SS.01話 夜間の闘争
※【全はちゃ!!】関係者様のみ閲覧可
※【Mineclaft】及び【Mojang】様には一切関係なし
※未登場人物などネタバレ有り
※キャラ崩壊の可能性大
今回は05話~06話の間のサイドストーリーです。
マイクラ知らない人は先に一番下の"マイクラ知識のコーナー"を見るともっと楽しめるかも↓
これを念頭に、、全はちゃ!!マイクラパロ Side Story編をお楽しみください!!!!!!!!
新村は暴れ足りなかった。
まだ木を20本ほどしか壊していない。
新村にとってはウォーミングアップの域だ。
それに抵抗しない奴を一方的に殴っても楽しくない。
新村は闘争を求めていた。
と言っても、今は裕介が今後の計画を立てている最中だ。
自分の出る幕ではないと判断した新村は静かに黙っていた。
そして計画がまとまりかけたその時、
「ヴゥーー」という低い唸り声と共に緑色の腐敗した腕がオークのドアの窓から覗いた。
さっき原木をサンドバッグ代わりにして鍛えたパンチを試す良い対戦相手が来たようだ。
「お、客が来たみたいだな」
そう言いながら扉に近づくと、新村は少しワクワクしながら客を招き入れた。
扉が開いた途端、そいつは新村に向かってきた。
かなりノロマだが、それでも黒い目の奥に自分に向けられた殺意を感じる。
その姿勢は変えないまま、そいつは新村に近づき、その腐敗した拳を突きつけようとした。
が、新村はゾンビの攻撃を屈んで避け、そのままお返しにゾンビの胴体に拳を突きつけた。
その攻撃1発でゾンビの体は白い煙となって消え失せた。
「なんだこいつ、張り合いないな」
それは新村の本心だった。
様子見のジャブ1発程度で倒れるなんて雑魚以外の何者でもない。
もう少し骨のある奴かと思ったのだが…
優にチーターかと突っ込まれたが相手が弱かっただけなので軽く流す。
そのまましばらく雑談していたが、未紀の様子かおかしい。
何に怯えているように見え、本能的にパッと未紀の目線の先を見るとドアの外にゾンビの群れが見える。
新村らの家の近くで屯しているようだ。
他の家メンに手を出されても面倒だと判断した新村は、
「ちょっと生意気なあいつら分からせてくるわ」
と言うと外に飛び出していった。
敵は3匹。うち1匹は新村に気づいていない。
そいつに向かって走り出し、その勢いそのままに後頭部を全力で殴り付ける。
もちろん、その一撃でそいつは倒れた。
「よぉお前ら、今日からここは俺らの縄張りだから出てってくれるか?」
新村のそんな言葉には応じず、ゾンビは新村に向かってくる。
そんなゾンビにも容赦なく顎に一撃を入れる。
そして後ろに迫っていた最後のゾンビに回し蹴りを入れると掃除は終了…
したように思われたが、どこからともなくさっきよりも一回り小さなゾンビが高速で向かってきた。
全て倒したと思っていた新村は油断して脛に一撃を入れられてしまった。
でも、そこまでだった。
「お、やるじゃねぇか」
新村はニヤっと笑うと、もう一度向かってくるゾンビに足蹴を食らわせた。
…新村は楽しそうだ。
足が早くてもヤワさは同じ。その一撃で消滅した。
しかし、夜の脅威はまだ終わらない。
新村がそろそろ帰るか、と一歩踏み出すと背中に何かが掠めた。
パッと家の壁を見ると、そこには矢が突き刺さっていた。
反対を見ると、湖の中に弓を持った白い骸骨が次の矢をつがえているのが見えた。
新村はそいつからビュッと放たれた矢を流石の動体視力で避けると、壁に刺さった矢の方へ向かう。
その矢を引き抜くと、
「これ行けるか?」
と呟きながら槍投げの要領で矢を撃ち出す。
ただし軌道は放物線ではなく直線だが。
ほぼ落ちることなく高速で飛んでいった矢は骸骨の脳天をピンポイントで撃ち抜き、そいつは崩れ落ちた。
「意外とやれるもんだな」
と新村は呟きながら肩をグルグル回す。
夜の闘争が楽しくなってきた新村は次なる相手を探して辺りを見渡す。
その時、視界の右端に緑と白に点滅する物体を見つけ…
知らない人には参考になる(?)
マイクラ知識のコーナー!!!!
「子供ゾンビ」
低確率でスポーンする一回り小さなゾンビ。普通のゾンビより足が早く、普通の人なら対処が難しい。つまり、新村は人外。
「スケルトン」
白色の骸骨で、弓矢を用いた攻撃をしてくる。遠距離攻撃の手段か盾を持っていないと、普通の人なら対処が難しい。つまり、新村は人外。
結論:つまり、新村は人外。