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カジノ・ロワイヤル

ノボル・シマウチは、さっそく完成したばかりのカジノの中へ。

ノボル・シマウチは、カジノでの賭け事というのを一度は体験してみたいと思っていたが、実際にはそんな機会は無かった。

知ってのとおり、ノボルの両親は厳格な性格だったため、賭け事などというものはご法度だった。

それが、ようやくこのような形で実現することができた。ノボルは有頂天になり、いてもたってもいられなくなった。




「カジノだ!カジノだ!」


このカジノでは現金は使用できない。専用のコインで遊ぶ。

そして、その専用のコインの売上が、カジノの運営資金となり、さらには町に特別な収入が納められ、町の予算として、インフラ整備や、新たな施設、店舗などの建設費用として活用されていくことで、町が潤い、人が集まる。

そして、そうして集まった人々がまた、カジノの顧客として専用のコインを買って賭け事を楽しんでいく、それがまた…。


といった感じで、循環が生まれるというもの。


まずは専用のコインを購入する受付へと向かった。


「あーら、素敵なお兄さん。」


受付嬢のバニーガールがお出迎えをする。


カジノの人々には、自分がノボル・シマウチだということは明かさず、あくまでもお忍びでの来訪ということにしておいてある。


「すみません。コインを購入したいのですが。」


「専用のコインですね。

1コイン100ゴールドになりますが、よろしいですか?」


これは自分が設定した値段だ。いかに設定した本人といえど、特別扱いは無い。


1コインが100ゴールド。ということは、100コインで10000ゴールドという値段の設定だ。


ノボルはとりあえず100コインを10000ゴールドで買うことにした。


「まいどあり!100コインですね!10000ゴールドになります!」


なぜこんな高い値段設定なのかというと、これは富裕層向け、つまり金持ちからたんまり料金をせびり取るということ。


金は、ある所からはたんまりせびり取る。これが鉄則。


これでも金持ちはますます金持ちになっていく時世。だからこの程度の金は、富裕層、金持ちたちにとっては、はした金なのだ。


まずはスロットマシンだ。


このスロットマシンはコイン1枚からでも楽しめる。さっそくコインを入れて、スロットマシンスタートだ。


そして絵柄を合わせる。


すると、なんといきなり100倍の絵柄!


3つそろって大当たり!1枚のコインから100枚を手に入れた。


「やったぞ!やったぞ!」


やはりオープン初日のこけら落としから、たくさんの人々が来ている。


「ちっ、今日はかなり負けちまった…。」


こちらの男はかなり大損したようだ。


すると、鎧を着た戦士風の男がアドバイスをくれた。


「いくら稼いでも、コインを現金に戻すことはできないからな。

無理をせず、余ったお金でやるのが利口なやり方だろう。」


金が余ってないと、専用のコインも購入できないし、何よりも楽しくもない。


それともう1つは、ギャンブル依存の問題もあるから、無理をせずというのは、お金が有り余っている時に、なおかつギャンブル依存症にならない程度に健全に、ということだろう。


「まあ、中の様子はこんなところか。

さあ、次はモンスター闘技場へ行くぞ。」


モンスター闘技場とは、その名のとおり、モンスターたちを戦わせて、どのモンスターが勝つかを予想して当てるというもの。


もちろん、強いモンスター同士なら、見ているだけで迫力がある。



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