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メローヴィス王国へ!(4)
町の外に出た。城下町は大都市だが、ここもやはり都市国家のようであり、一歩外に出ると、本当に何もない、だだっ広い平原が広がる。
「それにしても、このメローヴィス王国というところは、こんなに広いところなのか。」
メローヴィス王国の領土はレディーファースト大陸のほぼほぼ全土に及んでいる。
城下町で聞いた情報によると、この大陸には大昔に現代文明のような高度な文明があったが、何らかの原因によって滅びてしまい、その後に現在のメローヴィス王国ができたという。
だから、昔の高層ビル群の残骸とかが、そのまま残っているわけだ。
大昔のその高度文明もまた、さしずめ高層ビル群が立ち並ぶような町並みだったと推察できる。
それと、城下町から西の方に行くと、島があり、橋がかかっている。
そこには毒の沼地に覆われた一帯があり、不気味な雰囲気をかもしだしているという。
いかにも悪の勢力の拠点とかが突然姿を現すような雰囲気だ。
「なるほどなー、周囲はこんなところか。」
ノボルは周囲を見渡した。