結婚システムに苦しんでる人多そうだから新時代の結婚システム提案してみた
人は皆、18を超えたら結婚できる。
結婚するということは、そのコミュニティに入るということーー。
「やあ!君は18になったばっかりかい?めちゃくちゃタイプなんだ!僕たちのコミュニティに入ってくれよ!」
そんなことを言いながら『#育児します#同性愛大歓迎#のんびり#学生歓迎#社会初心者歓迎』とタグのついたコミュニティへの招待コードを掲げている。結婚ナンパだろう。
一応詳細を見てみるか。
コミュニティの財政状況を見ると…なるほど、貯金が殆ど溜まってないようだ。
学生が多くて活力はあるのだが…自分の未来を預けるには不安が残る。
「すいません、入るコミュニティはもう決まってるんで」
「いや今ちゃんと検討したよね?!何?どこがダメだった?!僕がイケメンじゃないから?!ねぇ待って!!」
このように路上でナンパする人達も一部いるが、やはり殆どは……。
「ねぇ!やっぱり私のコミュニティ、入るでしょ?」
「ちょっとずるいよ〜?私が先に声かけたんだからね!」
友人からの紹介だろう。
「えーでもあんたのとこ、ブサメンしかいないじゃん?」
「ひどい!これでも年収1000万超えが3人もいるんだよ〜」
コミュニティは男女人数問わず作れる。
昔の表現を使うと、サークルみたいなものだろうか?
惹かれ合った人たちが一緒に生活するためのものだ。条件が揃えば国に正式に申請できる。
あまりに大所帯になると独占禁止法とかに触れてダメみたいだが…まあ大抵はその前に所属員が喧嘩して分裂(離婚)となる。
昔は離婚と言えば茨の道だったが、今は愛し合った人を引き抜いて独立する感じである。
んで、このコミュニティの中の人たちとは、財産の一部が共有化される。
家を持っているコミュニティならその家に住める。大抵結婚条件に割り当て部屋が書かれているはずだ。
仕事好きの猛者は勤務地に近いって理由だけで選んでたな…。
「ごめん二人とも。私、もうしばらくは一人で良いかなって。親コミュニティから学費は払ってもらえるし、社会に出てから考えるよ」
「「えー」」
こんな感じで、別に18になったからと言ってコミュニティに入らないといけないわけではない。
なお、親コミュニティとは、名の通り自分を産んだ両親が所属するコミュニティである。
両親とは言ったが、実質にはそのコミュニティの全員が「親」に当たる。
「子」はどこかのコミュニティに自分の意思で入るまで、親の庇護下にある。
「ぴえええん俺は知ってたぞ!お前が成人早々にこっから出て行かないことを!もう一生ここに居てくれて構わないんだぞ?!」
ちょっと暑苦しいこの人は産みの親ではない。コミュニティの中でも子供大好きの育児担当だ。
「ごめんそのうち結婚すると思う」
「子供の頃はパパと結婚するって言ってたのに!」
「いや無理。だってここじじばばしかいないじゃん」
「俺は永遠の18歳だ!!!」
年齢差コンありなコミュニティもあるが、やはりある程度は世代が近いほうが惹かれあいやすいようだ。
育児についての補足をすると、
所属するメンバー間で自由恋愛の結果子供が生まれた場合、
その子はコミュニティの「子」となり、誰が育てても良い。
大抵の場合は「会社にいきたくないヒモになりたい」と言ってる奴に育児を押し付ける。
もちろん実の親も、休日に子供と気軽に遊んでいる。
そうそう、忘れてはいけない。
当然、旧時代のように、
「もう君しか愛せない」
「もうあなたしか目に入らないわ」
のような、ヒューヒューあとはお二人で楽しんでください、というカップルも存在する。
この場合、二人だけのコミュニティを作り、新規加入拒否とすれば良い。
ああ、勿論普通のコミュニティにも、参加希望者の拒否権限はある。
「グフフ、美少女がいっぱいいるコミュニティに入るぞう」
のような人は大抵のコミュニティからブロックされる。
言動には気をつけたほうがいい。
働く気も家事する気もないニートは、親コミュニティからいつまでたっても卒業できない辺り、昔のままだ。
因みに、同性だけのコミュニティも存在する。
別に同性愛者だけというわけでもない。同性の方が、一緒に住むのにやりやすいからだ。
恋愛する気はないが、老後に一人なのも寂しいし、
家賃食費から考えても、共同生活した方が割安なのでは?くらい軽い気持ちの人もいる。
ともかく、色んな人が色んなコミュニティを作れる時代である。
そんな結婚システムがある世界線の話。




