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十七話

今回も、神彩かみさや剣吾けんご幼年期視点です


紗実ちゃんと出会ってから半年が過ぎた

そして、今日が終わりそうになって隣では紗実ちゃんが寝ている

今でもまだ魔界にいる

出口がわからない

ただ、それだけでここから逃げることができない

紗実ちゃんは実力の十分にある

僕より強いってほどじゃないけど魔界で弱いやつなら十分勝てるほどの実力の持ち主

だから・・・

今はちょっとピンチです


「お前らか・・・最近ここで狩りをしているの」


隊長みたいな竜が言う

そう、ぼくたちは今囲まれている

ドラゴンたちに囲まれている

やばい

自分、1人なら何とかなったけど

守りながらこの数を相手するのはきつい

しかも、紗実ちゃんが寝たのとほぼ同時に出てきたから機会をうかがっていたんだろう

・・・どうしたらいいんだろう


「しかし・・・殺すには申し分ないほどの実力の持ち主だな」

「そりゃ、どうもです」

「ここに配置したのは十分強いやつらだったはずだが、まさか殺さずに食料などしかとらないとは・・今さらながら子供がなせることじゃない」

「・・・血は見たくないんだ」


ぼくの記憶が確かな時から血を見るのは嫌いだ

しかも、紗実ちゃんがいるのに血とかそう言う生臭いのは見せたくない


「さて・・・そろそろ死んでもらう!!!」


剣を持った隊長みたいなやつが襲い掛かってくる

それと呼応するようにほかの竜たちも来る

しかも、全員剣やら何か持っている

・・・僕の記憶が確かならドラゴンは知性がそんなに高くないはずなのに・・・

しかも、統率性がある

万事休すかもしれない

だけど、諦めることは駄目だ

紗実ちゃん

・・・だけは・・・

絶対に守る!!!


「重力の魔法・・・グラビティ!!」

「うわ!!」

「なんだ、体が急に・・・」



重力の魔法・・・グラビティ

自分の周辺にいるやつらに錯覚、体が重くなったという錯覚を与える魔法

系統的には、幻術系に入り色は紫だ

だけど・・・まれに効かないやつがいる場合もある


「この我にそのような魔法が通じると思うか!!」

「わかっていたよ!!!」


――――ガキン!!


あきらかに魔力が強い隊長には効かないと思っていたから反応が速かった

もし、これでほかのやつが紗実を狙ったら守るのは無理だ

・・・だけど、もう誰も動いていない

僕達以外は・・・


「はあ!」

「スラッシュ!」


剣と剣が互いの間で唸りをあげる

互いに一歩も引かない状況だ

・・・強い!!

このドラゴン、相当場数を踏んでいる!!

太刀筋・・魔力・・・どれをとっても僕と同じいや・・それ以上だ


「やああ!!」

「甘い!!!」


―――バキン


・・・黒魔の鎧が砕け僕が吹っ飛んだ

そして、壁に叩き付けられて・・・動けない

ドラゴンは僕にゆっくりと近づき・・・


「安心しろ・・・もう一人もすぐに殺してやるからな」

「!!!」


紗実ちゃんを・・・殺す?

今まで現実感がわかなくてよくわかっていなかったけど

本当に殺されようとする時・・・こんなにも悔しい気持ちになるの!?


「いやだ」

「ん?」

「いやだ、いやだ、いやだーーーー!!!!!」


―――ドオオン!!!


自分の魔力が暴走を始めた

体が動く

僕は剣を握り・・・


「ぬおおお!!!!」

「うおおおお!!!!!」


―――――ガン


互いの体に剣が当たろうとする

しかし・・・僕の剣しか当たらなかった

当たったドラゴンは吹っ飛び剣を手放した

どうやら気を失ったみたいだ


「隊長!!!」

「くそおおお!!!」


隊員たちみたいなのは動こうとするが幻術の魔法にかかっているから思うように動けない


「大丈夫・・死んではないよ」


こういうことはちゃんと言っておかないと

・・・それじゃ、逃げないと・・・

そう思いながら僕は紗実ちゃんを抱えて逃げようしたが・・・


「なんだ!?これは!!」

「!!?」


誰かが来た

・・だれだ?

紗実ちゃんを抱えながら岩陰に隠れた


「・・・これは幻術の魔法か?」


・・・え?

なんでわかるんだ?

だって、見た目じゃわからないはず

なのに・・・どうして?

疑問が膨れ上がる

だけど、そんなことを気にしている場合じゃない

見るだけでわかるなら相当の実力の持ち主のはず

なら・・・紗実ちゃんを抱えながら戦えば結果がわかる

完敗っていう結果が・・・


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