星の記憶からの手紙~君へ…~
やあ…
まだ
本調子とまでは
いかなくても
なんとか
生きているようだね…
死んでなくて
よかったよ…
君の年齢が
いくつかなんて
分からないけど
まあ
生きててくれて
よかったよ…
忙しい上に
体の調子も悪い…
なんていえば
いいか
分からないけど…
ごめん…
それは…
君にとって…
誰しもが
心の中に
星をもつ
感情を
取りのぞけば
心の
なかにある
星だけが
でてくる…
あなたの
星…
そのまま
あなたの
真ん中から
すーっと…
まっすぐに
冬の夜空に
のぼってゆく…
あなたの
星…
感情を
取りのぞけば
まっすぐに
光ってる…
でも
それは…
過去からの
光…
あなたが
死んだ時に
生まれた
光…
何億光年もの
過去から…
あなたは
やってきた
光…
この
地球に
ふりそそいで…
流れ星のように
ふりそそいで…
あなたは
星…
何億光年もの過去から
今
ここに
やってきた…
感情を
とりのぞけば…
まっすぐに
そこに
立っている
光…
そこに
あなたの
感情が
うまれ…
想いが
うまれ…
体が
うまれ…
あなたは
今…
生きている…
そして
あなたになる…
この地上には
重力があって…
人と人との間にも
引力があって…
ひかれあう
僕たちは
孤独な
光…
隠して
お互いに
ひかれあう…
君が
ブラックホールに
ならなくて
よかった…
人は
死んだ時
まれに
ブラックホールに
なるらしい…
君の
星は
ちゃんと
光を
はなってる…
よかった…
よかったよ…
ごめん…
ちょっと
詩的に素敵に
言いすぎた?
伝わらないかー…
詩にもなってない…
…
まあ…
いいかっ!!
君の声…
きけて
よかったよ…