第三話‐驚きの事実‐
晴海「待てよ!俺が反則型の保持者?そんなのあり得ないよ!」
怜「正しくは、まだ開花していない能力…と言った方がいいですね」
晴海「そんな…バカな…」
怜「元々、能力というのは生まれつき心臓に埋めつけられた種子なんです」
晴海「埋めつけられた?誰にだよ」
怜「埋めつけられたといっても、人の手によるものではありませんよ…まぁ無理にでも言うなら埋めつけたのはあなたの父親と母親ですかね」
晴海「母さんと父さんがそんなことするかっ!」
怜「静かに…ここは病院ですよ…それにあなたは勘違いしてる…」
晴海「何を勘違いしてるんだよ」
怜「あなたが種子を埋められたのは、あなたが受精により作られたまさにその時です」
晴海「は?」
怜「保持者というのは、その細胞が作られたときに組み込まれた種子が開花した人物のことです」
晴海「…じゃあ、俺は…」
怜「今は人間です、しかしいつ保持者になってもおかしくありません…それに能力は開花しないと内容が分からないのです」
晴海「じゃあなんで俺が反則型だって分かってるんだ?開花しないとわからないんだろ?」
怜「その能力が何型なのかは直ぐに分かります、種子の構造を見れば一目瞭然です」
晴海「…」
怜「しかもあなたの種子は構造が複雑です、だから危険視にされています」
晴海「…もうこの話はいいよ、疲れた…」
俺はこの先どうなってしまうのだろう…