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覚悟

「その他魔術の使い方はあなた自身で身につけて行ってください。特に副属性として身についた光属性についてはこちらも把握しきれてないので」


「え、でも俺。魔術なんて扱ったことないんですけど、、、それに副属性とか言われてもよく分からないんですけど。」


今分かるのは俺は主属性が火属性で副属性が光の

魔法系キャラってことだ。ここはゲームの世界か!!


「属性について説明していませんでしたね。失礼しました。火属性は攻撃、守備共に風属性に強く、水属性に弱い体質があります。ちなみに光属性は攻撃は闇属性に強く、守備は弱い体質です。」


なるほど、よくやっていた某パズルゲームに似ているな。これは覚えやすい。


「その他に属性は無いんですか?」


すると、フードを被った奴らは暫く沈黙した。


「無属性、というものがあります。ただ、この属性は非常に珍しくまだ解明されていません。ちなみに鯨井さんのように副属性を持つ方も稀なケースです」


「稀なケース、、、」


俺ってレアキャラってこと??価値あり?死んでから存在価値を認めてもらったのか。


「それでは、7日間。彼女を守って下さい」


「は、はいっ!!」


その後、無機質な中庭を後にして、外に通じる扉まで案内された。どうやら出口は1つしかないらしく、この建物はかなり閉鎖的空間だそうだ。まぁ、この中にいる限りは身の安全が守られている。


「外出の際はこちらの扉からになります」


これまで見てきた扉とは少し違う、独特のオーラが出ている漆黒の扉だった。黒色のツタが周りに絡まり、かなり頑丈な造りをしている。


「この扉の向こうは野外です。まずは彼女の自宅に向かって下さい」


そう言って俺に一枚の地図を渡してきた。B5サイズの見づらい地図。なんとなく現在地はわかるが、少女の自宅がさっぱり分からない。


「詳しくは彼女本人から聞いてください。それでは7日間、ご健闘をお祈りします」


厚い扉がゆっくり開いていく。夕方なのか太陽らしき光はだいぶ弱くなってきていた。目の前には非日常的な世界が広がっている。これから始まる任務はきっと想像以上に過酷なんだろう。

けれど、俺の任務にはこの少女の命が掛かっている。ひとりの仕事じゃ無いんだ。責任をきちんと持って遂行しなければならない。

もう後には引けない。覚悟して進むしか無いんだ。


生きていくためには、、、


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