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聖獣の保父さん  作者: 結城大輔
プロローグ 俺と三匹の毛玉たち
7/14

第六話 食事中なう

PV4500、ユニーク1360突破!

とてもうれしくて部屋の中でガッツポーズしてしまいました。

感想を書いてくれた方、とてもありがとうございます。

更新速度は、二日か三日に更新していけるよう頑張っていきます。

これからどんどん精進して、お気に入り登録していただけるよう頑張ります!



 はぁ~、あったか。


 たき火で冷え切った両手を温めながら、傍らで体を震わせて水を払っている子犬さんと子猫さんを眺める。


 仕留めたにわとり(?)を解体した後、返り血で真っ赤になった子犬さんとその子犬さんとじゃれついたため真っ赤になった子猫さんを泉で洗ったのだ。


 子犬さんは素直に体を洗われていたのだが、子犬さんが現れている様子を見ていた子猫さんは、次は自分の番だと察し、逃げようとしたところを捕獲したため、暴れる暴れる。


 何とか抵抗を抑えて、子猫さんの小さな体を水につけた瞬間、野生に戻られました。


 ひっかく、噛む、蹴飛ばす、目をうるうるさせて、やめてください、かんべんしてください、おねがいします、と懇願してきた。さすがに、うるうると見つめられたときには心が折れかけたが、血という液体は汚いものである。そんな血をつけた状態でいるのは健康上よくないし、なにより、子猫さんの美しい真っ白な毛並みが汚い赤で汚れているのは、俺の精神衛生上よろしくない。


 まあ、全身が水につかったら、子猫さんの抵抗は止んで、逆に気持ちよさそうに目を閉じてしまった。体を洗い終わった後には、ネコかきで泳いでいた。


 ………俺の苦労を返せ。


 まあ、済んだことはどうでもいい。どうでもいい。本当にどうでもいい。ああ、両手が痛いよ……


 それにしても、ようやく落ち着いてきた。


 解体したにわとり(?)の肉は、部分部分に分け、食べやすいように細かく切った後、串に刺して焼いている。


 毛玉たちは口元から涎を垂らしながら肉をじっと見つめている。まあ、子狐さんは、私は肉なんて興味ありませんよ? 子犬と子猫とはちがうのですよ、とでもいうように丸くなっているが、残念、ちらりちらりと肉を見ているのがばれていますよ? それに口元からよだれが垂れていますよ?


 無理に大人ぶっている子供のようで、とても微笑ましい。


 これで、俺のことを噛まなければ本当にかわいいんだけどね。だから、噛むなって。恥ずかしいからって噛むなって。子犬さんも子猫さんも遊んでるんじゃないんだから、かむなっ!


「さて、毛玉たち。餌の時間だ」


 よく焼けた鶏肉を毛玉たちの目の前に一つずつ置いていく。


 毛玉たちは肉が置かれるたびにすぐに飛びついてお腹の中に納めていく。そして、もっとちょうだい! と瞳を輝かせながらこっちを見るのだ。


 あまりの可愛さに、自分が食べることも忘れ、次々に鶏肉を置いていく。


 置く。食べる。置く。食べる。置く。食べる。置く。食べる。置く。食べる。


 一心不乱に食べてる。夢中で毛玉たちが食べる姿を見ていると本当に可愛いなぁ。


 と、ここで、串に刺さったまま鶏肉を目の前に置いたらどうなるんだろうと、ふと思った。


 何だか面白そうなことになりそうなので、丈夫そうな串に刺さった鶏肉を子犬さんの目の前に突き出す。


 子犬さん、反射的に鶏肉に噛みつく。


 鶏肉が硬かったのか、子犬さん、はぐはぐと必死に噛み千切ろうとするが、噛みちぎれない。



 Q.このまま持ち上げたらどうなるだろう。


 A.子犬さんが釣れました。



 子犬さん、とったどーーーっ!



 って、違う違う。そうじゃない。そうじゃない。


 にしても、見事に釣れたな。


 串を上下に動かしながら、自分でも何やっているんだろうと思っているのだが、子犬さんは宙に浮いて上下に動くのが楽しいのか、尻尾を大きく振っている。ふさふさの尻尾が大きく振られている。


 気をよくした俺は、上下だけではなく、右に左に、斜めに、大きく円を描いたりと動かしてみる。


 そしてふわふわの尻尾が子猫さんの目の前を横切った瞬間、子猫さんは本能に赴くままふわふわの尻尾に飛び掛かった。


 串に釣り上げられて上下左右に動く子犬さん。


 子犬さんの尻尾に飛び掛かってじゃれつく子猫さん。


 よし、二匹目を吊り上げるぞ。


 もう片方の手で串を取り、今度は子猫さんの目の前に置く。


 子猫さん、思いっきり鶏肉に食いつく。



 Q.このまま持ち上げたらどうなるか。


 A.子猫さんが釣れました。



 子猫さん、とったどーーっ!


 はっはっはっはっ! 自分でも何やっているんだかわかんねぇっ!


 変なスイッチが入ってしまったのか、自分でも何をやっているのか訳が分かんない。


 でも、子犬さんと子猫さんも楽しいのか、尻尾を振って楽しんでいる。


 あっはっはっはっ!


 馬鹿な俺と子猫と子犬の奇妙なダンスはまだまだ続いていく。


 やっ、やめろ、子狐さんっ! やめてくれ! 君の存在を完全に忘れていたわけではないんだ。だ、だから、噛むな、尻噛むな、お願い、やめて、尻噛むなって、イテェっ!



プロローグが終わらない。

早く新しい人を出したいです………。


ご感想をお待ちしております。

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