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【現実ノ異世界】  作者: 金木犀
汝の愛すべき隣人
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20 連戦

「貰う…?何を言っているんだい、塚田くん」

「あれ、分からなかったですか?この組織を頂きに来たって言ったんですよ」

「なにワケのわからねーこと言って…」

「別にいいでしょ。身内に手ェ出すような腐ったトップなら、変わっても」

「っ!」


 俺に対し強気に出ていた青柳は、俺の言葉に驚きを見せた。

 しかし平の方は、依然ワケの分からないといった表情を浮かべている。

 俺を襲撃した実行犯の青柳は当然関わっているとして、Neighbor代表の平が関わっていないという事はあるのだろうか…

 反応だけ見ると、無関係そうに見える。



「よく分からないけど、そういう冗談は良くないよ。塚田くん」


 動揺する青柳をよそに、平はあくまで大人として訳も分からぬ主張をする俺を諫めようと語り掛けてきた。

 この時点で、平の関与の可能性は大分低いと思う。

 しかし俺の今日の目的は"再発防止"にある。


 Neighborの暴力的な囲い込みの再発防止には、単に「止めてください」と訴えるだけでは駄目だ。

 平が主犯ならその座から引き摺り下ろせばと思ったが、無関係ならば事実を教え部下を御しきるだけの気概があるかを確認しなければならない。

 もし無ければ。やはり社長を引き摺り下ろして、この組織を潰す。


「それよりも、どうして塚田くんが警察の…」


 平が、何故俺がNeighborの人間が警察に捕まった事を知っているかを聞こうとした、その瞬間。

 平の横1mあたりを()()が通過した。

 慌てて2人が後ろを見ると、大きめのコンテナに小さい金属球がめり込んでいた。


 俺が指で弾いたパチンコ玉だ。


 本当は影使い戦を想定してずっと練習していた技だったが、本番では敵の数が多く、散弾銃の方しか使わなかった。

 原理は散弾銃と同じで、弾く指の力と打ち出されたパチンコ玉の重さを増やすことで威力を格段に増している。

 また、相当練習したため命中精度も相当高くなった。

 落ち着いて撃てば、遠くに置いた缶に当てることくらいは可能だ。

 ちなみに今は威嚇射撃なので、威力は抑えめで撃った。


 コンテナのめり込みを見つめる2人に、俺は声をかける。


「まだ冗談に聞こえますか?」

「…塚田くん」

「ちっ…!」


 俺の言葉を聞き、青柳が素早く平の前に出る。

 そしてすぐに、辺りに突風が吹き荒れる。


「…っと」


 まるで巨大扇風機でもあるかのように倉庫内には強い風が吹いており、

 俺は思わず腕で顔を覆う。

 視界の端には青柳が平を倉庫の奥の安全な場所に避難させているところが見える。

 そして。


「敵襲だ!迎え撃て!!」


 青柳の号令が倉庫内に響き渡る。

 直後、風が止みどこからともなく現れたNeighbor社員3人が俺を囲んでいた。

 若い男性2人、女性1人。

 それぞれ手には金属バットや鉄パイプなどの武器を持っている。


「1人で乗り込んでくるとはいい度胸だな」


 ヤンチャっぽい金髪男が、俺に対しマンガなどで定番のセリフを投げかけてくる。


「よせやい照れるぜ」

「褒めてねェよクソが…!」


 笑いながら応えると、ヤンチャ男はあっさりと頭に血を登らせた。

 思考が単純で面白かったが、戦闘に備え瞳力レベルを上げて3人を見てみると、もっと面白いものを発見した。

 一見すると、無理やり金属バットを持たされ戦いの場に出てきたようなか弱そうな女の子を覆うエネルギーが、他の2人よりも遥かに多かったのだ。

 体から湧き出るエネルギーは、持っているバットまで満遍なく覆い尽くしている。

 対して男の方は、エネルギーが覆っている部分は体のみで武器にまでは届いていない。


 エネルギーの放出量の多寡は体質?才能?それとも技術?

 物体にエネルギーを込めるとやっぱり強くなるのか?

 強度だけ?それとも機能強化?

 疑問は尽きない。

 一つ言える事は、やはり異世界は奥が深く、面白そうだということ。


 俺は消耗品通販サイトで頼んだ"指出し防刃グローブ"を両手に着けると能力で必要箇所を強化し臨戦態勢に入る。

 俺の目的はこいつ等を痛めつける事ではない。

 可能な限り()便()()()()()できるように努めたい。


 手段の一つとして考えているのが、武器(エモノ)の破壊。

 これはシンプルで分かりやすい。

 しかし能力による攻撃手段を持っていたリ、そもそも素手の相手には効果が無い。

 そこでもう一つ用意した()()()()()()()()()()()を、本当に有効かどうか試したいと思っている。


 ここまで大見え切ったからには、アッサリやられたんじゃ恰好悪いしな…

 気を引き締め、やりきる覚悟を決める。



「ホラ、来なよチャラ髪兄やん」

「てンめ…!!」


 俺の挑発に乗った金髪は勢いよく俺に向かってきた。


「くらえや!!!」


 距離を詰めると手にした鉄パイプを振り上げ、思い切り振り下ろしてきた。

 それに対し、俺は右手でショートアッパーを繰り出し迎え撃つ。

 拳と鉄パイプがぶつかり合い、大きな金属音が辺りに響いた。

 そして。


「っ!…そんな…!」


 拳を打ち込んだ箇所がポッキリと折れ、男の持つ鉄パイプは元の長さの半分くらいになっていた。

 折れたもう半分のパイプが少し離れた所に落ち、カラカラと音を立てて転がる。


 俺の方は手や肩にダメージもなく、手ごたえを感じなかった。

 どうやら能力で強化した筋力・グローブ・拳による一撃と鉄パイプでは、こちらの方が優っているようだ。


 ただのパンチで折り取られた武器を信じられないといった表情で見ている金髪を尻目に、俺はもう一人の眼鏡をかけた男へと距離を詰めていく。


「ひっ…!」


 恐怖の表情を浮かべ怯んでいる隙に、もはやただ手に持っているだけで武器としての役割を果たせていない金属バットの根元の方を素早く掴むと力を込めた。

 するとまたしても簡単に金属部が折れ、男が持っているのは黒いテープの巻かれた

 グリップのみとなった。


 床に落ちた折れた方のバットが鈍い金属音を立てて転がっている。

 武器を失った眼鏡男は当然として女の方も、もはや戦う者の顔をしていなかった。

 恐らくこの3人は、言い方は悪いがNeighborの雑兵・当て馬・捨て駒。

 ロクに戦闘訓練も受けていないように見える。(俺も武術などは習ってないのだが)

 技術以前に、戦う覚悟ができていない。

 青柳の一声でとりあえず武器を手に取り出てきたは良いが、武器を失ってその力量差を前にあっさりと戦意を喪失した。



「このやろぉぉぉぉ!!!」


 武器を失った金髪が素手で俺に襲い掛かってきた。

 コイツが3人の中では一番職務を全うしようとしている。

 というわけで、()()()は彼で行わせてもらう事にしよう。


 力任せに振りぬいてきたパンチを躱すと、その手を掴む。

 そして、能力を金髪に使う。


「てめっ…放せこの……!…あぁ?なん…だ…」


 金髪の足がガクガクと震えだし、やがて立っていられなくなり床に膝をついた。

 息も絶え絶えになり、最後は床にうつ伏せに倒れてしまった。

 掴んでいた手を離すと、かすかな抵抗も無く床に落下した。


「お前…俺に…何を…」

「秘密だ」


 辛うじて意識はあるようだが、喋るので精一杯といった様子の金髪。

 手足は動かせず、体を覆っていたエネルギーも完全に消えていた。

 これは実験成功かな…?

 しかしこのままではかわいそうなので、騒ぎが収まるまでどかしておこう。


「はな…せ…」

「悪いな、あとで戻してやる」


 俺は金髪を担ぐと、少し離れた適当なコンテナのところに横たわらせた。

 金髪は抵抗するような言葉を吐いてはいるが、体に力は全くこもっていない。

 それもそのはず。


 俺の能力でコイツを()()()させたのだから。


 具体的には手足の筋力と肺活量を10分の1くらいにした。

 さらに体重を増やしたり、視力を0にしたりといった手段も試そうと思ったがどうやらその必要はなさそうだった。

 一般人や開泉者までならこの方法で無力化できることが分かった。


 だがこの金髪にはもう一つ弱体化を施した。

 それは【気泉排出量を0にする】ことだ。



 例えば清野は、手足使えず息も絶え絶えになったとしても、水を操ってこちらに攻撃をしてくるだろう。

 例えば青柳は、風を操りこちらを攻撃してくるだろう。

 身体・精神状態が悪化すれば能力にも影響が出るとは思うが、完醒者に身体弱体化をしても“無力化”には至らない。


 しかし気泉さえ閉じてしまえば、完醒者・開泉者に関わらず一般人にすることができる。

 他人にそれを出来るか不明だったが、金髪のおかげで可能だと分かった。

(自分のを閉じて能力が使えなくなったら大事だし、気軽に頼めるような能力者の知り合いもいないため、ぶっつけ本番になってしまった)


 これらの弱体化は全て、相手に接触していないと行使できない。

 しかも瞬間的に触れれば良いわけではなく、行使には少しの時間を要する。

 なので前提として、戦って相手を捕らえるなり不意打ちで接触する必要がある。

 当然、遠距離攻撃には弱い。

 戦いを有利に進めるというよりは、戦いの後の処理の方法といえる。



「さて…と」


 金髪を置いた後、残りの二人の方にゆっくりと向かう。

 白旗を揚げ逃げてくれれば上々。

 ダメもとで突撃してくるのならば、その時は金髪みたいな対処をせざるを得ない。


 怯える様子の2人を目前に、ふと視界に影が差した。

 それと同時に。


『2人とも、離れろ!!!』


 どこかから、男の声が聞こえた。

 瞬間的にヤバいと感じ、俺は上を確認するより先に素早く後ろに跳んだ。

 直後凄まじい衝撃音が倉庫内に響き、俺が1秒前まで立っていた場所には巨大な赤いコンテナが落ちてきていた。


 落ちてくる一瞬、コンテナの底が空いているのが見えた。

 どうやら俺を挽肉にしたいわけではなく捕獲しようとしたらしい。

 念動力の使い手の仕業だろうか。まずは居場所を突き止めないといけないな。


「っ…、んん…?」


 どうやって相手を見つけようかと考えていると、背中に軽い衝撃が走った。

 振り返ると、空飛ぶ"クマのぬいぐるみ"が俺の右わき腹あたりを爪で刺しているのが見えた。

 爪は強化しておいたシャツを貫通していないものの、胴体とは違い素材が布と綿ではなく金属、つまり本物の刃物で出来ていた。

 何度も何度も爪で突き刺してくるクマを掴むと、今度は必死に逃げようと強い力で動く。

 逃がさないよう首の部分をガッチリと掴み両手の爪を全て折ると、首をもいだ。


『あー!!!』


 やや遠く、後ろの方から女の叫ぶ声が聞こえてきたので、

 声のする方に振り向こうとした、その時。

 先ほど落とされたコンテナの後ろから影が飛び出し、猛スピードで接近してきた。

 迷わず俺は振り向きざまに右手で裏拳を繰り出した。


 が、相手は上体を傾け回避し俺の右手首を掴んで捻った。

 そして素早く体勢を直すと掴んでいた俺の右手を下げ、俺の肘に思い切り膝蹴りを叩きこんだ。


「つっ…!」

「!?ちっ…」


 強化を施した俺の右肘は折れなかったが、かなりの衝撃が走った。

 このスピードに身のこなし、そして技。

 先ほどの3人と異なり、戦闘経験やスキルが非常に高い相手だと分かる。

 しかもよく見ると、相手は先ほど俺を平のところまで案内してくれた男だった。


「ふっ…!」


 俺の腕が折れないと判断すると、今度は右腕を取り背負い投げの姿勢に入った。

 非常に早い判断と、淀みない技の入り。

 やはり格闘技経験の差は大事だなと感じた。

 が、しかし。


「俺に対してその技は悪手だ」


 体を背負われ足が地面から離れた瞬間、俺は能力を発動させる。


「っぐゥ!?」


 俺の全体重がかかったタイミングで、能力で体重を600㎏まで増やしたのだ。

 もちろん相手も能力者なので、すぐには崩れない。

 そこで更に脚力を弱体化し、追い打ちをかけることにした。

 先ほどから相手とは接触していたので、発動にはさほど時間がかからなかった。


「ガハっ!!!」


 結果、俺を投げられず支えきれなくなった男は前のめりに倒れてしまった。

 そして超重量の俺と倉庫の床にサンドされ、そのまま気を失った。


 背中に手を添え死んでいないか確認したところ辛うじて生きていたので、

 ライフは回復しつつも手足などを弱体化し、気泉を閉じて無力化しておいた。

 男の襟をつかむと、乱暴に端に放り投げる。




 ふぅ…っと、俺は思わず息をついた。


 すると今度は正面から何かが飛んできたのが見えた。

 思わず頭や顔をガードすると、ガードした腕やむき出しの体に様々な物がぶつかる。

 ぶつかって床に落ちた物を見ると、レンチや金づちなどの工具だった。

 おそらくこれも念動力使いの仕業だろう。


 辺りを見回すが、それらしい人物の姿はおろか、エネルギーのゆらぎも見えない。

 そして床に落ちた工具が再び命を吹き込まれたかのように動き出そうとしていた。


「はぁ…」


 仕方なく人目に付かなさそうな倉庫の端の方にダッシュで向かった。

 できれば平や青柳の方へ向かいたいが、先にジャマな念動力を何とかしなければならない。

 そこで一旦隠れて相手の場所を探ることにした。


 適当なコンテナを背もたれにし、辺りを警戒しながら様子を伺う。

 念動力使い以外にも能力者がいる可能性大だからだ。

 そして誰も居ないことを確認すると。


「来いよ念動力使い!能力なんか捨てて素手でかかってこい!!」

『行くわけがないでしょう。バカなんですか?』


 バカって言う方がバカなんですー。

 と、子供の喧嘩か。

 僅かばかり出来た時間と得られた情報で状況を整理する。


 声の感じから、念動力使いは若い男だ。

 先ほどから一度もそれらしい人物の姿を見ていないので、隠れてこちらを見ていたか監視カメラなどで確認し俺に攻撃を加えてきたと思われる。

 そして今俺が居る場所への攻撃が行われていない事から、本人が見えない場所の物体を動かすことは出来ない可能性が高い。


 向こうの声が聞こえるという事はこの倉庫内には居るだろうが、早めに見つけて叩かないと攻撃が続いてしまう。

 どうしたもんか…。

 適当にパチンコ玉を飛ばして探るという手も考えたが、打ち所が悪く死んでしまってはマズイので却下した。


 とりあえず少しでも相手の姿を探るため、寄りかかっていたコンテナからそーっと顔を出し、先ほどまで自分が戦っていた場所を覗いた。

 すると視界に1人の女性の姿が入った。


 その女性はアーチェリー競技で使われるリカーブボウと呼ばれる照準器が付いた弓を構え、倉庫3階部分の足場から矢を発射せんと狙いを定めていた。

 そして俺の姿を確認したのか、女性の手からストリングが離れた。

 俺は急いで顔を引っ込め、後ろに飛び退いた。


 直後、カンっと軽めの金属音がする。

 しかし音の軽さとは打って変わって、放たれた矢は先ほどまで俺の体があった部分のコンテナを貫通し、倉庫の床に深々と突き刺さっていた。

 アルミだかカーボンだかで出来た小さい矢が、だ。


 仕方ないので、俺はすぐにその場から離れ別の目立たない場所に隠れることにする。

 迅速に、かつ弓子(弓矢のお姉ちゃん)に見つからないよう、身を潜めることができた。

 念動力使いの視界に入ってしまわないかが心配だったが、少し経っても工具が飛んでくることは無かった。

 とはいえモタモタしてられない。

 敵の増援がどんどん来るかもしれないからだ。


 まずは隠れていない弓子から仕留めることにしよう。

 パチンコ玉に続く、俺の()()()()()で。


 パンパカパンパンパーパーパー!


 ロケット花火ミサイルー!


 俺はボディバッグから3本の強化ロケット花火を取り出すと、左手に束ねて持った。

 そして右手でライターに火をつけ、数秒待ってから手先と花火だけをコンテナから出し、弓子に向けて構えた。


 この倉庫は天井まで吹き抜けの構造となっているが、2階部分、3階部分には壁沿いに足場が設置されている。(2階部分にはクレーンを操作する部屋もある)

 弓子は先ほどから3階部分の足場を弓を構えながら移動し、こちらの出方を伺っている。

 俺は向こうには気づかれずに位置を把握できるよう、金属に反射した姿を見ることにした。

 能力で視力に関する機能を限界まで引き上げ、鉄柵などのちょっとした反射で移動している弓子の大体の位置を捉えた。


 それとこの花火、最後にパン!と弾けるタイプのヤツで、強化を施すことにより弾速と最後のハジケっぷりに磨きがかかるようになっている。

 直撃させずとも、一時的に怯ませ身動きを止めることができるだろう。


 3,2,1…

 心のカウントダウンが0を示した瞬間、短い笛のような音が鳴り、直後に大きい炸裂音がした。

 弓子の悲鳴が聞こえた瞬間、俺はコンテナから飛び出し猛スピードで駆け抜けた。

 そして彼女の居る足場の真下に着くと、大ジャンプし3階部分の足場の手すりの外側に着地した。


「なっ…!?」


 手すりの内側の彼女が驚愕する。

 俺は素早く彼女が持っている弓を掴むと何か所かへし折り、弓としての機能を奪うことに成功した。


「っ…、このっ!」


 手すりの外側の俺にパンチを繰り出してきた弓子だったが、それを躱し素早く彼女と同じ内側の足場に飛び移ると、空振りした右手を掴み能力を発動させる。

 すると少しして金髪同様立っていられなくなり、崩れ落ち足場に膝を付いた。

 弱体化させたのは脚力と気泉のみにしておいた。


「な…にを…」


 自分に起こったことが理解できずにいる弓子。

 そんな彼女に構わず、俺は腰に付けていた矢入れから矢を全て奪うと、小さく折って1階に捨てたのだった。



 後は、念動力使いと青柳と平だ。増援が来ていなければ、だが。

 一先ず念動力使いを探すため高いところから倉庫全体を見おろそうとフロア側に振り向いた瞬間、奇妙な光景が飛び込んできた。



「…ちょっと」



 なんと、ゴスロリ服を着た女がデカいクマのぬいぐるみに乗って、俺のいる場所。

 つまり3階の高さまで飛んできていたのだ。

 そして目の前3メートルくらいの位置で止まると、俺に話しかけてきた。



「アンタ、よくも私のジョセフィーヌちゃんを殺したわね…!」



 誰?



明けましておめでとうございます。

読んでくださり、ありがとうございます。


この戦いの連続のスピード感とテンポ感が難しい。

とにかくどんどん敵が襲ってくる感じ。

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