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北校舎からの脱出
僕は大分休んでからこの体育館から出る方法を考える。
廊下には死神がいるはず。
実際、今でも足音がしている。
今のままでは迂闊に移動はできない。
「どうすればいい…早く星野達と合流したいんだが…」
僕は足を休ませることを優先に考え、とりあえず体育館にいる。
だが、足が回復した所で死神が廊下を塞いでいる限りこの校舎からは出られない。
体育館は入り口が前と後ろの二か所ついているのだが、開いているのは後ろだけだった。
ふと耳をすませると、廊下から先ほどまでしていたはずの音がしない。
「…少し様子を確認してみるか」
後ろの入り口から廊下を確認する。
「死神が…いない?」
見てみるとそこには先ほどまでいたはずの死神の姿は無かった。
恐る恐る体育館を出る。
しかし死神の気配はおろか、物音ひとつしない。
「よし、今のうちに…!」
僕は休んでだいぶ良くなった足を進ませて、校舎の入り口まで歩く。
ガチャガチャ…カチッ!
「よし!開いた!」
鍵を使って扉を開ける。
僕はみんなと合流するため、南校舎へと戻った。




