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第12話 異世界に現代のジェット船と大型タンカーを登場させるガチャ!!

宿舎の一室。ノボルたちは夜食をとりながら、今後のことについて話し合っていた。


「くっそおー、国王ミッテランめ。

無人島と大陸の調査権と開拓権を独占し、この開拓で得られる権益を、自分たちで独占して、金を巻き上げて丸儲けするつもりらしい。」


ノボルたちは怒り心頭。


「そんなわけで、ついにアレを用意する時がやってきた。

こうなったらもう、僕たちは僕たちで、勝手に開拓と調査をやらせてもらうよ。」


牢屋に入れられる覚悟で、いや、もしかしたら二度と、ネオアイランドシティには戻ってこられない覚悟で。


しかし海を移動する手段といえば、この世界のことだから、帆船しかない。


今の時代のように、いやここでは、ノボルたちがかつて生きていた時代のように、モーターボートとかあったらなあ…。


いや、モーターボートじゃ小さすぎる。


広い海を移動するには、もっと大型の、丈夫な船が必要となるだろう。


いわゆるジェット船というのか、そのジェット船というのを、持ってこれたら…。


「そうだ!そのジェット船というのを、用意すればいいんだ!」


それを考え付いたところで、もう夜も遅くなっていた。続きはまた明日ということにして、ひとまず寝ることにした。


「ふあーあ、眠いな。今日はもう、寝るとしよう。」




そして翌朝…。ノボルたちは朝食を済ませ、例の場所に来ていた。




ここはネオアイランドシティの海港(かいこう)の近く。


海港(かいこう)に停泊している船は、木造の帆船だ。かなり大きな船もある。


それらの船は、もう既にミッテラン国王の命を受けた、国軍の将校と兵士たちによって、接収(せっしゅう)されていた。


「あいつら、船を接収(せっしゅう)しやがった…。」


そこで向かった先は、宿舎の一室。


この宿舎の一室は、ノボルの秘密基地だ。


そして、この宿舎の地下には、地下通路がある。


ノボルはそこまで計算していたが、今回の、船が接収(せっしゅう)されてしまった件は、さすがに計算外だった。


ノボルは秘密基地であるこの部屋に、これからの冒険、開拓、調査を共にする仲間たちを集めた。


そして、この宿舎の一室に集まったメンバーは、


カトレーダ・ピピン


マルセロ・ハンス


キム・スネッドン


ブルース・ウイル・スミス


ウィル・テッド


ロバート・アルフレッド


ここからはそれぞれの呼び方を、


カトレーダ


マルセロ


キム


ブルース


ウィル


ロバート


と、呼ぶことにした。


さらに、カジノのバニーガールを3人、劇場の踊り娘も3人呼んできた。


カジノのバニーガール


リリアン


アンヌ


ビビアン


劇場の踊り娘


クラリス


ノーラ


マーニャ


ノボルが説明する。


「というわけで、ついに秘密の地下通路を通り抜けることになる。

この宿舎の地下には、地下通路、海辺へと通じる抜け道があり、そこから船を出すことができる。」


ウィルが質問。


「けどさ、これだけの人数になったわけだ。

実際にこれだけの人数を乗せられるような船なんて、出せるのか?」


さらにロバートも続く。


「それにさ、もしここが国軍に見つかっちまったら、それこそただじゃ済まないぞ。

ヘタすると捕まって、拷問とか受けるかもしれないってのに。」


その点は心配ないようだと、ノボルは言う。


できればクルーザーとか出したいな、いや、それでも全員は乗せきれないか。


クルーザーを何艘か、ということも考えた。


しかしやはり、この人数を全員乗せきれるほどの大きな船が必要だ。


仲間たちも内心は半信半疑だった。


「とにかくまずは、地下通路の抜け道を通っていかないと。

実はもう、ある人に船の手配を頼んであるんだよ。」


そこにブルースが質問を投げかける。


「ある人物?誰なんだよその人物ってのは。」


実はノボルは事前に、そのある人物に、船の手配を依頼しに行っていた。


「とにかく、地下通路に向かおうか。」


一同、階段を降りる。そして1階。


国軍の兵士たちはまだ全く気がついていない。


そして、本棚がある。


ノボルがその本棚を、横に動かすとそこには、抜け道となる地下通路へと向かう、下へ降りる階段があった。


「さあ、ここだよ。」


一同階段を降りていく。


「なるほど、こんな仕掛けがあったとはな。

いつのまにか、こんな仕掛けをつくっていたとは、まさにノボルのアイデアだな。」


ブルースが感心する。


地下通路は暗い。明かりとなるたいまつを灯して、先へと進んでいく。


と、そこに現れたのは、イザコ・ドルチェと、マルシア・アイーダだった。


「やあ、ノボル君。」


「ようこそ、みなさん。」


一同驚く。


「えっ?それじゃあ、船を手配してもらった人物ってのは…。」


そう、イザコ・ドルチェの大きな商船を改良した、まさに海の冒険にはうってつけの、大きな船だった。


これだけの大きな船なら、みんな乗れるぞ。


「こんなこともあろうかと、みんなのために手配しておいたのだよ。

何、私の立場のことは気にするな。君たちが存分に冒険の旅をすることができるなら、それでよいのだ。」


イザコ・ドルチェは語る。さらにマルシア・アイーダも続く。


「私たちも、あなたがたの冒険と、調査の手助けをさせてもらいたいと、かねがね思っておりましたのよ。」


なお、ここからは、


イザコ・ドルチェ


マルシア・アイーダ


この2人は、


イザコ


マルシア


という呼称で呼ぶことにする。


それにしても、イザコの所有しているこの船の大きさ、豪華さ、立派さには、目をみはる。


「さあさあ、そうときまれば、乗った乗った!」


「あら?ノボルさん、それはたしか、ガチャというやつね。」


ノボルはガチャを回した。


ノボルのガチャは百発百中。ノボルの今欲しいものが、そのまま出てくる。


今度のガチャは、クルーザー、モーターボート、そして、ジェット船が、瞬時に目の前に現れる。


「これだけ船があれば、もっとたくさん連れていけるな。

それと、食料や衣服、必需品などの荷物も、より多く積んでいける。」


そう言うとノボルは、今度は大型タンカーのところでガチャを引く。


すると、大型タンカーが姿を現した。


「これだけの大船団を率いていると知れば、さすがに国軍の船団も舌を巻くだろう。

なによりキングスクラウン王国は、四方を海に囲まれているくせに、

海軍の方はイマイチで、海の防衛に関しては、からっきしといってもいいくらいだから。

海軍に予算をかけないんだからな。みんな国王や大臣や貴族たちのふところに入っていってしまうようだから。」



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