第一話‐気が付いたときには…‐
晴海「う…あれ…ここは?」
目が覚めた時、俺はベッドの上に寝かされていた…
白い壁に白い天井…
ここは病院だろうか?
時計を見ると、夜の11時半過ぎだった…
少し動こうと体を曲げようとしたとき、腹の所に重さを感じた
晴海「なんだ?」
見るとそこには自分の腕を枕にして寝ている怜がいた…
さっきの光景を見て言うのもなんだが…
やっぱり凄く可愛い…
つい頭を撫でるように触ってしまった…
すると…
怜「う…ん…すいません…寝ちゃってました…」
晴海「あっ…いや…俺の方こそごめん…起こしちゃって…」
怜「寝てる方が悪いから…」
晴海「ううん、この時間だったら眠くなるよ、寝てて当たり前だよ」
怜「でも私はあなたを守らなきゃいけないのに…」
晴海「…案外可愛いところあるんだね」
怜「ふぇっ?」
真面目なはずの怜が間抜けな声をあげた…
晴海「あははっ、本当に可愛いねぇ!あはははっ!」
怜「もうっ!真面目な話しますよっ!」
真っ赤になった顔で訴えてくる
晴海「あははっ、真面目な話出来るの?」
怜「ちょっとっ!冷やかさないでくださいよ!」
晴海「ゴメンゴメン…くくくっ…あはははっ」
怜「晴海が可愛いなんて言うからっ!」
晴海「本当に思ってるよ」
怜「もういいっ!」
怜は泣きながら反論してくる…
誉められ慣れてないらしい…
俺は怜をなだめながら、真面目な話へと移った