第三話「explanation I」
すみませんかなりの間が開いてしまいました。書いてたら長くなる事がわかったのでシリーズとして区切り区切り『理由』の方は続けて行きます。
まずは相澤さんの過去話です。相変わらず1話1話が短くてすいません。
では、本編をお楽しみ下さい!
皆さんどうも白麗学園附属軽音部部長の相澤です。前回はぶっちゃけちゃいましたね。
今回は私の苦労話と私の可愛い部員達の言い訳を話し、聞くことにしよう。
まずは一年前の話を……。
・・・・・・・・・・・
「えっ!合唱部ないんですか?」
「ああ。去年潰れたみたいだな」
「そうですか…」
私は「失礼しました」と律儀に頭を下げ職員室を出た。
「廃部か…」
皆さん初めまして。あいさ……あ、すいません!なんでもないです。初めてじゃないんだ。過去話…過去話…。
改めまして、皆さんこんにちは。相澤です。
いきなり壁にぶち当たりました…。私が入りたかった合唱部が廃部になっていたそうです…。
「ん?」
廊下の掲示板に貼られていたとある部活の紹介文。不意にその紹介文に目を奪われた。
━━軽音部━━
やる気のある人募集。
出来ればボーカル志望の奴来いや。
1-B 杉坂 章人
ただ、そう書かれていた。走り書きでかなり汚い字で。
でも、これは私の推測だけど、多分この人は本当にやる気のある人が欲しいんだなぁ~、と思えた。
字が汚いのは多分わざと。本気でやる気のある人を募集してるのも本当だろう。
字が汚いと言うことは、じっくり見なきゃ読めないし、じっくり見る人なんて本気で入りたい人しか居ない訳ですからね。
この人、かなり考えてる。だけど━━━
「何処に行けば良いのかな?」
詰めが甘い!
・・・・・・・・・・・
時は流れ、翌日。
昨日はあれから1時間杉坂さんを探したけど見つからず、部活に入ってない人の下校時刻になってしまいましたが、今日は大丈夫です。今は昼休み。1-Bに行って杉坂さんに会えば大丈夫なはず!
「(いざ、出陣!!)」
「あの、すみません」
私はそこら辺に居るB組の方だと思われる男子に声をかけた。
「ん?何?」
「す、杉坂章人さんを呼んで下さい」
「おっけー。ちょいと待ってて」
私は控えめな感じで1-Bの男子に杉坂さんを呼んで貰った。
「おーい!章人~!お前の彼女が呼んでるぞ~!」
一瞬にして静まり返るB組の空気。って!
「ち、違いますよ!そ、そそそそそんな彼女だなんて!?杉坂さんに用があるだけです!!」
顔を真っ赤にしながら私は言った。でも…。
「章人ー!ごめん!彼女じゃねぇわ。告白するみたいだから来てやれ!」
「だから!違います!もぉ~!杉坂さん出てきて下さい!!」
教室の奥から長身の人が出てきた。
「ごめんごめん。飯食ってたから時間かかった。で?何の用?」
教室+廊下からの無数の視線。実際は聞こえないけど、『じ~っ』って聞こえてくる感覚。あまりにも緊張しちゃって……。
「場所変えて良いですか?」
チキン発言をしてしまいました。
「まあ、確かにここじゃ告白はしづらいな」
「だから違いますって」
キャラクター設定④
名前
・杉坂 章人
身長
・189cm
体重
・76kg
血液型
・AB型
誕生日
5月3日