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二体目の死神
「はあ…はあ…はあ…」
「も…もう走れない…」
「な…何とか…まいたね…」
僕らは二階の調理室まで戻ってきていた。
息を整えて考えをまとめる。
「ちょっと待て…まさか本当に他にも死神がいるなんて…」
「嫌な考えが当たっちゃったねえ」
「これじゃこの校舎も自由には歩き回れないわね」
少なくてもこの学校には二体の死神がいることが分かった。
「もしかしたら他にもまだいるかもしれないねえ」
「もし何体かに同時に追われでもしたら…」
「今度こそ逃げ切れないかもな…」
挟み撃ちでもされたら逃げるどころか全滅だろう。
「…ん?」
星野が何かに気が付いたかのように顔を上げる。
「どうした?」
「いや、何か来る…」
ズン…ズン…ズン…
「ま…まさか…」
死神だ。
「二人とも隠れろ!」
二人は近くにあった大きめの調理台に、僕は違う調理台の陰に隠れた。
出来ることなら調理室の前を通り過ぎて欲しかったが、調理室のドアが開けっぱなしなのが良くなかった。
やはりさっきの死神が中へ入ってきた。
僕らは息を潜めた。




