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魔王の娘が俺の家に住み着いたのですが

書いてて楽しいです

カナと俺は家に帰ると姉はすでに帰ってきていた。最近本当におつかれのようだ。


「ただいま。ちょっと話あるんだけどいいかな?」


「ん?」


全て事情を話しなんとか許可を得たカナは大喜びで飼い主に懐いている犬のようだった。


だが、、魔王の娘だということは秘密にした。俺の家系は魔王討伐の任務が課せられているからだ。


「今日から一緒に住めるんですね!」


「良かったな」


これから引越し準備にうつる。


カナはワープ魔法で自分家と俺の家を行き来し荷物を運んでいた。


「それにしても大量の荷物だな。」


「カナお嬢様こちらの荷物は持っていかないのですか?」


「ああ!忘れてた!!これ大切なやつ!ありがとうクローネ」


「誰だ?その人」


「この方は私の執事のクローネです」


「カナお嬢様の執事を担当させていただいておりますクローネと申します。この度はカナお嬢様の保護人になっていただきありがとうございます。」


深深とお辞儀をしてくる。この人とてもいい人だ!


「これからカナお嬢様をよろしくお願いします。なお、カナお嬢様の様子を見にちょくちょく家にお伺いしますのでよろしくお願いします。」


「…あ、はいお願いします。リク・アラタです」


「リク・アラタ様…初めて聞くお名前ですね」


この圧はなんかこう緊張するな。それよりこいつの部屋めっちゃ女子だな。ぬいぐるみだらけだな。物がある割には綺麗に整理されている。てか広!


「で、さっき忘れてた大切な物はなんだ?」


「ゲームですよ」


「カナはゲームよくやるのか?」


「カナお嬢様はミラスタというゲームでこの国のNo.1のゲーマーでございます」


「クローネ!恥ずかしいからあれ程言わないでって言ったのにー」


顔を赤らめる頬をぷくーっと膨らませるカナが可愛いすぎる。


「おお凄いな。それ俺もやってるぞ」


「そうですか。今日やりましょー」


目を光らせている。


「ではそろそろ戻りますね。カナお嬢様迷惑はかけてはいけませんよ」


「はーい」


返事するとお辞儀をして帰ってしまった。


「あ、そうだ部屋は俺の隣の部屋を使っていいよ」


「ありがとうございます。ここですか?じゃあ使いますね」


「狭いけど自由に使ってくれ」


あんなに荷物があったが綺麗に納まった。さすがカナだ。


「ご飯できたよー」


「はーい」


カナが元気よく返事し、下にいった。


「今日は唐揚げをたくさん作ったから遠慮なく食べてね!」


「いただきますっ」


もぐもぐ…カナの頬が膨れる


「っおいし〜」


「そーお?喜んでもらえて嬉しいなぁ」


姉はニコニコとカナを見つめている。俺も唐揚げを口に運ぶ。


「んんー今日のがいままでで1番美味しいな!」


食事って1人増えるだけでこんなに楽しいんだな。久しぶりに家族全員で食べたいな。


「そうだ、今度くろーねさんと俺たちで焼肉行こうよ」


「いいですね!クローネに伝えておきますね」


「なになに楽しそうじゃん」


カナが来てくれて家が賑やかになってほんとに良かった。


「ごちそうさまでした」


「私洗うから、リクかカナのどっちか先風呂入りな」


「私はあと少し部屋の掃除をしたいので先どうぞ」


「サンキュっじゃ」


俺はお風呂場へと向かった




____________




こんこん「入るよー」


「サラさん」


「ねぇカナちゃんはどこから引っ越してきたの?」


「これだけは言いにくいのですが実は、私魔王の娘なんです…」


「やっぱり…私薄々気づいてたの、でもとてもいい子だから信じがたくて」


「でも勘違いしないでください!私のお父さんはとてもいい人なんです!本当は悪いことは何一つしてないのです。」


「それはどういうこと」


サラの顔が真剣になった。


「私は全てを知っています。私のお父さんの双子の弟が私のお父さんを陥れたのです。」


「そうだったの…でも世間では知られてないわよね?」


「そうです。今現在お父さんの弟のブラック・エメラルの居場所が不明なのです。私は必ず見つけ出して倒してみせる」


今までに見た事もない険しい顔だった。その目には微かに涙で潤っていた。


「話してくれてありがとう。わたしたちも協力するわ。あ、そうだ私たちが前に住んでた所では裸の付き合いっていう言葉があってね、ほらリクが今入ってるから凸りなさいよ」


「そそんな言葉初めて聞きましたよ!」


「カナちゃんはだめだなー。ずっと家にいて外の世界、生活がわかんなかったでしょ?」


「まあそうですけど…やっぱりだめですよ!?男の人と一緒に入るなんて…♡」


「これが外の世界の常識!ほらー入った入った」


勢いよく背中を叩きカナをお風呂場へ向かわせたあとサラは企みの笑みを浮かべた。


「っふふ」



次回、皆さんなら予想できますよね??笑

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