プロローグ Patr.1
今回は、書き貯めなしの即席小説です(汗)
なので、この小説は短い上にパート書きみないになりますがそこは宜しくお願いします(汗)
俺は、寒い冬空の中、駅の近くの公園に歩いてきた。
近くにベンチがあり、そこに積もった雪を払いのけ、腰を下ろした。
手には、先ほど買った缶コーヒーが握ってあったが、この寒空の中と、手が悴んでいた為に熱くはなく、温くなっていた。
「ここだよな? 遙姉さんの待ち合わせ場所は」
しかし、肉眼で確認できる限り、知っている知人どころか人が一人もいない。
「待ち合わせ場所を間違えたか?」
しかし、駅の近くの公園はここにしかないはず。
ましてや、長く住んでいる遙姉さんが待ち合わせ場所を間違えるなんて……
「いや、大いにあり得るな……」
苦笑いしながら頭を抱えた。
待ち合わせをしている遙姉さんはかなりの方向音痴だし。
近くのコンビニに買いに行くのにGPSは勿論、発煙筒まで持たされるからな。
「気長に待つ……しかないよな」
「あの……すいません」
足元を見ていた俺は、二つの影が俺の方に止まっているのに気がついた。
まだ、午後二時過ぎ……日は俺の方に傾いてきていた。
「御影 飛鳥さんで間違いないですか?」
その言葉に俺は、顔を上げた。
「御影 飛鳥は俺で間違いはないが……何で、俺の名前を知ってる?」
顔がそっくりのツインテールにした女の子が立っていたからだ。
その子達は、俺の言った言葉に最初は驚いていたが、直ぐに笑顔になった。
「俺、なんか変なことを言ったか?」
「あっ、いえ……流石に長い間、逢わなかったんですから、覚えてないのはしょうがないですよね」
その言葉で、俺はこの双子に会っている?
けど、俺の記憶の中ではな……いや、待てよ?
「ここにいる親戚は一人しかいない……双子の女の子?」
聞こえないように、呟いた。
【飛鳥お兄さん】
【飛鳥お兄ちゃん】
その時、頭の中に二人の幼い女の子が出てきた。
俺は、その子達の事を覚えてる。
「…………奈緒ちゃんに……奈々ちゃん?」
そう言うと、二人は笑顔になって。
「はい。お久しぶりです……飛鳥お兄ちゃん」
「うん、正解だよ。お久しぶり、飛鳥お兄さん」
その笑顔は、俺の記憶の中にある双子と寸分も変わらない笑顔で見ていた。
完全にプロローグを分割で掲載していきますのでご了承ください(汗)