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短編集

机の傷

作者:

義務教育期間の学校って狭い世界なのに、

子供の頃は自分の全てがそこで決まってしまうと

漠然と思っていました。

先生がいつも言う言葉。

「人を傷つけてはいけません。

相手のことを考えて行動しましょう。」


先生の言葉に反応する教室の中

僕はひとり机に傷をつけた。


先生がこの言葉を言う度に

僕は儀式のように机に傷をつける。


僕にもわからないけど

この言葉を聞くと、とても胸が痛くなる。

なんでだろう。


でも相手のことも考えなきゃ。

だから僕は言葉にできない。



「人を傷つけてはいけません。」


今日も僕はその言葉を聞いて

机に傷をつける。

僕の机が壊れてしまいそう。


先生、そういえば相手って誰のこと?




人を傷つけてはいけません。

よく言われました。

わかっているんですが、この言葉を

言われることで傷つく自分がいました。

なんなんでしょうね。




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― 新着の感想 ―
[一言] 考えさせられる作品でした。 学生時代の自分の中ではっきりわからなかった不安定な感情のようなもの そういうのに通じるものをこの作品内で感じました。 良かったです。
[良い点] 自問自答の哲学だなあ、と感じました。
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