八話
今回は、マジシャン=ヒルナ視点です
何が起きたか、わからない
一斉攻撃を仕掛けようとした私たちは、簡単に避けられた
そして、避けた神彩が小さい太陽を作っていたが・・・突然現れたピエロに負けて落ちてきている
「召喚魔法・・・バード!!」
私は得意のバードを召喚した
バードは人を運ぶことができる力持ちの鳥だ
落下している、神彩さまをなんとか支えないと・・・
「バード!お願い!!」
ほんの数分で、この国を救ったものが敗れた
・・・もしかしたら、私達騎士団は・・・弱いかもしれない
けど、この国を長年守ってきたんだ
この騎士団は、私はその騎士団で・・・戦っていきたい
【王の間】
「これは、一体何事です!?」
王の間には、王妃様がいる。その王妃様が見たこともないくらいの驚いた顔で近づいてくる
団長が神彩さまを抱えている
ついでに、ピエロはいつの間にか消えていた
まるで、闇にまぎれるように・・・
「こいつは、いきなり現れたやつに負けました」
団長が答える
団長・・・仮にもこれからの王にこいつ呼ばわりは
「・・・う・・・」
!!
目を覚ましたみたい!!
よかった!!剣にさされている・・の・・・に
あれ?
おかしい、この人・・・誰だ?
「よかった。剣吾・・目を」
「下がってください!!王妃様!!」
「え・・?」
立っているのがやっとの剣吾様・・・いや、この人は違う。剣吾様とは何かが・・・
私の直感がそう呼んでいる
みんなは私を不思議そうに見ているけど・・・
「ふう。へぇ、俺様の魔力でわかるやつがいるのか」
「だれです?あなた・・」
「はは、一応、剣吾だよ俺は・・・」
「違う!!あなたは剣吾様じゃない!!」
この人は驚いた顔をした
絶対に違う。剣吾様とは・・・
「ヒルナ、一体何を言っているんだ?」
団長が私に問いかける
「団長は気づかないんですか?この人の魔力・・・弱すぎませんか?」
「は!?」
気が付いたようだ
それと同時にみんなが剣を引き抜いた
「はっは!やっとみんな気が付いたか・・・さて、本題に移ろうか」
「貴様!何者だ!!答えろ!!」
みんなが警戒している
しかし、この人はそれを者ともせずにしゃべり始めた
「本題はこうだ。俺にかかわるな。ただそれだけでいい」
「・・・?どういうことだ?お前にか、剣吾にか?」
団長が質問する・・・ていうか団長、名前覚えているじゃないですか
「どっちもだ。あと、この傷の心配はしなくていい」
私たちに見せつけるように、傷口を見せると、どんどんその傷がなくなっていっている
・・・どういうことだろう?この人と剣吾様・・・一体どんなかかわりが・・・
「さて・・・言うこと言ったし、俺はもう魔界に消えるは」
「・・・残念だったな。魔界への門は私達全員の魔力を注がないと開きはしないぞ」
そうだ、私たちは契約の元で魔界の門を封鎖している
魔界とは戦争中だが、戦力があまりにも大きすぎるため今は封鎖している
「だれが、わざわざ、魔界の門を使うって言った?」
「・・・・どういうことだ?」
「こういうことだ!!!」
「黙りやがれ!!!このクソ野郎が!!!!」
え・・・?なんだこの状況は・・・?
目の前に剣吾様がいる。二人も・・・
1人は、傷口がふさがっている剣吾様の形をしているもの
もう一人は・・・
「俺の体を好き勝手しているんじゃねえよ!!!」
黒い鎧に包まれている。剣吾様だ
これは・・・一体、どういうことだ?