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一歩前進

「…箱?」


僕は拍子抜けしてしまった。


あの『死神』はおろか、何の仕掛けもなく、この音楽室にあるのは黒い箱のみだった。


その箱はピアノの上に置かれている。


「…罠とかじゃないよな?」


おそるおそる開けてみる。


「これは…鍵だ!」


しかもただの鍵じゃない。


「『一階昇降口(しょうこうぐち)の鍵』!」


ついに出口の鍵を見つけた!…まだ三つのうちの一つだが。


とりあえず一歩前進と言った所だろう。


「よし、まずはこの部屋を調べてみるか」


僕は他に使えそうなものがないか見てみることにした。

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