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VSおっぱい拳 THE アルティメット るんるん   作者: 前歯隼三
琉宮王国編
16/28

海獅子=八手牙魚の脅威

4個所同時進行という挑戦

あばば

“八手牙魚”

別名、海ライオン


ライオンのタテガミ…のような感じに8つの触手を首元にもった巨大な魚だ

触手はタコ足のように吸盤が付いていてウネウネと蠢き

獲物を捕らえる。


“海のライオンが出たならば一月は海に出られない”


漁師にとって

また漁業で暮らす小島の人間にとって、それはどれほどの絶望であろうか。


海のライオンは強大で、恐ろしく

何にでも手を伸ばし、どこに隠れても掘り返し

捉え貪る8つの腕獲物を縛り上げ貪るのだが

その腕のせいで泳ぐのは苦手だ。


ゆえに、海流に乗って延々と沖を移動する事は稀で

根城の浅瀬

入り組んだ磯を見つけると

延々とそこに居続ける

そこの命を食いつくすまで



…時は戻って

会議が行われた日の早朝の事


琉宮王国の最南端

南トリトン島に八手牙魚が出たと知らせが届いた。

他国との交易で成り立つこの国にとって

船を沈めるこの怪物は放置できない。

…しかし

王宮はルンルンを祝う準備で忙しく

ランランとガルガルが討伐任務をかって出たのだ。



「海のライオンが出るなんてな、たく、目出度い祭りの前だってのに」

「ライオンじゃなく、八手牙魚って呼んでくれよ。私にはライオンの血が入ってるんだぜ?」


ランランは怪力の鬼人族の血を持つ少女で料理人

食材として“八手牙魚”に詳しかったし


ガルガルは大陸のライオン男の孫娘だ

“ライオン”の名で呼ばれる怪物には虫唾が走る。


「…しかし気になるな。1週間だろ?なんでだろうな」

「定期便も沈められたらしいからな…まぁ、どうなんだろう」



普段周りと連絡を取らない島なら“詰み”だ

八手牙魚が居付いた時点で外に助けにも出られない。

しかし、ここは王国


奴を見つけたら“狼煙”を上げる事になっているのだ

外の船も近づきすぎると獲物となるが

狼煙があればかなり遠くから発見でき、ルートの変更をして助けも呼べる。

…それが、今回は機能していない。


「3日ぐらいならわかる。嵐や渦で発見や連絡が出来ないって事は聞いたことあるけどなぁ」


1週間…この発見の遅れはなんなのか

今回、王宮への通報もトリトン島ではなく狼煙を上げた小舟の外洋での発見

乗組員は見つからなかった。


謎が謎を呼ぶ一大サスペンスだが、あいにくランランもガルガルも肉体派で

頭はあまり宜しくなかった。


「…まぁ、いってさばいてルンルンへの土産にしようぜ」

「あぁ、うめーからな!最後に食ったの何年前だ?」




◇ ◆ ◇ ◆



…さて

ランランとガルガルの後に続き

慌てて追いかける船があった。


…おくれて知らせを聞いた

黒いツルピカ ロンロンだ。

先日 知月から貰ったドレッドヘアの桂を被り

花束を持ってガルガルの家に訪れ

二人の出兵を聞き、焦っていた。


「発見が遅れた…?島だけじゃなくて…“沖”にもいるって事じゃないか!?」


ロンロンは慌てふためきながらも頭を巡らす。

ロンロンの家は王国と取引のあった南の島の商人だ。

頭脳と商才だけを頼りに異国のこの地に来て

琉宮七星家と呼ばれる“貴族”にまで成り上がった才気の塊


血縁でなく実力で事を成した先祖をロンロンは誇りに思い

そして勉学に打ち込み続けた。

彼はありったけの酒樽を船に積み込ませ、大量の“浮き”を付けた

網を用意させた。


「時間がない!浮きの取り付けは道中で行う!乗り込んでくれ!」


ロンロンは焦っていた。

普段、従者や島民をこんなせかせる事はしない。

けれど今は時がおしい…ガルガルの身に危険が迫っている!


「何をしている!船を出せ!目指すは南トリトン島だ!」


テキパキと指示を飛ばす

見知らぬドレッドヘアの男に、島民たちは戸惑った。


「…誰だ?あの貫禄ただものじゃないが…」

「静畑だかってところからきた人じゃないか?ルンルン様の」


……

ロンロンは南の海を睨み

頭を回す

「数年前の退治法は…ちがう、複数相手では役にたたない…、思い出せ…、南の島、ご先祖様の記録にあったはずだ」


頭を回す

頭を回す


万物を切り裂く琉宮拳のルンルン

鬼人の怪力を持つランラン

獅子の勇猛さを誇るガルガル


情けない事に、男の自分は戦いではとても彼女らに叶わない

しかし、その分出来る事がある


頭を回せ

頭を回せ


「時がおしい!オールも出せ!腕がもげるほどに漕げ!」


ロンロンは苛立ち、怒鳴り

自らオールを持った。


“わたしは強い男がすきだな、毛深い男が一番タイプだけど”


脳裏を過った

ルンルンと旦那一行の歓迎会での会話



「…あれが最後の会話なんてまっぴらだ!」

ある意味「河童小僧の冒険編」なのに河童小僧がでないという

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