おまけ……王国のその後
大人達へのスポット回
さてさて
琉宮王国に平常が戻った…ルンルンの居ない日常が
娘の乗った船は水平線へ消え
国王はどこか虚ろな王国を見やる。
「イタタタタ!」
「なんだ?足もか?抱っこしてやろうか?」
「やめてくれ!足は筋肉痛だ!
「ダハハハハ」」
ランランとライライは医務室へ向かう。
ガルガルはロンロンに王破威拳のポーズを取らせ
「じゃぁ!行くからな!試してみようぜ!」
「いやいやいや…無理だからね?無理だよ?解る?解って!?びゃあああああ!」
うむむ…
結構賑やかじゃ…
島民たちも石畳を直してくれたり
漁に出たりと働きだした。
…ぐぬぅ
連絡船から書類の束を持った役人が城へ歩いてる
あれわしの仕事だ。
「うぉおおん!頑張る!」
国王ドンドンは父であり王だ
ちゃんと分別はついている。
早速執務室に入ると相談役のザブザブは先に来ていた。
ヤバい…涙が見られた。
「八手牙魚は…南国で大量発生しているようですね」
ザブザブは出来る男じゃ、見ない事にしてくれた。ナイス
ザブザブは七星家の中でも最古の家系
乙姫の従者としてこの国にきて、脳筋な王と乙姫に代わり国を治めた
知的な魚人の頼れる血筋じゃ…全裸じゃが。
「うむ、討伐隊を出すか、船10隻と…指揮はロンロンに任せてみるか?いい経験じゃろ」
ザブザブは書類から目を上げて、何かを考えだした。
…まぁ数秒じゃが
「河童小僧もつけて頂きたいのですが…非戦闘員で構いませんし」
先日の活躍もあるからのぉ…気持ちは解る
何かあっては静畑の面々に申し訳ないが、彼の機動力なら連絡員としてだけでも有能すぎる
「うーんダメ、リンちゃんに嫌われる」
これ大事、うん。
お姉ちゃんに続いてリンちゃん居なくなったらパパん無理。
さて、河童小僧は結局王国に残る事になった。
王国民として、ザブザブの元、新設される“静畑便”の担当をしてもらう予定だ。
この便は月一程度で行き来する予定で、王国から珈琲と南国フルーツ
あちらからお茶とミカンでとりあえず考えている。
問題は静畑の上、火野丸帝国だが。
元々交易してるのでルートを一つ増やすのはなんとかなるじゃろ
うん
調整中…早くても再来年度以降だな。
…それに教育も必要じゃろう。
「ですが既に読み書きとソロバンできますよ?あと地図も描けます。」
「マジで?ガルガルより頭よくないか?」
…医務室に向かう廊下で、ガルガルは盛大にくしゃみをした。
抱っこされて運ばれているロンロンに鼻がかかる。
これは意外だ。
河童は10才で大人とは聞いたが。教養は不安だと思っていた。
「あの長老殿がなかなかしっかりしておりますな、私は安心しましたよ」
「あぁ…そうか、うむうむ。」
あの長老はなかなか曲者じゃ…
火野丸国という人間の国内であって、一族を守ってきた男じゃ
生中な器ではないじゃろう。
実の息子。知月を人間の里によく出入りさせ
無償で人助けをするよう教育し…人里に溶け込ませた。
今回血縁でない河童小僧を王国に連れてきて…残したのも
“河童村が将来なくなる懸念”を見越してだとしたら。
「うむうむ、ちょっと安心したぞ。」
娘をやった先は文明も待たぬ未開の原人では無いようだ。
頭の良い孫が期待できるやもしれん。
あぁああん!
おじいちゃんって呼ばれたい!
「……とにかく、河童小僧くんは静畑便の調整できるまでは王国の勉強じゃ。おぬし頼んだぞ?」
「フフフ…久々の生徒なので楽しみですな……では、次の懸案ですが」
ペらり…一枚がやっとおわった。
指示書を付けて封筒に入れる。
まだまだ…今朝届いた議題は多い。
……
…………
………………
「終わったーー!」
ようやく朝の便の書類が片付いた。
昼前だ、うっひゃー!
ご飯なんだろう?
「ドンドン様、もう一件ありますじゃ」
「「わぁ!?」」
床から声がしてびっくらこいた。
ザブザブもひっくりかえっている。
足元を覗くと
机より背が小さい、小柄な老婆 ユタユタがいた。
ユタユタは盲目の老婆で
大きな瞳の絵がかかれた目隠しをしている。
この瞳は未来を見通す“タユタ”の瞳。
ユタユタは占い師あった。
「ご飯のあとじゃダメかの?」
「わしが予定ありましてな。スイーツの店が出来たのです」
タユタの力は大きいそれがこの島の王国
…って言うけど王様よりスイーツなの?えぇぇ
「わかった…うん。言って?言ってみて?」
「わしの跡継ぎどうするんじゃ?」
「「あああああああああ」」
国王ドンドンの長女
ルンルンが旅先で結婚し
寿帰郷をした影響はこの島国に多くの影響をもたらした
彼女の結婚に触発され
島の子供たちはいちゃいちゃしだし
新しい島民もいっぴき増えた。
しかし一番は“王位継承権問題”だ
妹のリンリンが繰り上がったが…リンリンはタユタの後継者として
勉強していた。
ここは琉宮王国
流刑の武士と乙姫の作った王国で
王は<太陽>乙姫は<月>
初代乙姫が司ったタユタの後継は、けっして王位についてはならぬ。
太陽と月が重なれば…島には明けない夜が訪れる。
「うわぁああん!どうしよう!…うっかりしてた!」
「リンリンの旦那を王に?…だったらルンルンと知月殿でも?あれー?」
知月とルンルンの結婚は大きい
とても大きな影響を島にもたらした。
「河童小僧ちゃん学校行くの?」
「うん、おでがんばる!」
緑のペンギンが無邪気に跳ねる。
彼が次期国王になるとは…この時はまだ、誰も知らない。
将来の国王はランドセルを…甲羅が邪魔で背負えないので
前につけた。
頭のお皿を帽子でかくしてご機嫌だ。
「ふんすー!」
(可愛い)
こうして島は時を刻む
♪
月は満ち
また欠けて
潮は満ち
そして引き
そうして再び月は満ち
そうして潮はまた満ちて
今度は心も満たされる
「リンリンお姉ちゃんどったの?」
「あれれ~?」
リンリンの瞳に何かが見えた
タユタの修行で僅かに見えた…世界の揺らぎ
揺らぎの向こうに未来が見えると
師匠のユタユタは言っていた。
リンリンは河童小僧の手を引いて
誰も居ない港を後にした。
河童小僧がもの凄く出生してびっくり




