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番外編━━乙女ゲームってこんなんだっけ?創造神をおったまげさせた女

「咄嗟に連れて来てしまったけれど、連れて来た以上は責任をもってメグミンに幸せになって貰うつもりではいたのよ?ジャンセンは。ついでにこの世界に漫画を広めて貰って…。」


あたしゃ、しがない同人作家っすよ。しかも弱小っす。

なんで、連れて来るならプロの漫画家さんとかにしなかったのかな…。

目の前で死んだのがわたしで、創造神をおったまげさせたからか?


「そんなジャンセンが、再びおったまげたのが…サイモンがメグミンに惹かれた事。」


いちいち、おったまげんでも………


「師匠はね、サイモンに幸せになって貰いたかったの。メグミンなら、サイモンの設定知ってるわよね?かわいそうな人じゃない?しかも執着心も強いから、ゲームのバッドエンドじゃ私、誘拐されたりしてるし。」


「そう言えば…そうですねぇ……そんな陰のある人でしたよね、サイモン様……。」


最近のサイモンの性格を見ていると、とても陰のある性格とは言えなくなっている。

執着心の強さだけは、相変わらずのようだが…。

下手するとストーカー気質だ。


「そう、そんなサイモンが自らメグミンを選び、恋をした。これには師匠もおったまげて、それはもう喜んで喜んで…師匠の喜ぶ姿を見た私達はおったまげて。」


ディアーナ……何度、おったまげているの…

気に入ったのか?この言葉。


「もう、ズバリ言うわ!ちょろ子!あなたサイモンの女になりなさい!拒否権は無いわよ、どうせサイモンの事を好きなんでしょ?あんなエロい漫画を描いてる位なんだから!!」


どこぞの戦うヒロイン的な決めポーズで言いやがるオフィーリアさん。

エロい漫画って…なんで知ってんだ!

ひそかにわたしの描いた漫画、読んでやがるのか!


「…な、なんでジャンセン様はサイモン様に幸せになって貰いたいんですかね?王城で働く上司と部下にしては、過保護過ぎません?しかも…その相手がわたしとか……」


選ばれた事が嬉しくないワケでは無いけど、身に余ると言うか…推しは愛でるもので、推しに愛でられると身が持たないと言うか…。


「ジャンセンが俺とディアーナの親父だってのは、もう理解しているよな?サイモンも一応、ジャンセンの息子だ。」


「…は?」


「本人には自覚無いし、俺達と違って普通の人間だから知る必要無いがな。だが、サイモンを造ったジャンセンとしては、造ったはいいが幸せにしてやるにはどうしたら良いのだろうと思い悩んでいたんだよ。アイツからディアーナを取り上げてしまったからな。」

「そうしたら、同じく幸せにしてやらなきゃと思っていたメグミンに、サイモンが惚れちゃっていて…。」


ちょっとちょっと!頭に入ってこない!


「だからメグミンは、サイモンのモノになるしか道は無いのよ!!」


「なんか色々はしょりましたよね!!マジで拒否権無いってヤツですか!?」


さりげにカミングアウトされて、何となく「はぁ、そうですか」と思っていたけど、そういえばジャンセンさんて、創造神だった!


だから神の御子と言われるレオンハルトさんが、息子になって…その妻のディアーナも娘になって…。


サイモンも息子?神の一族の?

でも人間だから神の一族ではなくて…??

ディアーナを取り上げた…うん、設定ではディアーナが好きで拐って国を出て行くものね。主人公とくっつかない場合。


だから、サイモンは恋する相手が居なくなり…新しい恋をしたら…その相手がわたし……。


彼が言うには、面白い女だったので。


「……ちょろ子、認めたくないがサイモンには俺要素が少し入っている。逃げるのは無理だぞ。」


オフィーリアさん、可愛い見た目で怖いアンチャンみたいな事を言う…。


「そうね、逃げようとしたら捕まって監禁されちゃうかもね。ちょっとヤンデレ気質でもあるみたいだし。」


ディアーナも怖い事をサラっと言う!!


「「諦めろ!!」」


二人声を合わせて言われた。


地球の…日本に居た腐女子仲間、夜とばファンの友達…。


わたし、サイモンの妻になる事が決定されました。

わたしが描いていたような、エロい事を…わたしがされてしまうそうです…。

……心臓が破裂するわ!!








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