迫る死神
僕らは階段を駆け下り、三階の廊下を走る。
「う、後ろから来てないか!?」
「来てないみたいだ!大丈夫そうだよ!」
追って来ていないことを確認して僕らは止まる。
「はぁ…はぁ…二人とも大丈夫か?」
「う、うん…」
「大丈夫だよ…」
息を整えていると、
ミシミシミシ…
「な、何の音だ!?」
身構えていると、なんと天井が抜けて死神が落ちてきた。
「う、嘘だろ!?」
「逃げよう!」
僕らは逃げてきた道を戻る。
今度は死神も追いかけてくる。
今までのゆっくりとした動きから足は速くないと思っていたが、
実際のところ走る速さは僕らとさほど変わらない。
ポケットに入っている鍵に気が付き、逃げる方法を思いつく。
「一気に一階へ降りるぞ!」
二人に声をかけ今度は一階へ逃げる。
死神も階段を下りてくる。
僕らは一階の廊下を駆け抜け、渡り廊下の扉の前へ立つ。
「北校舎に逃げるぞ!」
僕は渡り廊下の鍵を使い扉を開ける。
渡り廊下を走り、今度は北校舎の鍵を使い、扉を開ける。
北校舎へ逃げ込み後ろを確認する、死神はもう追って来てはいない、今度こそ逃げ切ったようだ。
「ぜぇ…ぜぇ…い、今のは…なかなか…しつこかったな…」
「はぁ…はぁ…そ、そうだねえ…」
「はぁ…ちょっと…休憩したいね…」
部活にも入っていない、運動不足の僕には厳しいものがある。
僕らは休むため近くの教室へ隠れた。




