あんた、誰?
なんか俺の前におっさんがいる。
どういうことだ、俺は夢の中であってもそんな趣味は無い。
これは夢なのに、リアルすぎるぞおっさん。
「だれがおっさんじゃ」
「お前だ、お前」
「わしは神じゃぞ」
「そっすか、どうでもいいんで、出てってください。俺はゆっくり寝たいんだ」
だからさっさと出てけ糞爺。
「誰が糞爺じゃ」
心読むなよ。
「わしは神だといっているだろう。ところでこんなことでは驚かんのか」
当たり前だ伊達に七回の人生と六回の転生を味わってねぇ。
「そうか、そうか」
何だよ気持ち悪いなぁ。俺はもう死んだんだから寝かせてくれよ。
「なんと!自分が死んでると分かるのか!」
まあな、それくらい分かる。
「なら話は早い。おぬしには、もう一度転生してもらう」
またか、それが最期なんだな?俺は転生を続けてもう精神がくたくたなんだ。
「最後かは分からん、じゃが今回の転生はわしが三つまでおぬしの願いを特典としてつけてやろう」
本当か、なら
「一つ目は、俺が今まで経験した世界の技、武器、魔法、錬金術、超科学、その他すべてを創造して使えるようにしろ。」
「すべてか、おぬし次の世界で神になる気か。それと何故突然喋りだしたんじゃ?」
「二つ目は」
「無視か」
「『英雄にて主人公』を使えるようにしてほしい」
「ざ・ひーろー?なんじゃそれは」
「これは、俺がすべての世界で考えた末のほしい能力だ。これは、簡単に言えば英雄としての主人公としての、信念、不屈、勇気、この三つの魂がある限り自分の力を際限なく高め、どんな無理でも、不可能でも無理やり可能にすることができる力だ」
「無敵じゃな。そんなのわしでも勝てんぞ」
「その通り。この力は三つの魂さえ燃やせば、やろうとすれば人を生き返らせることも、神を奴隷にすることも文字通りなんでもできる。逆にこの三つの魂が揺らげば効果は小さくなるし、絶対折れない剣を創っても、脆くなる」
「それなりの弱点はあるということか、それで三つ目は?」
「最後は、たったの五分で良いから、文字通りすべてを、未来も神も異世界すべてさえも見通す眼がほしい」
「分かった。最後のについては身体的にも精神的にも成長するごとに持続時間が長くなるようにしておいた。後最後のにもう一つ。一度完全に時間いっぱい使った場合、最低でも三倍の時間をかけなければ完全回復できぬからな、時間が少なくてもいいなら途中で回復を止めて使うのもありじゃ」
「了解。ところで回復じゃなくてチャージでいいか。そっちのほうがカッコイイ」
「好きにしろ。それでは七度目の転生、逝ってこい」
「おうよ」
見てくださり有り難うございます。
これ、書いてて思ったけどかなりチートですね。
感想などお待ちしております。では、次話で会いましょう。