体も鍛えてみたい。というか、強くなってみたい。どこぞの戦闘民族ではないが、『戦力値、たったの5か…。雑魚め』とか言ってみたい。

他にも色々やりたいことあるけど、今、一番やりたいことはアレだな。

俺はパソコンの電源を落とすと、誰もいない部屋で宣言した。

「よし、寝よう!」

おやすみ~。

zzz…。

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