表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さよなら、宇宙の果てまで  作者: くわがた
3/4

第3話 【残酷な描写有り】 隕石

このエピソードには残酷な描写が含まれます。

残酷な描写が苦手な方はブラウザバックすることを強く推奨します。

 あの後も僕たちはしばらく雑談をしていた。

すると、いきなり部屋が少し暗くなった。

僕たちは不思議に思い窓を見てみると窓のすぐ外に巨大な隕石があった。

「がしゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃん」

大きな音とともにガラスが割れ、空気が外に出る関係で僕たちは外に放り出されてしまった。

僕はぎりぎり手が届きそうなところにいる絵美さんに向かって手を差し伸べると、絵美さんは僕に向かって手を伸ばして僕と手を繋いでくれた。

「私、怖いよ~」

「一回落ち着こう」

 僕もパニックになっていたが、絵美さんを落ち着かせようと思って僕は落ち着かせるよう説得した。

 僕は泳いで戻ろうとしたが、うまくホテルの方に移動することができない。

「幸平君、泳いでもホテルのほうにはいけないよ」

僕はその瞬間とても悲しくなった。このまま二人で宇宙の果てまで行ってしまうのかと。

「でも大丈夫!一つ助かる方法があるよ」

「どんな方法」

「私がホテルのほうまで押してあげればいいんだよ」

僕はこの方法がいいと思ったが、この方法では絵美さんが宇宙の果てまで行ってしまうことに気が付いた。

「だめだよ!それじゃあ絵美さんが助からないじゃん」

僕がそういうと、絵美さんは優しく微笑んだ。

「幸平君が助かるならそれでいい」

僕は絵美さんの言葉を聞いて涙がたくさん出てきてしまった。

「それじゃあ最後にハグさせて」

絵美さんは「いいよ」と答えて僕に抱きついた。

「こんな僕でごめんね」

「これから素敵な人になってね」

「うん」

「今まで楽しかったよ」

「こちらこそたくさん迷惑かけてごめんね」

「いいよ」

僕たちは抱きつくのをやめて、再度手をつないだ。

「それじゃあいくよ」

絵美さんは僕を力いっぱいにホテルの方向に押した。

その瞬間僕はホテルの方向にゆっくり動いていった。

「絵美さん、ありがとう!」

僕は反対側に動いている絵美さんに叫んだ。

すると、絵美さんは僕に手を振ってくれた。

僕はその姿を一生忘れないと心に誓った。

 僕のほうはゆっくりとホテルのほうに近づいていった。

 ホテルの付近には救助員が僕を待っていた。

 そして僕は無事にホテルまで戻ることができた。

ホテルの中では脱出の準備が始まっていた。

僕も脱出用のロケットに乗った。

隣の座席には誰も座っていなかった。

僕はなるべくほかの人の迷惑にならないように1人で泣いた。僕の心の中は無事に帰れるという喜びと最愛の絵美さんと別れてしまった悲しみでいっぱいになっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ