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私、魔法少女になります!  作者: 山田花子
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1話 私、魔法少女になります!

改めまして、山田花子です!

まずはあんなあらすじで読もうと思ってくださりありがとうございます!期待を裏切るように全力で書くので期待しててくださいね!

第1話 私、魔法少女になります!

「私、魔法少女になります!」

 

 まさか人生の中でこんな台詞を言う機会がくるなんて思わなかったなぁ。ごめんね、ほむらちゃん。

 もちろん子供心にこういう事を妄想してごっこ遊びでしていたことはいくらでもありますけど。

 ……友達いなかったですし。

 

 でもこういうのって、大体はなんかフワフワした謎のゆるふわ生命体に「魔法少女になってよ!!」みたいな勧誘をされたりとか、「君には魔法少女の才能がある!」とかヨイショされたりするものじゃないです?

 もしくは変な化け物みたいなものに襲われて誰かを助けるために窮地に陥って、秘められた魔法少女の力が覚醒して……!みたいな?そういうドラマティックな感じを期待してたんですよ。ですよね?

 

 間違っても魔女として捕縛されて?死ぬか魔法少女やるかの2択を迫られて無理やりやらされるなんてあるわけないですよね?いやあるんですよそれが。呪術廻戦かな?

はーーーー、なんでこんなことになったんだろ。いやほんとに。

 ちょっと待ってくださいね、今から回想シーン挟むんで。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

初めまして!私、山田花子!焦げ茶色のボブカットに中肉中背!セーラー服を身に纏うどこにでもいるピチピチの中学2年生です!トイレの花子さんとか言ったら殺す。

 

 気がついたら中世ヨーロッパ風のよく分からん街のど真ん中に放り出されて首輪はめられて口には布を噛まされ両手をロープで拘束されて連行されてます!日本なら完全に事案だね!こんな堂々とした拉致初めて見ました!スタイリッシュすぎないです?通報はよ

 

「その子が今回の魔女?大人しく着いてきてるってことはまだ理性は無くなってないか。」

 

 私を連行していた黒ローブが歩みを止める。私も黒ローブの背中に鼻頭をぶつけて止まる。急に止まんないでくださいよ危ないじゃないですか。

 赤い鼻で涙目になり少し先を見ると痛いコスプレをしてるお姉さんがいました。アニメで見るようなフリフリのドレスを着た、日曜朝にテレビでやってるような……


「こんな形で急に連行してごめんなさい。私は【マギアデューア】、魔法少女よ。今からきちんと説明するから安落ち着いて聞いて。」


 そう魔法少女!凄い!高校生くらいのお姉さんがすまし顔で自分のこと魔法少女よって言ってる!!こんな魔女狩り真っ只中の中世の世界観で!!

 さっきから非現実的だと思ってたけどこのお姉さんが一番のファンタジーですね!これは夢だね、間違いない。そうじゃなければこのお姉さんには絆創膏が必要です、人ひとり包み込めるくらいの。


「あなたは今魔女になりかけてるの。このままいくと理性を失って破壊行動を繰り返すような化け物になる、ここまではいい?」


 口の布を取りながら魔法少女(?)のお姉さんが語りかける。もちろん何も良くないです。口についたよだれも拭いて欲しい。アフターケアって大事ですよね。キチガイゲージを解放して無敵の人というなの化け物になってもいいんですよ?今ここで。


「……突然言われても受け入れられないわよね。でも事実なの、あなたの異端深度はもう1.7。常人の閾値を超えて引き返せないところまできてる。まだクラス0だけどいつ半魔になってもおかしくない。」


 急に知らない単語がぽんぽん出てきます!いたんしんど?はんま?クラス0?どうしよう、数多の魔法少女アニメを網羅してる私でも何も分からないです!オラ、ワクワクすっぞ!


「あなたに残された選択肢は2つ、1つはこの場で魔女として処理される。これは平たく言うと死ぬって思ってもらえばいいわ。」


 前言撤回!ワクワクじゃなくてドキドキしてきました!恋じゃなく物理的な意味で!今時の魔法少女ってこんな簡単に死ぬとか言うんです!?魔女落ちからのマジカルパワーで魔法少女!とか期待してたのに!!

 

「もうひとつは魔法少女として魔女と戦う。こっちは監視や制限はあるけど貢献度に応じて自由も効く。こっちも死と隣り合わせではあるけどね。」

 

Foooooooooooooo!!!!!!

やっぱりあるじゃないですか魔法少女ルート!それそれ!なんか不穏な単語が見え隠れしてるけどこんなん一択ですよJKじょうこう!まぁここは奥ゆかしくいきますか。


「あの、魔女とかよくわからないんですけど。とりあえず魔法少女になれば助かるって」


話す私の喉元に小ぶりの片手剣の先端が突きつけられる。

短い悲鳴をあげて強制的に話を遮られてしまいました。

あとちょっとチビりました。オムツ履いといて良かったです。嘘です。


「勘違いしているようだから言っておくわ、魔法少女はとりあえずでなれるようなものではないし、なれば必ず助かるって事でもない。実力がなければ今死ぬか後で死ぬかの違いになるだけ。」


 訂正、デッドオアアライブではなくデッドオアデッドだったみたいです。詰みです。どうしましょ。あと仮にも魔法少女がこんないたいけな女の子の喉元に短剣突きつけるのは絵面的にOUTなのでは?いやもちろん倫理的にもですけど。


 「それでも魔法少女になりたいのなら。魔法少女になりますと言いなさい。これはただの口約束じゃなくて契約。私、言質は取っておく派なの。」


 怖いですこのお姉さん。そんな○○と言いなさいなんて構文現実に言う人いるんですね?ネットと現実の区別くらいつけてください。それと両手こスリスリしないでくださいね?あ、レゼ編面白かったです。


「ヒッ、わかりました!言います!言いますからその剣下ろしてください!」


悪魔みたいなお姉さんはスっと剣を降ろしてくれました。生きた心地がしなかった。目が笑ってないもん!別に顔も笑ってないですけど!眉ひとつ動かさない真顔ですけど!だけど死にたくない私は息を思いっきり吸い込み、ありったけの声を込めて叫ぶ。チキンですね。肉付きは程よくいいですよ。せーの!


「私、魔法少女になります!」


 回想シーン終わり!振り返ってもやっぱり理不尽!!

 冒頭なんてこんなもんとか言わない!!

 でも実際世界観説明とか導入って自然にやるの難しいですよね、わかります。というわけで、後の展開頼みますよ!人の心あんのか?なお姉さん!

花子ちゃんは次くらいから酷いに合うと思います。

楽しみですね。

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