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準備開始



男子生徒が絡んできた事件から数週間がたった。

あの後しっかっりと教育してやった為もう、あんなことを言い出すことは無いだろう。

しかもストーカーもいなくなったし、しっかりと仕事もしてくれてうれしいことだ。


ゆっくりと平穏に過ごしていたいがどうもそうはいかないらしい。

このごろ生徒の失踪事件が相次いでいるのだ。いい感じのフラグだなおい。

で、近々サバイバル行事があるんだけどそれを中止にせずそのまま行うらしい。

すごい事件の匂いがするがまあそれはおいといて。

その行事でチームを作ることになったのだがそれが今問題なんだよな。


チームは三人一組で造るらしい。

俺のチームは俺とアリアであと一人なんだがその一人が決まらない。

人数的には合う計算なんだがなぁ。

何故決まらないかというとアリアと一緒になりたい男子や俺と一緒に組みたい女子が何人もいるのだ。

仕方ないから先生に二人だけでいいというと「だめです」の一言で斬られた。

そこで俺たち二人がショートホームルームの時間に決めろということで決めようとしているのだが、皆ものすごい眼でこちらを見てくるのだ。

早く家に帰りたい。


「先生、今日中には決まりそうもありませんので皆様の詳しい情報が載った書類を頂いて明日までに決めるというのはどうでしょう」


お、アリア、ナイスアイディアだ。


「そうですね、じゃあ後で職員室に二人は来て下さい。では今日はこれで終わりということで。日直」


そういうと皆さんが怖い眼を引っ込めて前を向く。日直の人が挨拶をして昼食の準備をしていく。

言われたとおりにアリアと二人で職員室に向かう。


ホームルームが昼食の前にやるのって未だに慣れないな。


先生から資料をもらった後食堂に行き定食を注文して空いてる席に着く。

毎度思うけど何時作ってるんだよってくらいの速度で食事が出てくるよな。


「アリア、優秀な奴を女子でリストアップしておけ」


小声でアリアに指示を出して食べ始める。


「女子だけですか?」


「男子の下心は見ていてイライラする」


「フフ、嫉妬ですか」


笑いながら俺の心を読むなアリア。

ムカつくから。


「お前、何時から俺をからかえるような立場になったんだ?」


少し威圧しながら言う。

今俺の言う立場は王族は関係ない。

俺に忠誠を誓ったものとしての立場だ。

別に本気でムカついてるわけじゃない俺としてはこいつと同じようにからかったつもり。


「申し訳ありません!」


だがこいつはこういう言葉を本気にする。

おもしろいな。


「別に本気じゃないって、それより急に声を大きくするな。俺が遮断の魔法を使わなかったらみんなおかしく思うぞ」


「申し訳ありません。それよりもからかわないでください。そういったことは本気にしてしまうんですから」


「悪い悪い」


ほんと面白いな。


こいつは昔から俺に拒絶されるのをひどく恐れる。

だから突き放したような言動や怒ったようなことを言うと、すぐに謝り俺に捨てられないようにする。

依存といってしまえばそれまでだが、別に俺はかまわない。それはそいつが何とかしなきゃならないものであるし、個性ともいえる、と俺は思う。


まあ、俺がこいつを捨てるわけ無いけどな。しかも俺は自分でも怖いぐらいに独占欲が強い。

当然姉さんやリリア、ユリとアミさんだって俺のものにしてみせる。俺が今までの人生の中でほしかったのは『愛』だ。愛の形はいろんな形があるからな。俺は今まで狂愛しか知らないからな。

というかあいつらが他の男と結婚したら泣く。あいつらが幸せになってくれればいいけど多分泣く。

さっきの俺のもの宣言はまあ、男の夢のハーレム作れたらいいなぁみたいなものだしな。やっぱりその人の幸せが一番だよね。


この後は珍しく姉さんたちと会うことも無く、下校ができた。




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