第八話「apology」
やっと旅館のお手伝いが終わり自由を手にしました!
ホントに疲れた…。
でも、楽しかったです!
大学落ちたら旅館で女将として働くのもいいかな…。
そんなわけで本編をお楽しみ下さい!
どうも皆さんこんにちは。相澤です。
まあ、一年前はあんなことがあった訳ですよ。今では学校の中だけ私は『杉坂君』と呼んでいます。ちなみにこの学校で私と章人君が付き合ってると知ってる人は沙奈ちゃんしかいません。私が知ってる中ではですけど…。何故北村君にはこの事を知らせてないかと言うと、口が軽そうだからです。
さてと、話を元に戻しますか。今はとても気になることがありますので。
「なんで三人は部室から出て行ったの?」
理由が知りたい。気になる。どんな面白いことがあったのか…!
「わかったわ。それについては私が説明するわ。こいつら二人は真実を捩曲げる気がするからね」
という訳でまたまた回送入ります。では、後ほどまたお会いしましょう。
・・・・・・・・・・・
「なんで部活説明会から一週間が経つのに一年生が一人もこないのよ!」
私はここ二日間溜め込んでいた不満をついに口にした。独り言…にしては声が大きすぎたせいで部室に居るアホ二人にも聞こえてしまった。
「ホントにね。何がいけなかったんだ?演奏は完璧だったし、相澤もほぼまったくと言っていいほどちゃんと音はとれてたのにな」
まあ、反省すべき点はそこじゃないんでしょうけど…。あ、言い忘れてたわ。ここから少しの間は柏木がナレーションを務めさせて貰うわ。
「まあ、もうそろそろ誰かがそのことを愚痴ると思ったので…」
悠希が何か鞄から大量の紙を取り出した。目測で200枚はある。
「一年生100人に聞きま━━━がはっ!!」
私はいつの間にか下履きを悠希のみぞおちに蹴り投げていた。
「あ、ごめん。つい。まあいいわ。続けて」
「お、おう…。一年生100人に聞きました。『何故、軽音部に入らないのか』」
いつの間に調べたのよそんなくだらないこと。
「まあ、ほとんどの回答が『他の部に入るから』だったけど、他の回答もちゃんとあったからそっちを読んでみる」
「なるほど。じゃあ、一番足引っ張ってる奴が誰だかわかるな」
章人、その勘違いは甚だしいと思うわよ。
「はい、一枚目!『めんどくさそう』」
「素直にやる気ないって書けばいいじゃない!」
「んじゃ、二枚目。『ギターの人が怖い』だそうだアホ」
「こんな奴のどこが怖いんだかね…」
「あんたら先輩に向かって酷くねぇか!」
ならもっと先輩らしいことしなさいよ。
「三枚目ね。『ベースの人が怖い』」
ビリッ!
私は破いた紙をごみ箱に捨てた。
「なあ、今「三枚目!!」」
私は違う紙を手に取り、紙の内容を見る。
『ベース持ってた女の人が怖い』
ビリッ!
私は破いた紙をごみ箱に捨てた。
「なあ「三枚目!!」」
私は違う紙を手に取り、紙の内容を見る。三度目の正直か、二度あることは三度あるかどっちか!
『ベースの人怖い』
ビリッ!
私は破いた紙を(ry。
「現実見ようぜ」
章人と悠希は私の肩をポンと優しく叩き言った。
私はその行為に……。
「………ってない」
「は?」
「慰めになってないわー!!」
私はその行為に怒りを覚えた。
章人・悠希『なんでキレたー!?』
二人は部室の外へ逃げてった。私も二人を追うため部室を出た。
「待てコラぁああああ!!」
あれ?柏木さんがツンツンっ娘じゃなくて暴走っ娘にしか見えない!?
書いててそう思いました。