1/3
プロローグ
「熱い…。」
炎の向こう側に貴方がいる。
炎の威力も増してきている。
このままじゃ皆が危ない。
私の最後の力。
多分使ってしまったら二度と皆の元にも帰れないかもしれない。
でも、私がやらなきゃ皆が死ぬ。
それは嫌だ。
絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に。
私は戦う。
皆の為にも、貴方の為にも、私は戦う。
手足がなくても、命尽きるまで。
私の居場所は、私が守る。
皆の居場所も、私が守ってみせる。
きっと貴方は怒るかもしれない。
でも、大丈夫。
わたしは絶対に戻ってみせる。
だから、どうか。
どうか、待っていて。
また、いつか。
貴方の元へ戻るから。