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魔導兇犬録:闇黒新世界  作者: HasumiChouji
第二章:The Wailing
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(7)

 その連絡は……ユーザー側で中継サーバーを設置する事が出来る情報漏洩の危険が小さいタイプのコミュニケーション・アプリを経由して送られてきた。

『一八:〇〇までに安芸第2事務所に集合』

 来た連絡の……そこまでは問題無かった。

『ただし、途中で通常の交通手段が使えなくなる可能性あり。この連絡が届き次第、自宅を出る事』

 何の事だ?

 とは言え……今から出ても……もし、本当に路面電車やバスが止まってしまえば……時間通りはキツい。

 しかし……家を出ても、町の様子は、いつもと変りが無い。

『なお、全員、以下の手順で携帯電話のWi−Fiを設定する事。一般回線は使用不能になる可能性あり』

 どう云う事だ?

 訳が判らないまま……家を出ると、今度は自称「朝霧陽介」から渡された携帯電話に着信。

「どうした?」

『すまん……。そっちで東京の状況は判るか?』

「おい……何を言ってる?」

『東京と連絡が取れん』

「今、どこに居るんだ?」

『場所は言えんが……宿だ。TVのニュースで、とんでもない事を言ってる』

「はぁ?」

『広島県内の全TV局が東京のキー局と連絡が取れなくなったらしい』

「だ……だから……何言ってんだ」

『同じく、広島県内に有る全国紙の支社も、東京本社と連絡が取れないらしい』

「何の冗談だ?」

『インターネットは……国内のサービスやWEBサイトは、かなりの数がアクセス不能。海外のサイトにはアクセス出来るが……変だ……』

「だから、何がだ?」

『日本と海外を繋いでるアクセス・ポイントの内、関東近辺のアクセス・ポイントを迂回して繋ってる』

「いや、ここ広島だから……例えば、福岡あたりに海外と繋がる……そのアクセス・ポイントとやらが有るなら、元々、そっちを経由して繋ってたんじゃないのか?」

『判らん……何が起きてるのか……お……おい……嘘だろ……』

「どうした?」

『TVのニュースで、北米連邦(アメリカ)の人工衛星が日本を撮影した映像が流れた……。そ……それが……』

 電話越しにも……完全に落ち着きを失なっているのが判る。

 だが……奴は、俺と同じ「魔法使い」……マトモな流派なら、平均以上の自制心を持ってる筈だ……。

『悪いが……帰る』

「おい……帰るってどこにだ?」

『帰れるかどうか判らんが……カミさんと子供が……東京に居るんだ……』

「だから……何を言って……?」

 一方的に電話をかけてきた自称「朝霧陽介」は、訳が判らない事を言って一方的に電話を切った。

 可能性1:本当に何かロクでも無い事が東京で起きてる。

 可能性2:奴の正体がバレて神政会関係者に「精神操作」でもされたか剣呑(ヤバ)違法薬物(クスリ)でも盛られた。

 可能性3:神政会とは関係の無い誰かとトラブっていて、やっぱり、「精神操作」でもされたか剣呑(ヤバ)違法薬物(クスリ)でも盛られた。

 考えても無駄だ……。

 俺は……ともかく、今の「勤め先」の事務所へと向った。

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