00.ブラック企業
「「おーい鈴木ーそろそろ上がるかーーー」」
「はーーーーーい。
もう24時か……かえるか…」
けだるげな返事をしてねむたい目をこすり会社をでる。
「もう電車もないな…」
男は社会にでて20年。
朝から晩まではたらくこんな生活をずっとつづけていた。
車通りも少ない田舎道。
街を照らす街灯のしたを歩き
まるで一匹の虫のように今日も家路につくのだ。
この瞬間は世界にひとりぼっちな気さえする。
「死んで異世界転生でもしねーかなー(ぼそっ)」
ピカッッ‼︎
「(なんだッッッ?!トラック?!
あんなんいなかったぞ?!)」
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『一名さま異世界にご案内します』
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「(マジかよッ!!信号は赤なのに気付いてねえのかッ?!)」
ドンッッッッッ!!!!!
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次の日
「「おはようみんな!
あれ?おい!鈴木遅刻か?!あいつめ!
すまん高田!!連絡してくれ!!」」
「部長ーーー
鈴木って
だれですか??」
「「あれ??おかしいな…そういえば…誰だ………??」」
(この机…そういえばいつからかあいていたような気も…)
「「なるほど!今日で90連勤だからか!寝ぼけてたかなすまんすまん!!今日もバリバリ働くぞみんなーーー!!!」」
「だれか知らないけれどいるなら手伝ってくれ鈴木さん…(ぼそっ)」
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これは異世界と地球をつなぐトラックの
少しふしぎなおはなし
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読んでいただきまことにありがとうございます。
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