オープニング2‐初めて見た保持者の死…‐
時間は過去に遡る…
俺は普通に高校に通う高校生だった…
何も変わっていなかった…はずだった
でも…違った…
それは唐突に…しかし着々と…
俺に近づいてきたんだ…
?「石神晴海さんですか?」
いきなり名前を呼ばれた…
石神晴海は俺の名前…女の子みたいだろ?
まぁ、言ってみればコンプレックスかな?
それは置いといて…
俺の名前を読んだのは知らない女の子だった…
怜「私の名前は抹石怜と言います」
晴海「はぁ…」
そして抹石怜の名乗った女の子は突然不思議なことを言い出した…
怜「あなたは命を狙われています、私はあなたをお守りするために来ました」
晴海「…ん?」
怜「説明不足が有りましたでしょうか?」
晴海「何言ってるの?大丈夫?」
怜「理解できないということは、予測済みです」
晴海「君さ、病院…あ…?」
この時俺は、不思議な感覚に襲われた…
そしてその場に倒れ込んだ…
怜「チッ!…《長刃手中》!」
呟いた瞬間、怜の掌の中に鉈のような物が出てきた…
怜は、掌に出てきた鉈を握り締めると同時に思い切り投げた…
?「ぐぁっ!」
呻き声がして近くの草むらに隠れていた男が手を押さえながら飛び出てきた…
怜はその男に素早く近づき首もとにナイフを突き付けた…
怜「お前の能力はなんだ?」
男「…《痺毒飲薬》だ…」
男の能力を聞いたとたん、怜の顔つきが変わった…
怜「それは厄介だなぁ…死ぬ?死にたい?」
恐ろしい言葉を吐き出す…
その顔つきは…"笑顔"だった…
男「かっ…勘弁してくれ!頼む!殺さないでくれ!」
怜「でも殺さないと、晴海君が死んじゃうしなぁ…」
ニタァ…と笑う怜…
元々が美人な分何倍も恐ろしい顔だった…
男「解除するから!だから殺さないでくれ!」
慌てる男…
怜「出来るなら早くして…ねっ?」
相変わらずの笑顔…
男「わっ…わかった!」
こうして俺は体が動くことになったのだが…
その時に見た光景は一生忘れられない…
男の首から吹き出す血液…
それは尋常ではない量だった…
怜「あははっ…あはははっ!」
そしてその真っ赤な男の横に座って笑っている怜…
晴海「あぁぁぁぁ!!!」
そして俺は再び意識がなくなった…