表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/31

校長室へ

「うーん、ホントに何か出そうな雰囲気だねえ」


「ちょっとお兄ちゃん、やめてよ。本当に出てきそうじゃない」


「あはは、ゴメンゴメン」


校長室へ向かう途中、星野(ほしの)兄妹が緊張感0の会話をしている。


「あれ?(りん)ちゃんってお化けとか苦手だったの?私はむしろ倒すとか言うんじゃないかと思ったんだけど…」


咲宮(さきみや)が疑問を口にする。


それもそのはず。(りん)ちゃんは空手の達人で男子でも敵わないほどの腕を持つのだ。


「だって!お化けって殴ったり蹴ったりしても倒せないじゃないですか!」


「なにそのいかにも強そうなやつが言いそうなの」


僕はついツッコむ。


「強そうなんじゃないです、強いんです」


自信満々に返されてしまった。


「ねえ、高村(たかむら)君。この学校の七不思議って何があるの?」


咲宮(さきみや)(けい)に問う。


「ええっとな…」


(けい)は服のポケットから紙を取り出した。


「まず一つ目が『夜の校長室で動き出す歴代校長の肖像画』」


「音楽室のベートーヴェンとかモーツァルトとかじゃないんだねえ?」


「そう、で二つ目が『理科室の人体模型や骸骨標本が夜中に動き出す』」


「おお、それっぽいですね!」


(りん)ちゃんなんで急に元気に…」


「骨なら殴れますから!」


「ああそう…気を取り直して、三つ目に『夜中に音楽室のピアノが鳴る』」


「ベタな奴だな」


「そう言うなって(いつき)。七不思議なんてそんなもんだろ。で、四つ目が『トイレの花子さん』」


「まあこれはあって当然よね?」


「そうだな、七不思議の代名詞だろう。五つ目が『誰も居ない体育館でボールが跳ねる音がする』」


「おお、七不思議っぽいねえ!」


「いや、さっきまでのも七不思議だから!…まあいいとして、六つ目が『二宮金次郎像が深夜の校庭を走っている』」


「………」


「急に誰もコメントしなくなったな…で、最後が『鏡に自分が映らない』の七つだ!」


「ふーん…(けい)、もう校長室ついてるぞ?いつまで説明してるんだ?」


「わざわざ説明してやったのにそりゃねえよ!」


「いいから早く中に入りましょうよ」


「うう…(いつき)と言い(りん)ちゃんと言い酷い奴らだ…」


(けい)は渋々ながらドアに手をかける。


ギィィィ…


校長室のドアは重々しい音と共に開いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ