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34# 秘密特訓も続けてます

今日も林の中を歩き続ける。

もう、実のところ森なんだか林なんだか分からない。

とにかく、ずっと木が生えている。方向感覚が狂いそう。


ずっと同じ景色を見続けるのに飽きたディアーナは、気を紛らわそうとし


「レオンハルト様、次の目的地はどんな所ですの?」

珍しく、ディアーナからレオンハルトに声を掛ける。


「スマザードって半島で、三方を海に囲まれている」

淡白な返事が返された。


「………それだけ?」


「それだけ」


━━━会話にならない…いつもの、鬱陶しい位のレオンハルト、どこへ行った!━━━


フイと、そっぽを向くようにディアーナから離れ、足早に歩を進めるレオンハルトに苛立ちが募る。


━━━上等じゃ!何か知らんが詫びぬ!引かぬ!媚びぬ!負けぬわ!━━━


ハラハラしながら二人のやり取りを見るスティーヴンを尻目に、ここに今、静かなる戦いの火蓋が切って落とされた。




商業都市シャンクを離れて一月あまり、やっと目的の海沿いの町にやってきた。


町の役場で話を聞くと最近、人が行方不明になるとの事。

また人身売買か?と考えたが、居なくなるのは年齢関係無く男性ばかりだそうだ。


身元が判明しているだけで5人、廃れた町ではないが住む場所の無い暮らしをしている者も居るには居る。


その中からも行方不明者がいるかも知れない。


「女性でないからと言って…ねぇ、ほら、そういう趣味の方もいらっしゃるでしょう?…うちにも、見てくれだけは抜群の二人がおりますもの。」


真剣に答えるが行方不明の中には老人もおり、さすがに爺さんは無いだろうと、役場の人とスティーヴンが同じタイミングで首を横に振った。



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