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黒い箱
「あの箱は…?」
箱を確認しようにも飛んでくるボールを避けることで精一杯だ。
黒い色をしていると言う事しか分からない。
「くそっ!」
こうなったらとにかくあの箱を調べてみるしかない。
僕は箱に向かって走り出す。
行かせまいとボールはさらに勢いを増す。
僕はかろうじで飛んでくるボールをかわす。
「うわっ!?」
足元に転がっていたボールにつまづき派手に転ぶ。
「ぐっ…足が…!」
転んだ拍子に右足に痛みが走る。
その隙をついてボールが襲い掛かる。
「くっ…こうなったら…!」
近くに落ちている野球の球を黒い箱に投げつける。
当たるかどうかは分からない。
こうなったらもうやけだ。
当たった所で何が起こるかも分からない。
当たる前に僕がボールにやられてしまうかもしれない。
僕は運命を神様に託した。




