71# 愛する世界に祝福を
ラジェアベリア王国では、先代国王の死を悼み、国葬が行われた。
歳は五十代半ば程だが、どこかスティーヴンに似た王の隣にレオンハルトとディアーナが立っている。
「父と母から、お二人様の事は聞いておりました。」
深く頭を下げる王に、頭を掻いて空を見るレオンハルト。
「どんな話だか…なぁ?」
「そうですね…父を誘惑したオフィーリア嬢だった話だとか、ディアーナ様に殴られて喜んでいた話ですとか…あと、御子様はかなりヘタレだとか……プッ」
ちょっと噴き出した王。
父親の葬儀の最中に噴き出すって。
「ろくな話じゃないな!つか、あんた、まんまスティーヴンの子供だ!」
ディアーナは二人を見て笑う。
懐かしい…。
━━殿下、ウィリアさん、あなた方の御子息は素晴らしい王だわ…だって、スティーヴン殿下そっくりで…レオンが、あんな楽しそうにしてるんだもの…あの私以外、まったく興味の無いレオンがよ!?━━━
「レオン、そろそろ行きましょうか」
クスクスと笑いながらディアーナはレオンハルトに手を差しのべる。
「ああ、行こうか」
差し出されたディアーナの手を取り、レオンハルトはディアーナを抱いたまま宙に舞う。
「この国、この世界は俺達の愛する場所だ。ずっと、守り続けるからな!」
「愛し続けるわ!この国も、この世界も、そこに住まう、たくさんの人たちを!何十年、何百年でも!」
二人の身体は、多くの人々の見ている前で光のシャワーになって、街に、人々に、祝福をもたらすように降り注いだ。
この世界は
神の御子と聖女が守護する平和な世界。
時々、悪さをする人間や、ラジェアベリアに戦争を仕掛けようとする国があっても……
天から声がする。
「プチ決定する?」「やめなさいよ!馬鹿旦那!」
━━━━おわり━━━━
これにて、一旦完結と致します。
お付き合い頂き、ありがとうございました!
二人が馬鹿過ぎて楽しいので、その後の二人として、そんな話を時々出していけたらと思います。
あと、瀧川兄妹以外の人生ですとか…。
その時は、どうぞよろしくお願いいたします!
本編と離して、
前世女子高生の私は今、悪役令嬢を経て月の女神と呼ばれてますけどムカついたヤツはぶん殴る肉体派ですわ!
を書いてます。ディアーナを暴れさせたくて…




