祭りの空気に気持ちは溶けて
イチャイチャ回
♪
月は満ち
潮は満ち
子供は大人に
娘は嫁に
月かけ潮退き
切ない心
波打つ胸のわびしさよ
ぽっかり空いたその胸を
酒で満たして語らおう
まんまる月夜と
あの子の思い出
過去から今へと時を辿って
今から未来へ思いを馳せて
月は満ち
また欠けて
潮は満ち
そして引き
そうして再び月は満ち
そうして潮はまた満ちて
今度は心も満たされる
満たした心で歌うたい
旅立つ娘を見送ろう
まんまる月夜と
あの子の未来
幸せ願い今宵は飲もう
♪
いよいよ“祭りの日”がやってきた
ルンルンと知月
婚礼は静畑で済ませているし
顔合わせも歓迎会ですんでいる。
しかしそうだ。
ルンルンは島で育ち
これから静畑の山へ向かう
そして彼女は姫であった。
彼女を慕う島民お多かった
だから祭りが開かれた。
ただただ祝う、幸せを。
愛する姫様の船出の祭りだ。
「「うわああああああああん!」」
国王とルンルンが泣いていた。
そっくりだなぁと知月は思った。
「河童村でな、おまえのかーちゃんも泣いたんだぞ?」
「マジか、知らんかった。」
外国との交易で栄えた国
異種族、異文化と交わり続けたこの国は
言葉より確かな気持ちの伝え方があり
それは酒であり
踊りであり
歌であり
祭りであった。
島を挙げてのお祭りは
ルンルンを失う悲しみと
ルンルンの門出を喜ぶ応援と
「なんだかな…うまく言えないな、この気持ち」
「ウフフ、いいでしょ?…これがわたしの故郷なのよ!」
言葉に出来ない気持ちがあった
そんな思いが音に溶け
言葉にせずとも場に満ちていた
「こりゃぁすごいな」
「ウフフフフ」
港に大きな木が組まれ
闇夜を照らす火があがる。
踊る河童小僧と手をつないで
リンリンはにこやかに焚火に寄った。
河童小僧が仕留めたお祝いの魚が
ランランに次々に裁かれて
島の料理人たちの腕により
次々ご馳走に変わっていく。
まだ動けないロンロンをなじりながら
ガルガルがタコ足ステーキを切り分けていた。
「うぅうおおん!おとーりぃい」
「くかかかか!おとーりー」
国王と河童長老は二人で杯回しをはじめた
「幸せにするからな」
「ウフフ」
新郎新婦は良いムード
“迷わず旅にでるがよいぞ…きっとそなたは幸せになる”
♪
幸せ願い今宵は飲もう
揺蕩う時の波の上、満ち欠け満ちて泣き笑おう
「250ぱいいい!おとぅうりぃい!」
二人杯回しはすさまじかった。
さてさてて
「ラ…ランランいいか?」
「おうライライ!最近見なかったな…ちょっとまってろよ!」
ジョォオオン
ジャジャタタタン!
シャ
シャ
ジュゥウン!
「お前好物だろ?醤油味にしとくわ」
「お…おうありがとう!」
今日は料理人ランランの晴れ舞台だ
やっぱり邪魔はしない方がいいか…
モグモグ
「旨い」
「ダハハ!そうだろそうだろ!」
モグモグ
「本当に旨い」
「ダハハハハ、お世辞言ったら三枚に卸すからな?」
うーん…
ライライは考える。
料理を作っているランランは本当に幸せそうだ。
大切な
大切な事があるのだけども…ランランの笑顔を優先すべきか。
「あのなランラン」
「おうなんだ?おいっしょ!とっつと」
シャ
シャ
ジャタタタン!
視界の端に
ガルガルといるロンロンが目に入った。
ロンロンは桂を被って
ガルガルを爆笑させている。
おのれ裏切り者目…
一人で手柄上げやがって…
…
ゴクリ
ライライは意を決して、ランランに申し入れる!
「何か手伝いは無いか?」
「おう!そこの皿洗っといてくれ!」
「任せろ!ぐああああ!」
俺のへたれがあああああああ
しかしまだまだあああ!
「ダハハハ!なんか気合入ってるな?いい心がけだぜ」
「明日決闘しないかランラン?」
「おういいぜ?んじゃ次はその料理王様んとこな」
「お…おう解った!」
料理を運びながらライライは思う。
「畜生軽いなぁ!…そこが良いけど」
ルンルンとイイ感じの師匠を見やる
(見ていて下さい、師匠…大破威拳の極意…体得しました!)
師匠は嫁の尻しか見ていなかった。
琉宮編 登場人物でスポット当ててないのは
ライライとランラン
ふんすー。
あと隠してましたけど
趣味でポエムよく書きます。




