02 異世界に降り立って
転移が済んだようで俺たちは草原に立っていた。
周りを見渡してみたが背の丈が短い草しか生えていない為に、獣すら見かけないので2人に話しかけた。
「無事に?転移出来たみたいだな、なんかただっ広い草原に出たけどこれからどうしようか」
「悠兄さん、私さっきから兄さんとアスハさんの気配?存在感?というのが強く感じるんですけど」
「それってさっきユキちゃんが言っていた能力の気配察知が発動しているんじゃないのかな」
「それじゃあ、あの女性が言っていた自身のステータスを見れるようにしてあるっての試してみようか」
「そうですね、私もさっきから遠くのものもはっきり見えているので鷹の目が発動しているんだと思うんですよ」
そこで俺達はステータスを見てみた
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八重垣 悠斗
クラス:異邦人 ジョブ:匠
HP 300/300
MP 220/220
力 D
体力 D+
素早さ D-
精神 C-
魔力 D
運 C+
加護:
物作りの加護 鑑定眼の加護
スキル:
身体能力微向上<P> ……小さな町の警備兵と同等の身体能力で始まる
身体能力成長率微上昇<P> ……成長率が1.2倍になる
解析眼<A> ……解析をしたいと思った物に対して発動し制作されたものなら使用した素材が理解りレシピを手に入れる事ができる
生産スキル<A> ……手に入れたレシピを使ってアイテム作成ができる
アイテムボックス(小)<A> ……生き物以外30個亜空間に収納できる
修復スキル<A> ……生産スキルで作成した物をMPを使って修復できる
精神強化<P> ……罪悪感を軽減させる他に魅了や催眠に対して多少の耐性ができる
追跡者<A> ……使用すると簒奪者のいる場所が理解る
生産スキル熟練度:
武具熟練度 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 0%
薬品熟練度 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 0%
家具熟練度 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 0%
製造熟練度 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 0%
建築熟練度 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 0%
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こんな感じに表示されるのか、貰った知識によると一般的な男性のステータスは運以外はE前後で生まれつき何かに特化している人で1
ランクか2ランク上だそうだ。
スキルの名前の横にあるPとかAとかってもしかするとパッシブとアクティブかなそれと熟練度は流石に全部初期化されているか。
ちなみに2人のステータスはこんな感じだそうだ
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七橋 雪
クラス:異邦人 ジョブ:スカウト
HP 120/120
MP 53/ 53
力 E-
体力 E+
素早さ D-
精神 D-
魔力 E+
運 D+
スキル:
気配察知<P> ……半径150m以内に存在する生物の気配が理解る。察知範囲は5~150mの間で任意に変更できる
罠師<P> ……罠の設置や解除が熟練者並になる
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一之瀬 明日羽
クラス:異邦人 ジョブ:シューター
HP 170/170
MP 66/ 66
力 E
体力 E
素早さ E+
精神 D
魔力 D-
運 C
スキル:
鷹の目<P> ……500m先まではっきり見える
精神統一<A> ……飛び道具による命中率上昇、MP回復速度微上昇
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俺では周辺を見ても草原としか見えないがアスハさんなら何かが見えるんじゃないかと思い、頼んだ所道らしきものが見えたとの事。
アスハさんが先頭に立ち歩き始め、ふと背負ったリュックに目がいった。
そういえば、解析眼を使えばこのリュックの素材が理解るだろうと発動させてみた。
『ミクト牛皮のリュック
材料:ミクト牛の皮、スーリ糸
説明:ミクト牛の皮で作られたリュックサック、耐久度が高く冒険者に大変好まれる』
「へぇ~、このリュック牛の皮で出来ているんだ」
「そうなんですか」
と、振り返りながらアスハさんが返事を返した。
「解析眼で解ったんだけどこのリュック冒険者御用達の一品らしいね」
「もうすぐ道に出ますけど右と左どっちに行きます?」
「そうだな、いくら一般的な知識を貰ったとはいえ野宿の経験もないからな、さっさと街などに行きたいが」
「ねっねっ、兄さんなんとなくなんだけど左に行ったほうがいいような気がするの」
服の裾を引っ張りながら自信無さげに言ってきた。
どうやらユキ自身もなんでそんな事を感じるか疑問に思っているのか困惑した表情をしている。
「まぁ当てもないからな、ユキの感を信じて左に行ってみるか」
しばらく道なりに進んでいると道の脇に大破した馬車があった。
2輪の為、片側の車輪が壊れて動けなくなったのだろう、荷台には少量の藁と木材があるだけだった。
「この様子からすると捨てていった物と判断していいんだろうな。早速だけど生産スキルを使うとどんな感じになるか知りたいし、練習がてら馬車作成してみるよ」
どの様なものか知りたかったから早速生産スキルを使った。
すると目の前にウィンドウ枠が2つ現れたが1つは勝手知ったる生産スキルのウィンドウ枠だったがもう1つは俺宛のテキストだった。
初めて見る文字なのに読めるのは貰った知識があるからだろう。
テキストの内容を要約するとこのテキストを送ってきたのはこの世界の上位神であの女性管理者の同期だという事と、レシピの材料で互換性のないものを代替品で手直ししてありそれで出来上がる物は効果、効能に多少の増減があるが使えなくなったレシピはないとの事。
テキストが載っている枠を消して、スキルウィンドウからレシピを選択、系統から製造を選んで出てきた一覧から馬車作成(初級)のレシピを選択、材料を大破した馬車にして実行を押す。
材料とした大破した馬車が光に包まれ再び姿を表した時には4輪の馬車になっていた。
「おぉ一発で成功したか、何回か失敗すると思ってたんだけどうまくいったな。さてMPや熟練度はどうなったかな」
ステータスを見てみたら
MP 130/220
製造熟練度 □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 6%
に変わっていた
「うわぁこれだけでMP90も消費か、熟練度は6%かまずまずってところかな」
「でも兄さん、この馬車どうするんですか、馬がいないので動かせないですよね」
「多分大丈夫かな、これを1つのアイテムとして認識すれば…よし入った」
馬車に手を触れた状態でアイテムボックスに入れようと考えただけでアイテムボックスに収納された。
「さて、また先に進むか」
しばらく道にそって進むと右手には木が増えてきて森が広がってきて、道は徐々に斜面になっていく。
すでに4時間程歩きすでに太陽が傾いてきて暗くなってきていた。
「ユウトさん、前方に街らしきものが見えてきました」
とアスハさんが街がある方を指で指し示している。
よく見ると僅かにではあるが門の前の篝火や生活の火の明かりが見えてきていた。
日が完全に落ちる前に俺たちは急いで街に向かった。




