学園編入準備
今俺は例の学園の制服を着て鏡の前に立ている。
あんなことを言った瞬間に何故か俺はしまったと思った。
感というか何かが逃げろといったのだ。その二秒後俺は姉さんと妹と専属メイドと母に捕まって今いる部屋に担ぎ込まれた。ちなみに俺の身長は百六十と小さいほうで、姉さんとアリアは一六五と俺よりも五センチもでかいため担がれた。リリアは百五十と小柄だ。母さんは俺と同じくらいだな。
くそ、絶対にでかくなってやる。
話がそれた。
で、今俺が着ている制服なんだが、ものすごく技術たけぇ。
中世ヨーロッパ並みの技術の癖にこういうところだけものすごく技術たけぇ。これはきっと魔法の恩恵なのだろうと割り切ることにした。
ちなみにデザインは、説明するとめんどいんだが、簡単に言えばブレザーだ。黒と赤が基調とされたものだ。
結構カッコイイ。
「兄様、とても似合っています!」
「うむ、我が弟に相応しいな」
「あらあら、お父さんと離婚してヴァンと結婚しようかしら」
「ヴァン様、一生ついていきます」
なんかすごい高評価をいただいた。
ていうか今更だが、この服の寸法が俺とぴったりなんだが。他にも俺の鞄など学園に行くための必需品が俺とぴったりもしくは俺の好みでできている。おそらくこいつらが準備したんだろうが、恐ろしいな。
今日は休みだから姉さんたちに学園についての詳しい説明とこの歳に必要な基礎知識を明日までに叩き込んでもらう。
アリアも一緒だ。アリアは俺の護衛として一緒に通う。
そんなこんなで夜になった。言いたいことはわかる。いろいろと省きすぎだということを。
学園についてはおいおい説明するとして、今は、神のもとへ行くとする。
『空間干渉』という技で天界への道を開く。これは簡単に言うと空間を歪めるというか捩じ曲げるというか、まあそういった方法で他の空間につなげる技だ。これは魔法ではないから、俺独自の技だ。
さてさて天界に着きましたよー。
さて、あの爺はどこにいるのかな?かな?
目を皿にして白い空間を見渡すと、見つけた。あいつ、女の天使と喋ってやがる。気配を消して奴の後ろに回りこみ、頭を思いっきり殴る。白い彼方に飛んでいった。天使たちから何故か「ありがとうございます!」や「は、いいザマヨ」など「とてもかっこいいです・・・お話でもどうですか?」という歓声とお誘いの声が上がる。爺、お前セクハラしていたのか。最低だな。とりあえず、天使たちをまた今度ゆっくりすると約束して帰した。
爺が飛んでいったところまでいくと、うつ伏せで倒れていた。
「おい、起きろ」
そう言いながら、げしげしと腹をける。すると、
「いたたたた、まったくお主は突然殴りおって」
といいながら起き上がった。
「黙れエロ爺。一発殴って終わりにしようとしたけどやめた。いまから天界と魔界の女性たちすべてにお前の魔の手が伸びても大丈夫なように、一人一人に結界を掛けてくるからニゲンナヨ」
その日、天界からは爺の悲鳴が上がり、天界と魔界の女性たちからは黄色い歓声が上がったという。
かなり遅れましたが、今回も短いです。
それでは。