第四話「explanation Ⅱ」
明日からものすごく大変な一週間が始まります。まあ、内容は活動報告で話した通りですけどね。
そんなことはさておき、本文をお楽しみ下さい。
今回は台詞多めになっちゃいました♪
「やっぱり告白するんじゃねぇか」
「断じて違います。シチュエーション的にものすごいフラグが建ってますけど、断じてそうではないです」
「フラグ?」
「いえ、聞かなかったことにしてください…」
杉坂さんに対して変な用語を使ってしまった…。恥ずかしい…。
さて、皆さんおはこんばんちわ。相澤です。
ただ今、杉坂さんと学校の屋上に居ます。みんなの視線が怖くて逃げ出してきました。
「で?何の用?告白なら早くしてくれ。OKしてやるから」
「だからっ!違いますって!!」
顔を真っ赤に染めながら否定する。
「確かに、屋上+呼び出し+二人きり=告白という解釈はできますけど…」
「じゃあ何よ?」
杉坂さんは意外と鈍いみたいだ。
「(告白以外なら部活のことに決まってるじゃないですか…。)」
私は鈍い杉坂さんに分かるようにストレートに答えた。
「軽音部についてですよ!」
「何っ!?まさか、入ってくれるのか!?」
私が軽音部の話を持ち出した途端、目の色を変えて話に食いついた。
よっぽど部員が欲しかったのか、目をキラキラさせながら喜んでいた。
「はい。私が入りたかった合唱部が去年廃部してしまったらしくて…。仕方なく途方に暮れていたら、軽音部の紹介文が目に入ったんですよ。それで、ボーカルに困ってるみたいなので私でよければ入れて貰えないかと」
「そうか。声いいし、やる気ありそうだし、可愛いから採用ね」
「はい!って、えぇ!?良いんですか?私なんかで!?」
駄目元で聞いたつもりがまさかの採用。この上ないくらい嬉しい出来事だ。
でも、本当に私なんかでボーカルが勤まるのか心配です。
「なあ」
「はい?」
杉坂さんが唐突に話かけてきた。お互いに向き合っていたので、改めて話をするとなれとだんだん気分が悪くなってきた。
私は人前ではかなり緊張してしまう、俗に言う上がり症の持ち主である。
そして私は不意に話をかけられたことで今の状況がやっと把握出来た。
男の人と二人きり?そういえばそうだった…。やばい…。意識が……。 そこで私の意識はシャットダウンした。
・・・・・・・・・・・
目が覚めると保健室のベッドに寝ていた。
長い間寝ていたのか、さっきまで青かった空は赤黄色に燃えていて私の目に広がるものを綺麗に赤く染めていた。
「起きた?」
不意に声をかけられ、横を見てみると杉坂さんがいた。
私は頭の上まで毛布に潜り、頭の整理を始めた。
「(な、なななな何で杉坂さんがいるの?さっきまでずっと見守ってくれてたってこと!?どうしよう!どうしよう!なんかすごく嬉しい!わからないけど何故か!何故か嬉しい!?なんで!?なにが!?~~~~っ!!)」
私は自分の頭の中が壊れそうになったので、現実と向き合うことにした。
毛布から顔を…といっても鼻が見えるくらいだけど、出して杉坂さんを見る。
「おはよう」
「う…うん。おはよ…」
今はそんな時間じゃないけど…。
「なあ、さっきの…といっても昼の続きだけど…」
「う、うん」
杉坂さんが何かを言う前に倒れてしまい、言えなかった事を言うんだろうな。でも、もじもじしていっこうに言葉が出ない様子。
「あ…ぅう」
「ん?何?」
「相澤…」
私の名前?調べたのかな?
「す…」
「す?」
「あ~もう!こんなん俺じゃねぇ!!」
突然立ち上がって大声で言う杉坂さん。
「相澤!俺、相澤が好きだったんだ!!ずっと!ずっと前から!」
私がその言葉の意味を理解するのに10秒もかかってしまった。
つまり、どういうことか杉坂さんは私のことがずっと前から好きだったらしい。……え?
「えぇえええええええええ!!??」
キャラクター設定⑤
名前
・仲山 秋火
身長
・162cm
体重
・46kg
血液型
・O型
誕生日
1月10日