プロローグ
始めてのオリジナル小説です。
中だるみしないようがんばります!
何故私はこんなことしてるんだろう。
「も~!ぐずぐずしてないでよ~!早くセンターに立つ!」
「ふぇ~…。こんなの聞いてないよ~ぅ…」
なんでこんなことに……。
「キツく言い過ぎだぞ柏木。愛実は上がり症なんだから仕方ないだろ」
「杉坂君…だったらこれ自体止めさせてくれても……」
「それとこれとは話は別だ」
「ですよね…」
実は今、新入生への部活説明会の真っ最中なのです。誰もが一度はやった事があるんじゃないでしょうか。一番手間が掛かる部活が軽音部なんですよ。って言う豆知識は置いといて…。ただ今問題が発生中なのです!
「やっぱり恥ずかしいよ~!」
「大丈夫!愛実ちゃん似合ってるぜ~!」
薄々気づいている人が居ると思うのでぶっちゃけますが……。
「なんでバニーガールの姿で歌わなくちゃいけないの~!!?」
なんとかしてステージの真ん中に立ってあるマイクスタンドの前まで行けることができた。しかし、私を見る一年生達の目が点になっている。
ぶっちゃけ、めっちゃ恥ずかしいです!顔から火が出ます!
『あの~…軽音部さん?早く始めて下さい!時間ないです!!』
生徒会役員の人にマイクで注意された。
「ほら!早く始めるわよ!愛実早く進めて!」
さてと、一段落したところで各々のパートと紹介でもしますかね。
ボーカルは私。相澤愛実です。ちょっとおっちょこちょいなところがありますけど、天然じゃないです。きっと…
次にベースの柏木 沙奈ちゃん。いわゆるツンデレキャラらしいのですが……誰もデレを見たことがないとか。
そしてギターの北村 悠希君。なんと!いまどき珍しいツッコミもボケも両方とも駆使するこの部のムードメーカーです。
最後にドラムの杉坂 章人君。そこら辺に居るイケメンさんです。この部のボケ担当で多少ツッコミができる。
本人曰く、「ボケをするなら、そのボケにどうツッコミを入れて欲しいかがなければボケは成り立たない。つまり、一度したことのあるボケにはどうツッコミを入れればいいかもわかるだろ」とのこと。若干エリートっぽく言ってるけど、実際の成績は芳しくない。
それで、MCって何すれば……。
「(とりあえず部の宣伝をすればいいよね?)あ~…え~…て、テステスっ……時間掛けちゃってごめんなさい!軽音部です!私達は学校を盛り上げるために設立?……でよかったっけ?まぁいいや。させたクラブです」
私以外『はぁ~~…ダメだこりゃ』
「ちょっと皆さん!?酷くないですか!?」
私以外『ああいいよ続けて続けて』
さっきから皆の対応が酷い件…。
「え、えと…。軽音部の活動は体育祭や文化祭などの様々な行事のテーマ曲を作ってます。例えば、学園祭ならみんなが盛り上がるような曲を。体育祭ならみんなが燃えるような曲を作ります。なので、軽音部はほぼ一年中スケジュールが練習で埋まってるけど、学校を盛り上げたい!学校の為に曲を作りたい!などの要望が出来た人は一度軽音部に入ってみてはどうですか!」
うん!我ながらいいMC?が出来たかな?
さて、じゃあ最後に曲を聞かせて終わりかな?
「それじゃあ最後に「俺の歌を聞けーー!!」」
スコーンッ!
杉坂君が投げたドラムスティックが北村君の後頭部にヒットした。
「いってー!何すんだ杉坂!」
「お前が要らんボケをかますからだ!それにお前は歌わんだろ!」
「アホくさ…」
沙奈ちゃんが呆れながら言った。
「ったく…。スティック取りに行くこっちの身にもなってみろよ…」
「お前が勝手に投げたんだろ!」
「も~!二人とも喧嘩しないでよ~!」
二人の喧嘩の仲裁に入り、やっと喧嘩がおわった。
仲裁の役目を果たし、私は正面を向き一年生達を見た。一年生達は呆然としていた。全員死んだ魚のような目をしていて、一年生ひとりひとりから戸惑いの空気が漂っていた。
「どうすんだ!お前のせいで一年達の空気が死んだだろ!!」
「俺か!?杉坂がスティック投げたからこうなったんだろ!?」
「お前のせいだ!死んで詫びろ」
「でけぇ!!一年の空気を殺した代償あまりにもでけぇ!!」
また喧嘩が…いや、どちらかと言えばコントが始まっていた。
「あ~もう、うっさい!!!」
しかし、それは長続きせず、沙奈ちゃんが一喝して杉坂君達のコントが終わった。
「悠希!章人!持ち場に戻れ!愛実。続けて」
「う、うん…。じゃあ最後に一年生達に作ってきた曲きいてね!」
かくして、部活説明会は成功で幕を閉じた。きっと…。そうきっと。
「うん!成功した!そうに違いない!」
と心に言い聞かせた。
キャラクター設定①
名前
・相澤 愛実
身長
・147cm
体重
・内緒です!
血液型
・AB
誕生日
12月24日