一話
今回は、神彩剣吾視点です
さて、どうなっているんだ?これは・・・
いつも通り学校に登校しようとしたら、高級そうな車が止まっている
その外にはガードマンが大量にいる
・・・どういうことなんだ?
俺には一つだけ心当たりがあったが、俺はそれを無視し裏側の門から入った
【教室】
「なあなあ、あの高級車なんだと思う?」
友人が話しかけてきた
「さあな、誰かお偉いさんでも来ているんじゃないか?」
「お偉いさんって来るわけないだろう?こんな学力とかいろいろ低い学校に」
「そうだよなあ」
一応話を合わせる
心当たりがあるが、もうそれは考えないことにした
―――キーコーカーコーン
音が割れているチャイムが鳴り響いた
「そろそろ、席に戻ったほうがいいぞ」
「そうだな、戻ることに・・・」
―――ガラ!
教室の扉が開いた
先生か?と思ったが違った
ヴィクトリア=サーラ
昔、俺を助けてくれた王妃とその女騎士団がそこにいた
ついでに、サーラ王妃の外見は髪はピンク色のきれいな長髪で目は金色、あと背は女性の中で平均的だ
そして、サーラ王妃は俺の近くまで来てこういった
「神彩剣吾・・・お願いです、私たちの国を助けてください」
・・・頭を深々と下げて言った
その瞬間、騒いでいたみんなが黙って・・・すぐ騒ぎ出した
「おい!神彩!どういうことだよ!?」
友人が遠くのから話しかけてくる
頭を下げている人は王妃・・・だから王の妻だ・・・
俺はこの人とちょっとしたこと、て言うか俺を魔界から助けてもらった恩があるから大抵のことには手を貸すつもりだが・・・
また、戦うのだけはごめんだった
「何のことだ?ていうかあんたたち誰だ?」
この平凡でささやかな幸せがある生活を終わらせたくない
だから、俺は知らないふりをすることにした
この方法が一番いい
あっちだって、俺と会うのは7年ぶりぐらいだ
どうせ忘れているに決まっている
だけど、相手は・・・
「いいえ、剣吾・・・いや、またの名を漆黒の無双のことは忘れたことはありません」
・・・あちゃー完璧に覚えられているな
て言うか、その厨二病くさいのまだ覚えていたんだ
さて・・・どういう風に対応しよう
そう考えている時だった
「王妃様・・失礼ですが本当にこの者が助けてくれるのですか?私にはただの凡人にしか見えませんが・・・」
おお・・・言ってくれるねえ
だけど、ここで反論するとめんどくさいことになるから黙っておくか
「黙りなさい、ミララ。この人はあなたなんか一瞬で倒すくらいの魔力の持ち主ですよ」
ミララって言うのか・・・サーラ王妃の後ろで剣を腰につけ、金髪でツインテール、目は青色の女は
「でも、私には感じることができないのです。この者の魔力が・・・」
当たり前だ、てめえ程度に感じることができたらせっかく抑えているのに意味がねえじゃねえか
ていうか、周りが本当に混乱してきたぞ・・・どうすればいいんだ?これ・・・
別の方法をとろうと考えている時だった
「王妃様!!ばれました!!」
女騎士団の一人が後ろの方で叫んでいる
・・・女騎士団は見たところ5,6人で教室の出入り口をふさいでいる
その後ろの方から声がして・・ばれた?どういうことだ
「お願いです!!助けてください、剣吾・・・」
「だから、なんのこと・・・」
――――ドオオオオン!!!!
逆・・・教室の扉とは全く別の方向・・・窓がある方で爆発音が聞こえた
嫌な予感がする
「騎士団!!配置につき、窓を開けろ!!何としてでも、王妃に誰一人近づけるな!!」
ミララは叫んで騎士団を動かす
良い判断だな・・・窓がある、と言うことはガラスがはられている。もし、そこから破片が飛び散りでもしたらけが人が出る
案外、強いのか?こいつら・・・俺みたいに魔力を抑えていたりして
「・・・隊長!!ドラゴンが・・・」
はあ・・・どうやってきたんだよ!!
警官とか何してんだよ!!って、魔力を持っていないやつに言っても無駄か
多分、姿すら見れてないだろうなぁ。て言うか、クラスのやつら写メとるのやめろ・・・ちゃんとそいつらはそいつらの仕事しているんだよ・・・お前らは見えてないけど!!
周りは変なものを見るような目で見ている
さて・・・この間に逃げ・・・
「ギャアアーーーーオオオ!!!」
!!・・・まじかよ!!
俺は教室の出入り口と全く別の窓の方に走った
まさか・・・本当にドラゴンが・・・・いた
しかも、3体いる
まだ、少し遠いがブレスをしたら当たる距離だ
ちょっとやばいか?
騎士団のやつら剣しか構えていない
このままだと、全滅だな
・・・はあ、今回だけやるか
「はあ、サーラ王妃、今だけは助けてやるよ」
「本当ですか!!」
「召喚魔法・・・黒魔の騎士」
俺は7年ぶりぐらいに、黒魔の騎士の装備を召喚した
この召喚魔法は自動的に俺に装着してくれて便利だ。あと、サイズは唱えたもののぴったりのサイズになってくれる。まあ、ならなかったら7年前と同じ・・恐ろしいな高校生が小学生の服を着るようなものになるから、絶対に会わない
ついでに、騎士だから剣もついている。わざわざ剣、単体で召喚する必要がない
まあ、刃がついていないから何も切ることができない剣だけど
ついでに、この装備は魔力がないやつだって見える
おかげで、クラスのやつらは目が点になっている
言い訳できないよな・・・
さて、さっさと終わらせて逃げよう
俺は窓から飛び出した
「おい!!なにやって・・・」
ミララは俺に呼びかけるだけど俺は
「大丈夫だって、俺飛べるから」
そう、俺は飛べる。昔からなぜか俺は飛ぶことができた
その方法を教えて欲しいとよく言われるけど俺は感覚だけでやっているからその方法を教えても誰も飛べなかった
よし・・そう言えば、この技まだ使えるかな?
「スラッシュ!!」
俺は、技の名前を叫び、剣を振った
この技は、振った剣先から斬撃を飛ばす技だ。ついでに、一番威力が弱い。あと、剣に刃がついていないと何も切れはしない
だから、威嚇程度・・・だけど十分だ
なぜなら、この技も俺しか使えない・・・未知の技を見たら逃げるだろ
そう思ったが、スラッシュが予想より斬撃を強く飛ばしてしまい・・・
「ギャアアオオ!!」
ドラゴン、一体撃墜してしまった
「(やっちまった!!!)」
できるだけ、傷つけたくなかったのに!
ていうか、死んでないよな!?
俺は殺しとかそう言うのは昔からなぜか嫌い・・って言うか血を見るのが嫌だ
だから、俺は刃のついていない剣しか持っていない。昔から
多分打撲程度だと思うんだが・・・
昔と今じゃ、全然違うみたいだな
さっきのスラッシュを見ると
「ギャアアオオ!!!!!」
やば・・怒りだしたか?
でも、ドラゴンが野生でここに来るはずがない・・・多分、ドラゴンに誰かが乗っていると思う
引いてくれるだろうと考えていると同時にドラゴンたちは急旋回し、去って行った
・・・どこから、来たんだ?
魔界の門は人間界でも1個あるかないかだ
その1個がこの王妃様の王国にあったはずなんだけど・・・
「国を助けてくれって言ったよな?王妃様」
「はい」
「何があったか、一から話してくれ」
「わかりました。なら場所を変えましょう」
「助かる」
そう言って、俺達は教室から去った
最後まで、読んでくれてありがとうございます<m(__)m>
まだまだ、未熟ですが続けていくので読んでいってください
あと、この小説を読んでわかりにくかったところがある場合は感想のところに書いてください。できるかぎり、読者にわかりやすくするために頑張りますので