四話
今回は、神彩剣吾視点です
はあ、やっぱりこうなったか
扉の世界は、召喚したものの望みを反映させる場合が多い
俺の場合、眠たいだ・・・だから、ここに入れば妙な睡魔に襲われる
しかもだ、召喚したものの魔力で強制させられるから、大体は寝る
さらには、モンスターも召喚したものの魔力に反映される・・・
まあ、勝手に家が建つからいいだけど、いちいち場所を探さないといけないのがきつい
そして、眠たい
「はぁあ~~~」
大きなあくびがこぼれる
ここで寝るわけにはいかないんだよなぁ
とりあえず、女騎士団を全員この中に入れてその後で、国でも救いに行かないとな
王妃様に頭下げられたら助けないわけにはいかないからな
さて・・・やるか
―――数分後
「これで・・・最後っと!!」
1人1人、ソファに寝かせた
鎧を着ているけど、まあぐっすり寝ているから大丈夫だろう
あとは・・・
「扉の魔法・・・ムラトス!!」
開くのが、ストラム。閉めるのが、ムラトス・・まあ、逆に読めばいいから楽だ
まあ、その場合、他のやつらは扉から出ないといけないんだけど、この場合は閉じ込めるから便利だ
俺の視界では、世界が歪む。そして、扉の外の世界・・・現実が現れる
ついでに、閉じ込めて24時間たてば自動的に召喚したものの近くに飛ばされる
よし・・・閉じ込めたし、ちょっと本気を出して、国を・・ラーシャ王国を助けるか
ラーシャ王国は、日本から俺の速度で、3分程度・・・
さて…やるか!!!
【ラーシャ王国】
―――ドカアアアン!!
悲鳴が突然飛び交う・・・すべて、兵士の叫びだ
俺としたらこんなめんどくさいことしたくないけど、まあやっといたほうがいいだろ
【王室】
俺はもう、到達していた
あの兵士たちは簡単に倒すことができた・・・正直、弱かった
「アーラ王!!奇襲です!!」
「うろたえるな!!この機会を待っていたんだろう!!あの女騎士団をつぶす・・・」
「いえ!!敵は・・・」
そして、後の言葉を聞いたアーラ王は言葉を失った
まあ、たった一人でここまでこられたら誰でも失うだろ
「1人・・・だと?」
「はい、しかも男との報告です」
「バカな!!そんなことが・・・」
「ありえるんだよ」
俺は地上から壁になっていた兵士たちを全員ぶっ飛ばして王様みたいなやつに近づいた
さて・・・とりあえず、本当の王様助けるか
「何もだ・・・貴様!!」
剣を引き抜き、俺に付きたてる・・・俺はその剣を一瞬にして折った
そして・・・耳元でつぶやいた
「前の王はどうした?」
「と・・・とっくに死んでいる!!」
死んでいる?まさか、女騎士団が去った後に・・・
「私たちはここが女が仕切っていると聞いたから攻めてきたんだ!!」
なるほどな・・・死んでいたのか・・・説明ご苦労さん
なら、予定変更だ。助ける対象の王様がいないなら、国を助ける
俺は王の耳元でこういった
「ここに来た、兵士を連れてされ・・・一応、言っておくけど一人でも残したら首が飛ぶと思えよ?」
「ヒ・・ッヒイイ!!!」
醜い逃げ方をして逃げ去って行った
―――ボエエエエ!!!
・・・多分、今のが合図だな
兵士の魔力が移動を始めた
これで、表面的にはOK・・・
次は、捕えられている。元この国の兵士を助けるか
俺は弱っている魔力を探しだし・・・見つけた
【牢】
ここで、捕えらているみたいだな
「あなたは?」
「・・・まあ、正義の味方かな?」
俺は鍵を探すのが面倒だったから。近くにあったハサミを手に取り・・・
「ちょっと、下がってろ・・・スラッシュ!!」
スラッシュで牢の柵を切り裂いた。
はあ、こういう時だけ切れる刃を持っておいた方がいいと思うな。俺・・・
「あ、ありがたい。やっと家族に・・・」
「さっさ言って言いふらしてくれ。国は救われたと・・・」
「は、はい!!」
みんな一目散に外へ出る
ここで、閉じ込められていたんだ。ストレスが溜まったんだろう
さて・・・ここからは、王妃様の出番だな・・・
俺はそう思いながら、外へ出た。いつの間にか外は夜だ
通りで眠たいはずだ
俺はそう思いながら、王の家・・・城に戻った
そこから、無意識のまま王のベットで寝た
それが、俺の人生で一番、最悪で最高の出来事の始まりだった